ナレッジについて2

過去のトラブルを繰り返さないことについて、一般にはチェックシートを使う。そしてトラブルがある毎に項目を増やしていき、結局形骸化して丸付け作業になるというのがありがちな例である。
ある人のトラブル事例は他の人にとってはウザいだけである。
失敗していないのにチェックするのは合理的でないとも言える。
失敗した本人が繰り返さないために使うことは有効である。

では「使える」チェックシートとは?
チェックシートは最低品質を守るためにある。最低品質は指針によって目指すところである。つまり、指針が守られているか確認するものがチェックシートである。
さらに言えば、チェックシートを使う人が指針を理解している必要がある。それを設計後に振り返るのが正しい使い方である。
その用法を無視して蔑ろにするベテランは老害と言っていいだろう。

トラブル事例はどう扱うべきか?
分析して使う⇒事例を抽象化し適用範囲を拡げるか、上位階層から事例を俯瞰する。高度な知識が必要になる。時間も重要である。抽象化したものを種子として考えたとき、そこから芽が伸びるか観察する。
そうやって育てたものが本当のナレッジといえるだろう。

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