追悼式から

1年経った。
早いのか遅いのかよくわからないけれど。
2ヶ月ほど前にも同じようなことを思ってた。

2019年6月1日をなんとなく思い出していた。
といってもあまり覚えていない。
献花台に飾られた写真の笑顔がすごく素敵だったことは覚えてる。
でも別に泣けなくて、現実味が全然なくて、いい写真だな、ギターぴかぴかだなとか思ってた。

2019年6月1日
あの日ほどヒトリエを愛しく思った日はない。
あの日ほど4人を見たいと願った日はない。
あの日ほど3人を見るのが辛かった日はない。
あの日ほど、寧ろあの日以外、ヒトリエを見るのが辛かった日はない。

3人のヒトリエになってから、ライブを観ていない。
興味がなくなったわけじゃない。
でも、観たいと思わない。
ここまでとは正直思ってなかった。
3人でやると決意してから今までのライブは、素晴らしいものになっているんだと思う。
何というか、まぁ当然だろう。
彼らはプロだ。
そしてwowakaさんが集めた3人だ。
それくらい出来て当然だ。
1回くらい見ようかって思わなかったこともない。
でも結局行っていない。

行ったらあの日のように泣いてしまう。
俺はヒトリエのライブで悲しみに暮れたくない。
そんなことのために行きたくない。
世界で1番かっこいいアーティストが作った曲を超かっこいい3人が弾いている姿を見て泣きたくない。
興奮して、踊って、跳ねて、笑って、汗かいて、今日も世界で1番かっこいいバンドだったって思って帰りたい。

何より、今のヒトリエを否定したくない。
4人のヒトリエが観たいなんて思いたくない。
でも絶対に4人で観たいと思ってしまう。
誰よりも4人で居たかったであろう3人の前でそんなこと思って泣きながら観たくない。
それが許されたのは1年前だけだ。
悲しみを受け入れて、必死に前を向いてライブをしている3人の前で、そんなこと思ってライブを観て、あまつさえ泣くなんて失礼にも程がある、と俺は思う。

1年経ってもまだこんなこと言ってるんだよな。
来年も同じようなこと言ってるのかな。

スクリーンの向こう側にいるあなたから、また生きて会いましょうって言われてから1年経ちました。
あの時、人生で初めて過呼吸になるかと思うくらい泣きました。
ローリンガールはまだ少し嫌いです。
フラッドがカバーしたモンタージュガール聴きましたか？
めちゃくちゃかっこよかったですよ。
プレイもだけど、何より曲が。
1年経ったけど、やっぱりあなたの死を受け入れられてないと思います。
いつまで経っても、4人が観たいって思ってしまいます。