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ポポロTA 2時間を切るためのテクニック


本記事は「シレン投稿祭 Advent Calendar 2023」に投稿したものです。

皆様初めまして、こんにちは。警備員と申します。
この度、ありがたいことにシレン投稿祭という企画にお誘いいただいたので、本記事を書くこととなりました。
ローグライクの記事を書くのはこれが初めてになるので、至らぬ点もあるかと思いますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

本記事はトルネコの大冒険3のポポロ異世界の迷宮TAにおいて私が2時間切りを達成するために意識していたこと等をまとめたものとなっています。

2時間切り達成者は、私の知る限りですが、執筆時点で10人前後しかいないということもあり、記事の内容もマニア向けになってしまうと思います。

ですが、ポポロ異世界の通常攻略や3時間切り狙い等の攻略記事は既に先人が書いた素晴らしいものがたくさんあるので、わざわざ書く必要がないと思い本記事を書くことにしました。

2時間切り狙いの記事は私が調べた限り1つもなかったので、多少は需要あるのかなと勝手に思っています。

上記の通り、マニア向けの記事とはなってしまいますが、逆に言えば上級者でも知らない人がいるような知識や考え方を紹介する記事でもあるので、参考にするというよりは読み物として楽しんでいただけたらなと思います。

「オタクはこんなこと考えてるんだな~」っていうのが伝わったらうれしいです。


マップのパターンと危険階について

最初に、本記事を読み進めていくために必要な知識であるマップパターンについて紹介します。詳しく解説すると、とてつもない量になってしまうので、ここでは簡単に紹介します。

異世界の迷宮におけるマップの生成パターンには大きく分けて「パターン15」と「パターン9」の二つがあり、階層ごとにどちらのパターンでマップが生成されるかが決まっています。

簡潔に言うと、パターン15は通常のマップで、パターン9は糞マップが非常に出やすいです(もちろんパターン15の階でも糞マップの可能性はあります)。

ほとんどのフロアがパターン15で生成されており、パターン9の階は[4F,8F,11F,17F,22F,28F,33F,38F,43F,49F,54F,59F,65F,76F,79F,84F,97F]の17フロアのみです。

一応90Fもデータ上ではパターン9となっていますが、鍵部屋があるため確定で8部屋マップとなります。
80Fと98Fにも鍵部屋があり、80Fは90Fと同じく8部屋マップ、98Fは不定形の糞マップ確定となっており、どれも要注意階です。

よってパターン9や鍵部屋のあるフロアでレミーラの杖や一時しのぎの杖を使うことで、大幅なタイム短縮が期待できます。

特に[11F,49F,84F]はパターン9かつモンハウが出やすい階層なので要注意です。

他に[43F,65F,76F,79F,97F]も非常に時間がかかるフロアのパターン9で、レミーラ候補階なので覚えておくとよいと思います。

加速アイテム紹介

次に、TAをするうえで特に重要な加速アイテムを紹介します。

主な加速アイテムは爆発の指輪、ルーラの指輪、レミーラの杖、一時しのぎの杖、世界樹の葉、しあわせの種の6つです。

特に爆発の指輪とルーラの指輪のコンボ(通称:爆ルラ)は必須といってよいと思います。

爆ルラとはルーラの指輪で階段を探しながら、出会った敵は爆発の指輪で処理して進むテクニックのことです。

本記事で紹介するチャートも爆ルラ前提のものとなっています。

重要度でいうと「ルーラの指輪>爆発の指輪>世界樹の葉>>レミーラの杖>一時しのぎの杖>しあわせの種」という感じです。

①ルーラの指輪(ルラ指)

良いタイムを狙うならこれがないと無理、最重要アイテムです

装備していると4~19ターンに一回、フロアのいずれかの部屋内にワープします。
19ターン以内に確実に飛ぶことと、ターン終了時に飛ぶためモンスターの隣にワープしても攻撃されない等の仕様があり、とても強いですが、出現率がとても低く、この指輪のせいでループの沼が底なしになっている諸悪の根源とも言えます。

爆発の指輪は最悪なくてもランガーにほぼ出会わない等、運が良ければ通ることはありますが、ルラ指がないと打開はおろか2時間切りペースで終盤まで進むことすら難しいと思います。

現に私は、ルラ指ありでは10回以上2時間切りペースで魔窟(81F以降)に行っていますが、ルラ指なしでは2~3回しかありません。

複数出ることはほとんどありませんが、封印罠対策で2個目までは持っていくと良いと思います。道中で装備外しがあったら使えるかチェックしておきましょう。

ルーラ装備時の転びの石像の対処
転びの石像で転んでも足元にアイテムが落ちることはなく、操作キャラの前三方向が壁であった場合、転んでも基本的にアイテムを落とすことはありません。
またルーラの指輪にはかなりの高確率で部屋の外周に飛ぶという仕様があります。
これを利用して、ルーラ装備時に転び石像を見かけたら壁を向くことにより無力化することが出来ます。
マップにもよりますが、下手に石像を破壊しに行くよりもこの方法でやり過ごしたほうが良い場面は結構あるので、覚えておくと良いと思います。

②爆発の指輪(爆指)

これがあると安定感が一気に上がります。これ一つでアイテム数十個分の価値はあります。

ルラ指と違い出現率が高く、仲間連れの時でも使える場面が多いため汎用性に優れています。

装備したターンは確実に爆発するので、アイテム消費なしで一部を除く周囲8マスの敵を処理することが出来ます。
ルラ指と同様に装備したままだと4~19ターンで再び爆発するため、仲間を飛ばさないよう注意が必要です。

これがないとルラ指で階段を探している際、部屋に敵がいて通路に逃げられない場合に毎回アイテムで対処する必要がでてきます。

2個あると付け替えることにより毎ターン爆発することが出来るので、2個目までは必ず捨てずに持っていきたいです。

③レミーラの杖(レミーラ)

言わずと知れた最強アイテムの一角。あればあるだけ加速します。

浮遊ゾーンで変なマップを引いた場合を除き、基本的に60F以降まで温存したいです。

基本的にはマップパターンの項で挙げた危険階や60F以降の糞マップで振ります。

爆ルラがある場合、魔窟よりも66F~80Fのほうがきついので、状況次第では糞マップでなくともここでガンガン振っていきます。

ただしダース対策に90階到達時点で最低1回分は残しておきたいです。
ダースが湧かなかったりレミーラがたくさんある場合、97Fが鬼門なので私はここで使い切るような意識で振っています。

98Fは糞マップで有名ですが
①部屋数がそこまで多くない
②通路が長いため敵のほとんどが通路にいてあまり出会うことがない
③レミーラ振ったところで一方通行や長い通路が多く、階段まで歩くことが困難等の理由からレミーラを振らないという選択肢もあります。

ですが、糞マップであるが故にマップ形状の予想がし辛く、レミーラなしだと「隣の部屋に階段がある可能性が高いから回復壺を押して歩こう」みたいなムーブがやりづらいので、振るかどうかは自分で何度も試してみて合う方を選べばよいと思います。
私の経験則では、レミーラがなくても割と事故もなく階段を降りられます。

④一時しのぎの杖(いちしの)

使える場面は限定されますが、1フロアスキップすることができる超重要アイテムです。

対処杖としてではなく基本すべて水晶に振ります。振り切った場合、爆ゾーンでブラバンに投げてもらうこともできます。

レミーラと違い、いちしのは水晶があるフロアでしか使えないので、60F以降の部屋数が多そうなフロアや浮遊等の時間泥棒階層では積極的に振りたいです。

2本以上あれば60F以降で水晶があれば即振ってよいと思います。

TAあるあるなのですが、いちしのを魔窟まで温存したにもかかわらず、水晶がなかなかでなくて結局デマシンにバシルーラの杖ような感覚で振る、ということがよくあります。
これは非常にもったいないので、対処杖がまったくないという場合を除き、極力避けたいです。
なので、魔窟以降は水晶があったらマップに関係なく即降ってしまいましょう。

⑤世界樹の葉(世界樹)

世界樹は安定度を上げるためのアイテムと思われがちですが、これがあるとタイムも大幅に早くなります。準必須アイテムです。

TAをやっていると、数%で死ぬかもしれないけれど、運ゲーをすれば1分以上早くなるという場面が必ず出てきます。
そういった時に世界樹があるとガンガン攻めることが出来るのでとても強いです。

もちろんダース対策としても優秀なので、できるだけ深層まで持って行きたいです。

⑥しあわせの種(幸種)

トルネコ3ではHPが高ければ高いほど回復速度が上がるので、HPもといレベルがとても重要になります。よって幸種もあればあるだけ加速します。

飲むタイミングですが、12LV、17LV、20LV、23LVに上がった時、もしくはしんぴの草を拾った直後のレベルアップ時が候補となります。

ポポロのレベルアップ必要経験値は、12~17LVまでが各5000(12~13LVのみ4800)、17~20LVまでが各10000、20~23LVまでが各20000と3レベル刻みで必要経験値が増えていきます。
つまり幸種を15LVで飲んでも16LVで飲んでも取得経験値は変わらないということになります。

しんぴの草と組み合わせて複数飲むときなどは1LVでも高い方が総取得経験値は増えますが、基本的には早めに飲んだ方がタイムは早くなります。

後述しますが20Fから即降りを開始することもあり、12LV以降はほとんどレベルが上がりません。20Fの時点で12LVでも60F到達時点で15LVしかないなんてこともザラにあります。

20~60Fのタイムをいかに安定させるかというのはとても重要で、HPが高ければ当然安定しますし、何より15LVで習得できるとにかく逃げてが強いので多くのアイテムを節約できます。
特に浮遊ゾーンではHPの高さがとても重要です。

17LVや20LVで飲むと高いHPで深層の爆ルラに臨むことが出来ますが、低層で飲んで深層の試行回数を増やした方が良いと思います。
よって2時間切り狙いのTAにおいては12LVに上がった時点か、それ以降でしんぴの草を拾った時点、又はその直後のレベルアップ時、しんぴが拾えなかった場合、遅くても浮遊前に飲むことをお勧めします。

爆ルラ以外の指輪について

爆ルラ以外で強い指輪に【ハラモチ、通過、遠投、ドラゴン、眠らず、混乱よけ、回復】があります。

・ハラモチの指輪
走者さんによって変わりますが、私は2時間切り狙いのTAにおいて、ハラモチは不要だと思います。

異世界では、TAであっても深層を除いて基本的にアイテム欄はカツカツになります。
低層で仲間パワーで進みながらアイテムをため込んで、深層で一気に使うというイメージです。
よってパンに割ける枠は多くても2枠程度になることが多いです。

異世界ではひとくいばこが出現するので、ハラモチ+パン1個を持ち歩いた状態でパンがひとくいばこだった場合、一気に餓死の危険が出てきてしまうので、ハラモチよりもパンを1個多く持ち歩く方が良いと良いと思っています。

また、メルハエを粘ったり、丁寧に足踏み回復する時間がなく、満腹度を大量消費する機会が少ないという理由もあります。

私はハラモチチェックを一切しませんが、記録狙いのTA中に餓死したことは数えるくらいしかないです。

・通過の指輪
トルネコ異世界では最強クラスの指輪ですが、ポポロだと基本戦闘は仲間に任せきりなので、単体では活用できる場面が少ないと思います。

水に入った状態で通過の指輪を外すとワープすることが出来ますが、ターン終了時にワープするルラ指と違い、ポポロの行動後にワープするので、敵の隣にワープした場合に殴られる等、デメリットが大きいので被ダメージが大きいポポロでは使いづらいです。

ですが、識別が比較的容易なことと、ルラ指に合成した場合とても強力なので狙う価値は十分にあります。

ルラ指ほどではないですが、出現率が低い指輪なので最後まで出ないことも多く、私は基本識別しません。

・遠投の指輪
こちらもトルネコ異世界では非常に強力とされる指輪ですが、ポポロでは大砲の玉や矢が使えないこともあり、使える場面がかなり限られてしまいます。

低層で拾えても捨ててしまうことがほとんどでアイテム枠に余裕ができる深層で拾えたとしても呪いが怖いので装備しないことが多いです。

使い方次第で無限の可能性がある指輪ではありますが、あまり有効活用出来たことがないので、私は拾えたとしても捨ててしまっています。

・ドラゴンの指輪
ドラゴンはアイテム欄を圧迫するので基本捨ててしまいますが、ルラ指に合成すると強いのでできれば狙いたいです。

低層でスライムブレスを利用して識別できますが、71Fまで全く出番がないので基本捨ててしまって、運よく深層で入手出来たら合成を狙うくらいでよいと思います。

・眠らずの指輪
眠らずもドラゴンと同じくルーラに合成できれば強力ですが、TA中の識別が難しいです。

単体で使っても強いので、運よく識別出来たら持っていきたいです。

・混乱よけの指輪
41~45Fの浮遊ゾーンで活躍します。

あったら便利程度なので低層で運よく識別できても、持てなくなったら捨ててしまってよいと思います。

46F以降は基本必要ないです。

一応50Fまでいわとびあくまが出現するので、アイテム欄に余裕があるなら51Fまでは持って行ってもよいかもしれません。

・回復の指輪
最強です。

これと爆指とパンがあればルーラなくても良いタイムが狙えるかもしれません。

ただ変化の壺と店限定の指輪で、ほとんど出ません。

TA中に出るのは数十~数百時間に1つ程度なので、回復の指輪を想定してプレイする必要はないと思います。

結論
回復の指輪を除き、多少安定性が上がることはあってもゲームバランスの崩壊や大幅なタイム短縮はほぼ狙えません。
なので基本的に爆とルラ以外は識別する必要すらないと思います。

強力な杖が複数あるときは祝福された方から

私は強い杖が複数あり、祝福されているものとされていないものが両方あるときは祝福されている方から振ったほうが良いと考えています。

まず、祝福された杖から振るメリットですが、トルネコ3では祝福された杖を振った場合、回数が消費されない代わりに一定の確率で祝福状態が解けるという仕様です。
なので極端な話、祝福がずっと解けなければ何十回でも振れてしまう可能性があるということです。

例を挙げると、杖が2本あり、判別のために1回振った状態であれば、異世界における杖の回数は4~6回なので合計で7~11回振ることが出来ます。
しかし、一本でも祝福されていると、これが7~∞回になってしまいます。もちろん識別済で杖の回数が分かっている場合でも同様のことが言えます。

レミーラやいちしの等の強力な杖はたった1回でも分単位でタイムを短縮するポテンシャルがあるので、あと何回ぐらい振れるのかという情報は戦略を立てる上でとても重要です。

祝福されたレミーラを頑張って90F台まで温存したけれど、祝福がなかなか解けず、結局余ってしまったという経験をしたことがある人は多いと思います、本当にもったいないので絶対に避けたいです。(私も何回もやらかしました)
なので私はレミーラを、祝福が解けるまでは66F~69Fの爆ゾーンや76F~80Fの竜ゾーンでガンガン振って、祝福が解けたら、大体の残り回数と相談して、どこで振るかを決めています。

次に、祝福されていない杖から振るメリットですが、たいていの場合、非祝福状態の杖のほうが残りの使用回数が少ないので早い段階で使い切ることができ、アイテム枠を1つ開けることが出来ます。

しかし、先ほど「ハラモチの指輪」のところでも言及しましたが、異世界では低層はアイテムがカツカツなのに対し、深層ではアイテム枠に余裕があります。
レミーラやいちしのは基本的に60F以降の深層で振るので、どちらにしろそこまで持って行かなければならず、アイテム枠を圧迫し続けます。
バーサーカーゾーンや浮遊ゾーンで状況に応じて振ることはありますが、一本全部使い切るということはまずないです。

また、合成の壺がある場合、祝福されたまま合成してしまうと祝福が消えてしまうので、さっさと祝福分を使ってしまいたいという理由もあります。

なので基本的に深層で使う杖に関しては、非祝福から振る必要がないと思います。逆に強い杖以外は非祝福から振ってさっさとアイテム枠を開けてしまいたいです。

祝福の壺に入れたいアイテム

祝福の壺の強さは他のアイテムに完全に依存するので加速アイテムの中には入れませんでしたが、上記アイテムと組み合わせることで大幅な加速が見込めるアイテムです。

何を入れるかは状況次第としか言えないので自由ですが、私は基本
「世界樹>レミーラ、身代わり>いちしの、レムオル>とびつき>幸種>場所替え>その他杖」
の優先度で入れています。

幸種を入れるのはややもったいないと感じる人もいると思いますが、中層でのHPの高さは本当に重要で、実際に試してみるとアイテムを節約できて、タイムも大幅に早くなることが体感できると思います。

チャート

各階層ごとの詳しい攻略を書くととてつもない量になっていしまうので、ここでは2時間切り狙いTAならではの変更点などをまとめたものとなっています。

目標ラップタイム

2時間切りを狙う際は、大体以下のようなラップタイムになると思います。
20F:40分 40F:60分 60F:80分 81F:105分 99F:120分

実際に上記のラップタイムを目標にプレイしてみるとわかりますが、40Fまでは問題なくいけます。ですが40F~60Fを20分で抜けるのはなかなか厳しいです。ルラ指なしだとうまい人でも3割弱だと思います。

60~81Fを25分で抜けるのはほぼ無理です。ルラ指なしで25分切りできたのは過去数回しかないです。

よって基本的には60Fまでにルラ指を引きたい、どんなに遅くても70Fまでにはないと厳しいといった感じです。

ループ基準

よほど他のアイテムが悪くない限り、草神や身代わりが出たら進めてよいと思います。

低層ループを頑張ってルラ指を引いたところで、モンハウ対策が引けずに進めないというパターンが多いことに加えて、展開や階段運が悪いと60F到達時点で90分越えているということもザラにあります。

もちろん運よくルラ指を引いた場合には、ほかのアイテムがどれだけ弱くても全直で走りましょう。

とにかく60F到達80分程度の冒険の試行回数を稼ぎつつ爆ルラが来るのを祈り続ける感じです。

具体的なループ基準というのは走者さんによってかなり異なるので、自分でプレイしながら探っていくことが良いと思いますが、ここでは一例として私のループ基準を紹介します。

まず、上述の通り草神、身代わり、ルラ指のどれかが出たらその時点でループ終了です。

次にそれらが出ない場合ですが、ポポロ異世界においては壺の重要度がとにかく高いです。
草神は当然のことながら、保存の壺も必須級で、祝福やインパス等もとても強力です。

壺の出現率は1~5Fは8.2%、6~10Fは7.4%、11F以降は当分の間6.0%となります。
また、壺の中での保存の壺の抽選率も5Fまでは非常に高いですが、それ以降は階数を重ねるごとにどんどん低くなっていきます。
よって、5Fまでに保存を引けるかというのを一つの基準としています。
5F終了時点で保存が引けず、その他アイテムも大して良くなければリセット、そうでなければ10Fまで見るようにしています。

10F終了時点で、強杖または爆指などの加速アイテム、もしくは20F突破用のアイテムを引けたらループを終了しています。
草神身代わり以外での20F突破アイテムは、場所替えの杖やとびつきの杖といった移動系の杖やすばやさの種などです。
すばやさの種と移動系の杖があればかなりの高確率で20Fを突破出来ます。
私はどれか1つでも出ればループを終了して、ワンチャン抜けられる事を期待して20F特攻しています。
場所替えの杖は出やすいので割とすぐにループは終わると思います。

仮にキーアイテムが引けていなくても、保存や回復の壺など強いアイテムが複数あるといった状況ならばループを終了しています。

はっきりいって通常冒険のループとほとんど変わらないです。
特筆すべき点は、20Fモンハウをガチ打開することがほとんど無いので、柱系の杖やピオリムの杖といったガチ打開用のアイテムが不要なことぐらいです。

爪は装備する必要があるのか
うみどりの爪は装備すると勧誘率が4%上がるという装備で、一見装備したほうが得と感じますが、実は必ずしもそうではありません。
スライムやベスは元から勧誘率が非常に高いので、爪を装備しなくても1匹は大体起きます。
ところが爪を装備すると1匹いれば十分な仲間が素手の時よりたくさん起きてしまいます。
モンスターが起きるたびにエフェクトが発生し、微量ですがタイムロスが発生するというわけです。
爪を装備することによって、より早い段階で仲間が手に入るという考え方もあるので、両方試してみて自分の好きなほうを選べばよいと思います。
私は、ベスしか起こさない派なので1Fでは爪を装備せず、ベスの出現率が高い2Fに降りる段階で爪を付けるようにしてます。

何階から階段即降りを開始するか

主にTA走者の間では、7Fまで巡回して8F以降即降り、もしくは14Fまで巡回して15F以降即降りのどちらかが採用されることが多いです。

8F即降りのメリットは何といってもタイムが早くなることです。
8Fまでにキーアイテムを引きたいので当然ループ基準もきつくなり、後半でアイテムが尽きて詰んでしまうことも多いです。16F到達タイムは16分前後となります。

15F以降即降りは時間はかかりますがアイテムが豊富で安定します。
しかし16F以降の仲間勧誘にあてる時間が少なく、ここで運が悪いと良いタイムを出すことが非常に厳しくなってしまいます。16F到達タイムは24分前後となります。

どちらにも長所短所があるので、どちらを採用しても良いと思いますが、爆ルラ前提であれば、ルラ指を拾いやすい15F即降りのほうがよいと思います。
実際最近はこちらを採用している走者さんが多いです。

私は上記のどちらでもなく、7Fまで巡回して8F以降はマップ形状や拾ったアイテムの数次第で、階段を降りるか決めるチャートを使用しています。

異世界の低層では最大で8つのアイテムが落ちています。
つまりアイテムを5個程度拾えたら、残りのマップをすべて巡回してもアイテムは数個しか手に入らないことになります。
なので巡回に比較的時間がかかる8F以降では、マップの形が回りやすい物でない場合はアイテムを5個以上拾えた時点で即降りしてしまいます。
このチャートでは8F即降りほどタイムは早くありませんが、15F即降りよりもかなり早く、アイテムもかなり拾えるのでおすすめです。
マップがすべて回りやすいもので、15F即降りと全くおなじになってしまうこともありますが、うまくはまれば16F到達タイムは21分前後となります。

また4Fに関してはパターン9のマップなので、アイテムが6個以上拾えている状態で、未巡回の部屋が階段から遠いときは降りてしまって良いと思います。

16F以降に関しては、16~17Fは即降りをおすすめします。
16Fは店が高確率で出現しますが、モンハウの確率も高くタイムを大幅にロスする可能性があるので、基本的に部屋数少なくすぐ階段まで逃げられるとき以外は巡回しなくて良いと思います。

18Fからメルハエキーメの勧誘作業が始まりますが、18Fはマップ悪かったら即降りしてしまったほうが良いです。

2時間切り狙いのTAでは仲間を複数勧誘している時間はありません。
1匹起きたらすぐに20Fに行くため、18Fでマップが悪ければ直ぐに階段を降りて19Fに賭けましょう。

19Fで風まで粘って1匹も起きなかった場合、冒険が詰んでしまうことがありますが、そもそもそのような冒険はタイムが終わってる事がほとんどなのであまり気にしなくて良いと思います。

20F以降は基本全て即降りです。
ただし60F到達時点でルラ指が無い時は店を見ても良いと思います。

仲間について

2時間切り狙いにおいては、基本的に20F以降で勧誘する必要はないと思います。

20F以降のおもな勧誘対象としては、エミリー、フライダ、ドラタルなどがいますが、どれも加速につながることは少ないです。

エミリーは起きれば強いですが勧誘率が低く、ほぼ起きないので勧誘する時間が無駄になることが多いので、勧誘すること自体がことがほぼないです。

フライダは起きやすいので道中で出会ったものに関しては勧誘しても良いですが、ほとんどの場合70F前後から爆ルラを開始することになるので活躍の場面が少ないです。

ドラタルに関しても同様に出現階層が遅すぎるため活躍の機会が少ないことに加えて、レベル上げが大変なため勧誘することはまずないと思います。

魔窟のモンスターに関しても同様です。

前半のタイムがとても早かった場合、安定を取って80Fまで仲間を連れて行くということは考えられますが、80Fまではメルハエキーメで十分戦えるため、追加で勧誘する必要はないと思います。

強力な仲間がいれば魔窟でも仲間を連れて、ある程度安定させながら進むことが出来ますが、81F以降はポポロ単騎で爆ルラをした方が圧倒的にタイムが早くなるためあまり現実的ではないです。

例外的に、爆指を所持していてドラタルがいる場合だけは爆ルラほどではないですが、それなりの速度で進むことが出来るため爆指ありルラ指なしの場合、勧誘してワンチャン狙うのはありですが成功した試しがないです。

よって基本的に勧誘する仲間はスライム、スライムベス、ももんじゃ等の序盤の普通早熟組とメイジももんじゃ(メル)、ハエまどう(ハエ)、キメラ(キーメ)のみとなります。

スライムとスライムベスどちらが良いのか

冒険を始めるうえで必ずと言ってよいほど仲間にすることになるモンスターですが、結論から言うと好きな方を使えばよいと思います。

どちらも一長一短で、スライムはとにかく起こすことが簡単です。
大体の場合は1Fで、2F終了時点で一体も起きないということはほぼないと思います。

対してベスは1Fでの出現率がそれほど高くなく、2Fで起きるということがほとんどで、稀にですがなかなか起きなくてタイムロスする場合があります。

ですが、ベスのほうがスライムよりも全ステータスが1ずつ高く、序盤の1というのはとても大きいです。
具体的にはスライムブレスやタップペンギーといった序盤の強敵をワンパンする確率がかなり変わったり、敵の攻撃を一発多く耐えられることがあるなどがあります。

最序盤なので起きなければやり直せば良いという理由から私はベスを採用しています。

序盤に仲間を2匹勧誘チャートもありますが、2時間切り狙いでは、仲間を2匹育てる時間がない、20Fガチ打開をしないなどの理由から仲間は1匹でよいと思います。

メルハエキーメの優先度

猫3をプレイしたことがない人でも一度は聞いたことがあるであろう16Fから出現するにもかかわらず、60F前後までは無双できる超強キャラのメルハエですが、2時間切り狙いのTAにおいては最後までお世話になります。

また、通常プレイでは2軍とされるキーメも、うまくはまればとても早いタイムが出せるので一軍です。

基本的に1匹しか勧誘しないため、単騎でアイテムを使って勧誘する時や分裂の杖を振るときの優先度を紹介しておきます。

優先度に関してですが、まずそれぞれのステータスは
「ハエ>メル>>キーメ」で

特技使用率は
「ハエ>>>メル>キーメ(特技なし)」
となります。

メルモンはハエールと遜色ない優秀なステータスと低い特技使用率を兼ね備えており、TAにおいてはとても優秀です。最強。

ハエールはステータスが3匹の中で一番優秀で、通常冒険や中タイム狙いのTAでは最強クラスですが、記録狙いTAだと特技使用率の高さが故の遅延がとても大きいので、大きく評価を下げてしまいます。
私の場合、メルモンで進む場合より魔窟到達タイムが3~5分ほど遅くなってしまうことが多いです。
また、ハエールは苦手な敵が多いです。
いわとびあくまやモシャスナイト等にはタイマンでも勝つことが難しく、20~40Fなどの敵が弱いゾーンでも死んでしまうことがまれによくあります。
よって安定感が低く深層到達率もメルモンに比べて低くなってしまいます。

キーメはステータスは上記の2匹に大きく劣りますが、特技を使用しない、回復が早いなどの点からTAと相性が良いです。
前述の通り、深層では仲間を捨てて爆ルラをするのが基本なのでキーメでもなんとかなります。
当然3匹の中で一番安定度は低いですが、うまく通ればメルモンチャート以上の好タイムが期待できるのでかなり強いです。

よって個人的な3匹の優先度は
「メルモン>>>キーメ>=ハエール」です(異論は認めます)。

17Fメル勧誘チャート
メルモンは16F、キーメは17F、ハエールは18Fから出現するため、基本的には18Fから勧誘作業を開始するのですが、実は異世界では17Fが最もメルモンの出現率が高いです。
上記の通りメルモンがとにかく強いので、3匹の合計出現率が下がってしまったとしても、確実にメルモンかキーメで進めることが出来る17Fで勧誘するチャートです。
18Fでハエールを勧誘するよりも数分遅くなってしまいますが、十分に取り返せます。
とはいえ、17Fはパターン9の階なので勧誘に適した良いマップを引くことはほぼないので、実践できることはほぼないです。
これを使用した打開記録こそありませんが、深層に好タイムで行けたことは何度があるので、やる価値はあると思います。
メルモン大好きな方は是非チャレンジしてみてください。

浮遊ゾーン対策

レミーラの杖の項などでも軽く触れましたが、TAでは40~45Fの浮遊ゾーンや66~80Fの爆、ラット、竜ゾーンが非常にタイムがかかる鬼門となっています。

66~80Fはアイテムを温存する必要がないので、爆ルラやレミーラ等を駆使して突破を狙えますが、浮遊ゾーンではヘルゴーストやシャドーが出るため爆ルラで突破することが非常に難しく、まだ中層ということもありアイテムも温存したいです。

実際にたくさんのTA走者さんたちが浮遊ゾーンの対策に頭を悩ませています。
なので、参考までに私が実践している浮遊ゾーン対策をいくつか紹介させていただきます。

浮遊ゾーンには壁が存在しないため地雷ケアのための一歩離しが非常にやり辛いです。
それに加えて浮遊ゾーンでは罠の個数がほかのフロアよりも多めに設定されています。
なので、めぐすり草は浮遊ゾーンまで極力温存するようにしています。
罠の数が多いので、落とし穴も比較的見つかりやすく、安定だけでなく加速にもつなげやすいです。

変化の杖もなるべくこのフロアまで温存したいです。
変化の杖を水晶に振ると、そのフロアに出現する敵の中からランダムに変身できます。
そして操作キャラが浮遊系のモンスターに変身した状態で空路に入るとワープするというがあります。
これを利用して階段を探すというものです。
空路進入時のワープもルーラの指輪などと同じく、部屋の外周のマスに飛ぶ確率が非常に高いのでほぼ毎ターンワープすることができ、階段をすぐに見つけることができます。
特に倍速のヘルゴーストや透明のシャドーに変身できると、かなり安全に階段まで行くことができます。
水晶がなかったとしてもおおめだまなどに振るという使い方もできるため、持って行っても基本腐ることはないのでおすすめです。

アイテムに関してはレミーラは極力温存したいですが、43Fはパターン9のフロアなのでマップ次第では振っています。
いちしのは使える場面が限られているので水晶があったら惜しみなく振っています。
もちろん変化の杖が優先です。

仲間が複数いる場合は1匹護衛を残してあとは全員かってにしてねで放流しています。
メルハエであればほとんど死んでしまうことはないです。
たまに仲間の様子を確認して階段を探しながら進むととても早く抜けられます。

その他のゾーンの進み方

その他のゾーンに関しては、基本一歩離し等の地雷ケアをしながら巡回、ダメージを受けたらかってにしてねで仲間を先行させて巡回の繰り返しです。

かってに先行の場合、仲間がモンスターハウスや石造のある部屋に突入してしまうと面倒なことになるので、とにかくにげてを習得するレベル15になるまでは足踏み回復で1撃耐えられるHPにしてから再び一歩離しをする、というのもよいと思います。

幸種の枚数にもよりますが、1枚も飲まない場合、大体51~60Fの間で習得すると思います。
51Fまでは敵の火力もそれほど高くなく、ロスも比較的少ないと思います。ただし46~50Fの水ゾーンではとにかくにげてが使えないと事故が起きる可能性があるので要注意です。
とにかくにげてが入りそうにない場合はバシルーラの杖等の仲間を逃がすアイテムを温存しておくと良いと思います。

何階から爆ルラをするのか

爆ルラと仲間を連れて巡回することの違いを簡潔に述べると、爆ルラはとにかくタイムが早いですが、安定性にやや不安があります。

それに対して仲間モンスターを連れて巡回すると、安定はしますが時間がかかります。
また、下手に深層を仲間連れで巡回すると爆ルラよりもアイテム消費が多いなんてこともあります。
ただし低層を早く抜けることが出来れば、危険階を仲間と進めることができ、大きく打開率を上げることができるので積極的に狙っていきたいです。

つまりタイムの許す限り仲間を連れて階段を探し、時間がかかる深層をアイテムを使いながら無理やり突破するというのが基本となります。

爆ルラは仲間が全滅したときの保険として使われることが多いですが、上記の理由から2時間切り狙いにおいては、自分の実力やアイテム、その時のタイム次第で仲間を切り捨てて爆ルラを開始する必要がでてきます。

※減速しないように深層では仲間を雑に扱って、全滅したら爆ルラというのはありです。

具体的なタイムの足切りラインですが、各階層到達時点で
46F:72分
51F:77分
60F:85分
66F:90分
70F:95分
76F:100分
81F:105分
を超えていたら即仲間を捨てて爆ルラを開始して良いと思います。

また、爆ゾーンで仲間を生存させながら進むとアイテムも時間もなくなってしまうので、レミーラがない場合は足切りよりタイムが早くても、よほど余裕がない限りは爆ルラを開始することをおすすめします。

階段運によりますが、上記鬼門階以外は大きくタイムがぶれるということはあまりないので、モンハウや石像を引かないように祈りを捧げながら進みましょう。

祈りが通じれば、いつか2時間切れます。

終わりに


自分が2時間切りを目指しているときに情報収集がとても大変だったので、いつか自分の知識をどこかに残したいなと思っていたので、とても良い機会となりました。

安定感を上げるための細かいテクニック等を逐一紹介しているとキリがないので、本記事ではタイムを早めるためのテクニックに絞らさせていただきました。

異世界のモンスターテーブルや敵モンスターの特技等の仕様を把握していることが前提となってしまっているため、せっかくのシレン勢の方たちとの交流の場であるにもかかわらず、読み辛い内容になってしまったことが心残りです。
なので、もしまたこのような機会があったら未プレイの方でも楽しめる題材を書きたいなと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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