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ゴール裏問題に思うことを書き殴る

こんにちは。突然ですが、私が応援する北海道コンサドーレ札幌でとある問題が発生し、ゴール裏が大炎上したことをご存知でしょうか?

クラブリリースによると「サポーターの呼びかけによりアウェイゴール裏の指定席を自由席として使用→席を取った方が本来の座席に座れない」という問題が発生したとのことです。なお、神戸も札幌も自由席への変更は認めたという事実はない模様。

私も神戸戦のゴール裏で何かしら問題があったらしいということは知っていたのですが、事態の全容を知ったのはこのリリースを見てからでした。感想としては、まぁこれは荒れるわな(笑)って感じです。笑い事ではないのですが()

実際これはそれなりにニュースになったらしく、Jリーグに疎い母にも「今日サポーターが人の席奪ったってニュースになってのあなたが応援してるクラブだよね?」と聞かれました。ついでに「あなたはこういう人とも関わってるの?」と心配されました。これには流石に堪えましたね。悲しい気持ちになりました。

そこで私、少し考えました。今回は何が問題だったのか、これからどうすればいいのか、これから少し書き殴っていこうと思います。

何が問題だったの?

これはシンプルに「運営の許可を得ず指定席を自由席として使ったこと」ですね。理由は「それによって被害を被った人がいるから」です。

自分がお金を払って取った席に突然知らない人が現れて「席を変わってほしい」と言われても、あまりいい気はしないと思います。SNS上では「入場したら知らない人が席を占領してた」なんてのも見ました。ちゃんと交渉してOK貰ってもらったとかならまだいいですが、後者はもう窃盗に近い気がします。

ただ、あくまで個人の意見ですが、この行動を完全悪と断言することはできないと考えています。イニエスタの退団試合というもあり、札幌ゴール裏に神戸サポーターやイニエスタ目当てで来たライト層(この定義はよく分かりませんが)がいたからです。

私はゴール裏で飛び跳ねて、チャントを歌い、大旗やパイフラを振って、熱心に応援するという行為はサッカーの一つの楽しみ方や関わり方として尊重されるべきものだと考えています。

余談ではありますが、私にとってはそれ以上のものでもそれ以下のものでもなく、ゴール裏にいるから偉いだとかサポーターの頂点だとか辿り着くべき場所だとかいう考えは一切持ち合わせていません。一つの形として尊重されるべきもの。応援を支えるゴール裏にいる方々には敬意を払いますが、楽しみ方や関わり方は人それぞれ。私の中ではそういう認識です。

そして、このような楽しみ方や関わり方をするために「ゴール裏」という場所が存在しています。これには「熱心に応援したい人が集まる場所を作るため」と「他の尊重されるべき楽しみ方や関わり方とのバランスを取るため」という二つの意味が存在します。

今回の場合は「ゴール裏が存在するこの二つの理由がそれぞれ脅かされたこと」が問題の本質だったと思います。

熱心に札幌を応援したい。ゴール裏はそのための場所。でも、そうでない人たちが一定数存在している。不協和音ですよね。そのような人たちが熱心に応援したい人が集まる前方だったり中央エリアにいたとしたら、あとはもう想像に難くないと思います。

今回は少なからずそんな事態が起きたものと認識しています。

それに、神戸サポーターやイニエスタ目当てで来たライト層(この定義は以下略)の方々も、試合やイニエスタが見れるからといっても、アウェイチームのゴール裏という場所でそれを満喫できるとは言えないでしょう。試合を見るより熱心に応援したい方々が集まってるわけですから、他に席がないからといって来ていい場所でもない。それならメインやバックに行ったほうがいいし、ゴール裏にいてもあなた方のしたいことは尊重されませんから。まぁ、それを分かった上で来てるのかもしれませんが...

なんにせよ、この時点で熱心に応援したい側も神戸やイニエスタが見たい側も尊重しきれる状況ではないのは確かです。

そんな状況で席を変えてお互いが妥協でも納得できる状況になるのなら、変えたほうがいいではないかと思います。

これが私が完全悪とは断言できない理由です。

が、これは「うわべだけの正論」でもあります。

席を変えてもらった、もしくは奪った。同意した、または奪われた人は空いている席に座った。しかし、そこは誰かがお金を払って取った席で、後から来た人はその席に座れない。

そんな状況が至る所で起きれば、クラブリリースにあるように混乱が生まれます。「あるはずの席が既にない」という事象が一つ二つではなく複数箇所で起こってるんですから。そりゃ観客もスタッフも慌てふためきますよ。

じゃあ席を変えてもらった、また奪った人はその責任が取れますか?って話です。ないとは思いますが、仮にクラブや観客に損害賠償されたとしても、それに見合う額を一個人、団体が払えるかどうか。額にもよりますが、多分難しいんじゃないかなと思います。

だからこんなに荒れてるんです。

私は選手に中指を立てる色々な意味でワンダフルな人がいようが、人の席を奪う人がいようが、ウルトラスの応援は好きです。解散しろなんて思いもしません。全員が全員そういう人だと言えない(ていうか知らない)ですし、昨年の横浜F・マリノス戦の深井コールと弾幕で涙を流した人間ですから。尊重もするし敬意も払います。

もちろん、ゴール裏に来た神戸サポーターやライト層の方々も肯定はできません。そういう場所と知って来たのならなおさらです。関東圏の海なし県だったら自○行為ですよ。

でも、それとこれとはちょっと話が違うんです。その行動一つで色々な形で被害を被った人たちがいるんです。ゴール裏にいる人が色んな物を犠牲にして応援と向き合っていたとしても、どれだけすごくてカッコいい応援をしたとしても、今回の問題とは無関係なんですよ。だから許してくださいなんて言われても、観客もクラブも「はいそうですか」と納得はできないと思います。

だって今回の問題は「運営の許可を得ず指定席を自由席として使ったこと」によって「被害を被った人がいる」ことなんですから。

これからどうすればいいの?

まず結論としてですが、現時点でこれに明確な答えはありません。というか、その答えが私如きに出せるはずがございません。

このあとはゴール裏を筆頭とした様々な楽しみ方や関わり方がそれぞれ尊重されるようバランスを調整する作業です。これにはクラブとウルトラスが話し合いをしたり、場合によっては現状のルールや制度をいじってたりして、再発防止に取り組むしかないと思います。

まぁそれで終わらせたら私はブロリーにペシャンコにされたパラガスのように見るも無惨な姿にされてしまう気がするので、せめて私でも考えられるルールや制度の面で少しばかり考えてみます。

まずは「ゴール裏という存在の周知」です。これは私の実体験の一つでもありますが、サッカーに詳しい人以外はゴール裏が「熱心に応援したい人が集まる場所」なんてことは知りません。以前サッカー観戦初心者という方と試合を見に行きましたが、もちろんゴール裏のこともそのあり方も知りませんでした。

ちなみにずっとあれだけ声出して飛び跳ね続けてると教えたら驚きのあまり少し引いてました(笑)

例えば席を選択する時に「このエリアにはこういう楽しみ方をする人が集まります」とか表示すればライト層(この以下略)の方々が来ることは減るんじゃないかと思います。というか、これは今回の問題関係なくずっとやってほしいと思ってる案です。初めて観戦に行く時にぱっと見でどの席取ればいいか分からなくて、めちゃくちゃ悩んで調べまくった人間ですから...

あとはシンプルに「最初からゴール裏を自由席にする」ですね。指定席なのが悪い!という意見をいくつか見ましたが、あながち間違いではないと思います。だからといって、勝手に席を変えていい理由にはなりませんが()

元々コロナ禍以前はほとんどのクラブでアウェイゴール裏は「自由席」だったんですよね。コロナ感染者が出た時に濃厚接触だったりを確認するために、ゴール裏も「指定席」化したみたいな流れだっと記憶してます。今ならもうコロナの感染も落ち着いてきてますから、だったらさっさと元に戻してしまえという話です。

元も子もない話ですが、最初から自由席ならこんなこと大ごとにならなかったかもしれないですからね。まぁ、これに関しては少しずつ元に戻っていくのではないかという気もします。根拠はないですけど。

なにはともあれ、みんながそれぞれの形で楽しめるよう、いろいろ試行錯誤しながら調整していけばいいと思います。それぞれの楽しみ方や関わり方が尊重されるにはどこかで妥協も必要になるかもしれませんが、これからちょっとずつ進んでいけばいいんじゃないでしょうか。


書きたいは書き切ったので、今回はこの辺で終わらせようと思います。自分の考えをアウトプットするためだけに書いたので色々至らない点もございますが、ご容赦いただけると幸いです。

終わり

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