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匿名の情報をよく信じられるね

私はネット上の情報は、ウソばかりだと思っている。

ちょっと言い過ぎた。
「裏付けのない、書いた者の主観・感想を、さも事実のように表している」ものが多いと思っている。

例えば2010年2月の都立入試後、「Yahoo!知恵袋」に以下のような投稿がある。一部を抜粋した。


正式には5月に平均点は発表されますが,知恵袋で都立 平均点
と検索したら、塾の先生に教えてもらった人がいるようです。
5教科267だそうです。
今年の傾向は難しかったようです。ですから、あなたは自信を持っても大丈夫だと思いますよ。

この投稿をした人に悪気はないのだろう。
だが気づくだろうか。文末が「ようです」「だそうです」「思いますよ」
すべて推量である。
確固たる事実は1つもない。

平均点267って何? 2010年5月に都教育委員会が平均点を発表したが、実際は286.5点だったよ。
そもそも2003年度以降の都立入試で、平均が280点を下回ったことなど一度もない。
<過去記事:【2021予想】都立入試平均点から<1>>

その塾の生徒の平均点がその点数だったんだろうかね。母数が100名いたとしてもあてにはならない数字である。

こういったものがネット上にはうじゃうじゃある。口コミサイトなどいい例だ。
グルメサイトや塾比較サイトなど、誰が書いたか分からない。同業他社が嫌がらせで低評価することだって可能だ。
それを馬鹿正直に信じるような馬鹿な大人もいるんだよね。信じられないでしょ?

◆人は自分が信じたい情報を信じる

ある本を読んで気づいたのがこれ。
「自分だけは大丈夫」「まさかそんな悪いことにはならない」
火事や津波などで亡くなった人の中には、こう考えて避難が遅れた人もいる。命からがら助かった人でもそう証言している。

相場で大損する人も同じ。「こんな円高が続くわけがない」「株価はじきに戻るだろう」何の根拠もなく、信じたい情報だけを信じているのだ。

皆さんは情報の出どころを調べ、疑った方がいい。
悪気なく間違った情報を流すこともある。私も100%正しい情報だけ伝えているとは言いがたい。

そもそもこのブログは私の趣味としてやっているものなので、信じようが信じまいが読者諸氏の自由。私は思っていること、知って欲しいことを勝手に書くだけ。だから勝手に読んでください。原稿料など1円もない。

私はデマを広めるつもりはない。
でも、皆さんは疑ってかかるくらいで丁度いい。

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