組織と人の仕事量で思ったこと

人手不足と言われている現在、本当にそうかな?と思ったら
ちょっと思いついたことを書いてみる。

仕事量の計算を一般化してみようと思ったら
電気回路の合成抵抗の計算っぽくなる。
品質工学で言うと稼働率の計算にもみえる。

思いつきだから自分で調べたことはないので
以下存在する理論かどうかは
わからないけど

電気回路で対応してみると

電圧(V)→時間(T)、電流(I)→仕事量(W)、抵抗(R)→時間/仕事量(P)
T:Time
W:Work
P:Performance

P「時間/仕事量」は、一つの仕事量でどれくらいの時間がかかるか
個人の力量を表す。

同じ仕事を2人分けて並列作業すると、並列の合成抵抗のような計算になる
AさんがPa、BさんがPbとすれば

$$
T=\frac{PaPb}{Pa+Pb}W
$$

という感じになる。
これが、並列仕事時間Tを求める式。
では直列となれば、

$$
T=(Pa+Pb)W
$$


ここで、並列仕事時間の秘密を解いてみる。
Pa=30でPb=20であれば、
Bさんのほうが仕事をAさんよりも速く
終わらせることができるというわけだ。
並列仕事計算をすると、Pa//b=600÷50=12
とんでもなく低くなった!

たしかに、仕事は並行した方が速くなるんだが・・・
Pa=30、Pb=2だったらどうなるのか
Pa//b=60/32 = 1.875

この数値だけみれば、組織としては速くてうれしいだろう

だが、電流にあてはめている仕事量はどうか?
これは個人の負担率にもかかってくる。

負担が大きいとその分負荷(消費電力)も多く
部品が破損するか寿命が激減する。

Pa=30,Pb=2の仕事量を計算すると
時間を15とした場合、
Aさんにかかる仕事量は、0.5
Bさんにかかる仕事量は、7.5
全体に与えられた仕事量は、8

Bさんは、仕事が速いから負担がでかい!
なんと、Aさんの15倍である!

ちなみにPa=3で、Aさんの仕事が10倍はやくなって
全体量の仕事が8のときは、
Aさんにかかる仕事量は、3.2
Bさんにかかる仕事量は、4.8
仕事を終わらせられる時間は、9.6
Aさんを鍛えれば、負担も公平になり能率が上がるのだ!

この並列の計算の見どころとして
仕事が遅いやつに足を引っ張られるのだ。

これで、同じ給料だったらやる気も失せるなぁ

時間15の仕事量8での計算にて
とんでもなくBさんに負担がかかった。
Bさんが破損してしまわないように回避するなら
時間Tは受動的な値なので

・仕事量を減らす
・Aさんを教育する
・人手を増やす(並列数を増やす)

国内の組織やり方は3番目の
”人手を増やすこと”
しか頭にないのだ。

残念なことに1,2番目は最悪だ。

社会の制度や認証の多様化によって
無駄な仕事が多い。

人手をコストとみなして
教育を放棄し、怠った。

こうしたことが行き過ぎると
人が動きづらい社会になって
心労が絶えないと
欲もわかない。

結果的に、人手不足になる。
まぁ、これだけが原因ではないけど
以上理論的な側面からでした。


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