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Vol.13 奇跡のひと

「お母さん、この子正常だと思いますか?」

母親は、当然のように応えました。

「はい。思います」

医者から言われた言葉はこうでした。

「すぐに入院手続きをしてください」




赤ちゃんは、その時生まれて3週間でした。

1か月検診で少し早めに診てもらった時

その子の声は、怪獣のような声でした。

病名は、医者が教えてくれなかったのですが

腸の神経が途切れてしまっている、とのことでした。

母親は真っ白になって、抱いている赤ちゃんを落としそうになりました。

幸い父親が冷静さを失っていなかったので、赤ちゃんを抱いてレントゲン室に向かいました。


そして、入院してから母親は一週間に一回、必ず病院に訪れました。

赤ちゃんの看病をするためです。

腸が正常に機能していないので、お腹にガスが溜まって

赤ちゃんのお腹は、まるで蛙のように大きくなっていました。



この病気は、1歳の時に手術、3歳の時に手術して

一生寝たきりかもしくはうんち袋をぶらさげた生活になる、というものでした。



医者に教えてもらった唯一の治るかもしれない方法、それは

お尻にゴムの管を入れて、コップに水を入れその中に浸けて人工的にガス抜きをする


でした。


でも完全に治る保障はありませんでした。



母親は、狂ったみたいに何回もその作業を繰り返しました。

赤ちゃんが苦しそうにしていたので10分に一回のペースで行っていました。


来る日も来る日もこの作業は続きました。

車で病院まで通い続けました。

母親は、諦めずにずっと続けました。



そして半年後。



ありえないことが起こりました。



自然に腸の神経がつながったのです。


先生もまさか、つながるとは思っていませんでした。

先生は驚きを隠せないまま、母にこう言いました。





「お母さんよく頑張りましたね。この子は、奇跡の子です!」




はい。

もうお察しかと思いますが、これは私の小さい時の実話です。

母親のおかげで、私は今こうして元気に暮らすことが出来ています。

本当に感謝が溢れます。



1か月検診よりも早めに検査してくれたから


先生の言うことを素直に守って忠実に行ってくれたから



諦めずに治療をやり続けてくれたから


今の私がいるんです。



一人ひとりの人生には、必ずドラマがあります。

それは、必要必然ベストなタイミングで起こります。

私がこうやって今生きていることにも、生かされていることにも意味があるんです。


当然、あなたが生きていることにも意味はある。


だから私は一度しかないせっかくもらった人生を

思いっきり生き抜きます。




あなたはどういう人生を生きますか?



#すべては必要必然ベストなタイミングで起こる
#ここから始まる
#自分にOKを出す
#世界に音を届ける
#Clearに生きる
#ありがとう


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