マガジンのカバー画像

一日一首2022

347
なんとなく毎日を歌に。私小説ならぬ徒然の歌。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

三色と三十品目数えてるうちの二つは芋と焼酎

2

煮え釜に躍るあぶくの数かぞえ七五で区切り書き留める日々

めしあがれ はい、いただきます ごちそうさま よろしゅうおあがり 皆独り言

2

墓場まで持ってく秘密多すぎて 墓の在り処を内緒にしたい

2

お疲れさん。明日の二択は「味方無し」それか「気軽に寝返る味方」

1

誰もいない振りをするのが上手くなり 自分がいない振りも極めた

3

鏡越しセルフ獄卒墨縄を背に打ちつけて賽の目に切る

ビーカーで素麺茹でる君VSレンジでシフォンケーキ焼く僕

1

裏切ったとすら思ってもらえない 無関心以下、存在が空

1

水底の貝になれないなりたくない 次は要らないただ止まりたい

4

かろうじて私とわかる目の形 何も証明しない写真の

1

大丈夫、風がなければ寒くない 春雷響く胸の強がり

3

満月の中に沈んだ泣き女 嘆きは白く叫ぶ月光

2

背中から胸に煙突ぶち抜いて煤も煙も全部追い出す