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一日一首2022

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なんとなく毎日を歌に。私小説ならぬ徒然の歌。
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2022年3月の記事一覧

どう好きか 何故好きなのか 説明を求められると 途端にキライ

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夢にまで答案用紙取りにくる先生だけは歳を取らずに

1

かわらけをいくつ投げても気が晴れぬ 占うほどの明日もないのに

呼ばれたら行こう 誰かが呼んだなら その日を千年眠って待とう

3

出会いより先に墓標が立っていた モーツァルトに失恋した日

1

君のこと許す係は空にいる 僕は週5で呪う係だ

ゴミだから捨てるんじゃなく、捨てた要らない物/者がゴミ

この家が全部私のパーソナルスペースだとか一人言い訳

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真っ暗な嘆きの海でインフィニティ・プールに浸かり夜明けを見よう

1

会ったことなくてお別れだけしたの、知らないのでしょ?さ、「初めまして」

2

さらぴんのロープ握って意気地なくつま先立ちで踏み台昇降

2

皿に合う料理妄想する前に鍋と包丁買って来なくちゃ

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優しさのカタチが互いに違うのを許し合うのは同じ優しさ

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誰よりも会話が続く冷蔵庫 君を棺桶にできたならば