マガジンのカバー画像

一日一首2022

347
なんとなく毎日を歌に。私小説ならぬ徒然の歌。
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

魔除けならこっちがいいと玄関でハーブソルトを撒く君の勝ち

3

偏頭痛 この拍動に添う和音、旋律を以て地獄を歌う

2

何かしら与えるものがあるうちは笑顔なのだよ、与える側も。

2

よく晴れた砂丘見渡し 水芭蕉「置かれた場所で咲けとか言うな」

2

ひとつだけ教えたげよう「ひとつだけ知ったところでいい気になるな」

2

剥き出しの声に心の影が差す喜怒哀楽は怒喜楽哀に

1

手の甲も恐竜じみてきましたし、じき化石にもなれる気がする

「ワレワレハうちゅうじんダ」「我々も宇宙人だが?」「そっか仲間か」

1

なんだかだ言っても見目は皮袋 薄皮一枚きれいであれば

2

思い出をトリミングして色差して 捨てたカケラがもっと可愛い

2

脱ぎ捨てた殻のつこつと飲み下す 食べてしまえる全ては餌だ

3

泣いてでもやめないんならとりあえず泣きながらでも続ければいい

3

平等に時間は流れど不揃いの僕らそれぞれ受け止め損ねる

僕だけの星座は西の空の下 三つのビルの端を繋いで