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一日一首2020

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三十一文字×365日更新を目論んだ、テキトーに丁寧な2020年のまとめ
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2020年3月の記事一覧

蓮華より微かな音で花ひらく桜の朝をそっと眺める

1

このままでいたいと嘆き閉じこもる「このまま」の「こ」は「此」か「孤」よもや「子」?

2

生き延びる、このつつましい復讐を無益と君は言って、笑った。

4

そして春。甕を覗いて手を入れる、底に沈めた季節を掬う

1

瞬く間あれよあれよと火がついてダイヤも炭になるほどの恋

2

テキトーに生きてたツケは払うから、最期もちょっと適当でいい?

4

また一年、生きたと早く言いたいの。桜とっとと咲いておくれよ

倒れても倒れてもただ起き上がる 負け方はまだ身についてない

3

コリオリの力を思い出しながら視線の外に君を見つめる

2

うらめしや、おもて居酒屋、よこ花屋、ヒュードロドロのお化け商店。

1

花びらはそっと奇数に揃えます。そこのあなたも占いましょう。

2

想像に任せておくと怖くなる灯りをつけて鬼を探そう

2

サプライズされてもしてもお互いのバツの悪さに驚くわけで

3

届かない料理をじっと待ちながら敢えて追加を注文したり