川口さんへ

お疲れ様です。
とりあえず夏海です。
今はどこにいらして、何を考えていらっしゃるのでしょうか。
あまりにも突然の事過ぎて、受け入れられずにいます。
もしかしたら、川口さんご本人も、そうかもしれませんね。

私は、舞台でご一緒させて頂く機会も少なかったですし、ご飯や飲みに行かせて頂いたこともないので、
ご家族や、相方のかんざきさん、仲良くされていた芸人の気持ちを考えると、
私なんかが思いを綴るのは、なんか違うような気もしたのですが、
そんな私でさえも、今回の事はとてもショックで、どうしてもお伝えしたいと思い、この場を借りて、記させて頂こうと思います。

私が2年目くらいの時の、R-1の予選で、私と川口さんは、出順が前後でした。
私が先で、その次が川口さん。
その時、面識もない後輩のネタを、ご自身の出番の直前にも関わらず、観て下さっていました。

そしてそれから何年か経って、ある時、ご一緒させて頂く機会があった時の事。
私は、川口さんは私の事などご存知ないだろうと思い、挨拶させて頂きました。
すると、
「知ってるよ!何年か前のR-1で出順前後やって、あの時のネタおもろかったなぁ!」
と、おっしゃって下さりました。
正確に言うと、という旨の事をおっしゃって下さりました。
正直一語一句まで正確には覚えていないので、多少の違いはあるかもしれませんが。

私は驚きました。
まさかそんな昔の事を、まだ覚えて下さっているとは。
というか、私は覚えていませんでした。
出順が、自分の次が、川口さんだった事を。
それなのに、先輩である川口さんが、こんな後輩の事を覚えて下さっていて、しかもネタまで観て下さっていて、しかもそのネタまで覚えて下さっていて、しかも面白かったと言って下さるなんて。

本当に、めちゃくちゃ嬉しかったです。
そして、覚えていなくて、申し訳ありませんでした。

更に、私の記憶が正しければ、私のそのネタが面白かった事を、周りにも言って下さっていたと。
「とりあえず夏海のあのネタ面白いで!」と。
これは、本当に私の記憶が美化して、自分の都合の良い様に、勝手に捏造して書き加えているかもしれません。
そうだとしたら、申し訳ありません。
でも私の中ではそう記憶していますし、もう、一生、この記憶のままいこうと思います。

あの時、本当に嬉しかったのです。
なんて良い方なんだ!なんて優しい方なんだ!好き!
と思ったのです。
恋愛感情ではないので、安心して下さい。

それからも、数は少ないですが、お会いする度に、いつも笑顔で優しく接して下さりました。

その、私の事を知って下さっていると分かった日、Twitterをフォローさせて頂こうかなと思いました。
でもなんか、ちょっと覚えてもらってたくらいで、私なんかが、、みたいな、変な躊躇いがあり、
それからも、お会いする度に、フォローさせて頂くなら今日かな、、いやでも、、と、訳のわからない遠慮をしてしまい、タイミングを失ってしまったまま、今日を迎えてしまいました。

そして昨日、悩んだ末に、フォローさせて頂きました。
最悪なタイミングになってしまいました。
何を躊躇っていたのだろう。
いつフォローしてたとしても、きっと、「ありがとう!よろしく!」と、笑顔で返事を下さっていたと思う。
Twitterなので顔は見えないが、それでも容易に想像できるくらい、
きっと笑顔で受け入れて下さっていたと思う。
なんであの日、なんでもっと早く、フォローしなかったのだろう。
今となっては、後悔しかありません。

という事で、川口さん。
Twitter、僭越ながらフォローさせて頂きました。
またご一緒させて頂く際は、よろしくお願いします!

お分かりの通り、川口さんとは、残念ながら、そのくらいの接点しかありませんでした。
でもそれでも、とても優しくて、いつも笑顔で、大好きな先輩でした。

でした。とか、過去形なのも嫌なんですが。
でも、川口さん、本当に、ありがとうございました。
あの時、本当に嬉しかった事、川口さんが大好きな先輩だった事は、どうしてもお伝えしたかった。

しかし本当に、意味がわからないです。
早過ぎますて。
歳は私の方がひとつ上なんで、順番で言うと私が先ですし。
本当に、ちょっと、腹が立つくらい、意味がわからない。
でも、ご本人が一番、そう思ってはるかもしれませんね。
早過ぎるて!!て、ツッコんではるかもしれない。

昨日からずっと、川口さんの笑顔が頭の中にいます。
皆んなそうだと思います。
そして、これからもずっと、そうだと思います。

ほんまに皆んな言ってるし、私もほんまにそうなんですけど、ほんまに笑顔しか思い出さないんですよ。
それってほんまに川口さんという人を象徴してると思うし、凄いことだと思います。

これからもずっと、みんなの中に笑顔で居続けますし、居続けて下さい。

私の様な後輩が、出しゃばってすみませんでした。
でも、笑って受け入れて下さると信じています。

最後に。
ご冥福を心からお祈り申し上げます。

この言葉を言うのは、ほんまに嫌やし、というか、まだ言うことに違和感もあるし、言ってしまうと、本当にそうなってしまう気がする、というか、まぁ、そうなんですけど、でもまだ信じたくない気持ちがあるので、言いたくないのですが、
でも、現実に、こうなってしまった以上、ゆっくり休んで、皆んながそちらに行くのを待っていてほしい、という気持ちも本当なので、
複雑です。

でも、初めにも書いた様に、私なんかよりもっと近くにいた方達の気持ちを考えると、私は、前に進まなくてはいけないと思うので、
何より、辛くないはずがないかんざきさんが、「大丈夫です!これからも笑かしていきましょう!」と、仰っていたので、私なんかがウジウジしていてはいけないと思うので、
また川口さんに、「おもろかった!」と、言って頂けるように、頑張ります。

長いねん!早よ終われ!
と、思われてそうなので、この辺で〆させて頂こうと思います。

長々とすみませんでした。
本当に、ありがとうございました。
またお会いできる日まで。
お疲れ様でした!
失礼します!

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