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私が実際に経験して知った「FX」の正体とは。

今から3年ほど前の私が抱いていたFXのイメージは、「上がるか下がるかを予想するマネーゲーム」のようなものでした。

そのイメージは間違ってはいませんでしたが、予想以上に相場の動きは予想し辛く、複雑な動きをしていました。

例えば下のようなチャートの動きになりそうだと予想します。
過去チャートを見てもたまに見かける動きです。
レンジのレジスタンスを上抜けして、一度戻りを付けて上昇する。
いわゆるレジサポ転換が起きたと判断したとします。
戻りを付けて上昇が始まったタイミングでロングエントリーし、損切はレジサポ転換点よりやや下の方に置きます。

見本の様なエントリーポイントの例

しかし、エントリー直後の動きはこうでした。

実際のチャートの動き(赤ライン)

素直に上昇せず、一度レジサポ転換点を下抜けし、やや深めの戻りを付けてから再度上昇しました。
結果的には上昇するという予想は合っていましたが、損切位置まで下がってきてしまい、損切されるだけで終わってしまいました。

チャートが赤ラインの動きをしている時、初心者トレーダーはこんな行動をとってしまいがちです。

①「レジサポ転換点より下に落ちてきた。レンジに戻る動きだったのか。ショートでポジションを持ちなおそう」
・・・結果、2回目の損切。

②「レジサポ転換点より下に落ちてきた。様子を見よう」
「再び上昇してきた。でもまた落ちてくるかもしれない」
・・・手が出せず損切されただけで終わる。

経験ありませんか?FXあるあるですよね。
このように、FXは上がるか下がるかを予想するだけでは勝てません。

損切を設定しなければ勝てたのでは?
いえいえ。それは結果として上昇したから言える事で、もしそのまま下方向のチャートになったなら?胃が痛くなる含み損を抱える事になります。

では、どうすれば良いのか?

損切されてしまうのは仕方が無いと思います。
そこは受け入れましょう。
再びエントリーするかどうかですが、それは根拠が揃えばエントリーすれば良いと思います。
下がったからショートポジションを持つor上がったからロングポジションを持つというような単純な根拠では運任せになってしまいます。
運任せのエントリーは何の経験にもなりません。

そう、トレードで大切なのは経験です。
「ここで素直に上昇しないという事は、まだ新規のロング勢は入ってこないのか」
「一度下に落ちたけれど、再び上昇する事でショート勢の損切(買い決済)が入ったみたいだ。これは上昇の起爆剤になりそう」
このように相場参加者の心理を予想する事で、流れに乗れる事もあります。

FXは100%勝てるものではありません。
なるべく100%に近付けられる様に、トレードの精度を上げる事が必要です。

どんな相場でも勝てるようになるのではなく、今勝てる相場なのかどうか見極めができるようになりましょう。
良い動きにならず、1日トレードできない日だってあります。
それでも良いんです。
勝てそうな相場の、勝てそうなタイミングだけ狙いましょう。

FXは正体は魚釣りのようなものでした。


天候や波を見て船を出し、レーダーで魚群を探し、魚がいそうな所で釣り糸を垂らす。
釣れない時だってありますが、大漁の時もあります。
釣れないからと怒ったり、糸を切られたからと悲しんでも仕方がありません。


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