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AI画像生成自己流制作工程【Text to Image編】

この記事は2023年4月15日にブログで掲載したものを修正して掲載したものです。


大流行のAI画像生成の自分流の作業工程を記録しておきます。
この記事の内容は、2023年4月15日時点での情報に基づいて書かれています。

AI画像生成にあまり馴染みがないけれど、雰囲気を知りたい方や、これから始めようとする初心者の方向けの文章となります。専門用語はなるべく少なく、わかりやすくお伝えしたいと思います。

AI業界は流れがとてつもなく速いので、先駆者のみなさんの影とか残像を追いかけるだけでいっぱいいっぱいの私ですが広いお心で見ていただけると助かります。

ここに記した情報も数週間・数日後には古い情報になっているかもしれませんが、何かの参考になることができれば嬉しいです。

使用するツール類

NMKD Stable Diffusion GUI【画像生成】
Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)【画像生成】
DeepL【翻訳】
Adobe Photoshop【画像の加工】
Adobe Lightroom【画像の加工・管理】

最初に何を描くか決める

何はともあれ、まずはどんな画像を作りたいかを決めます。

私は景色・花・動物・食べ物を生成することが多いです。
景色の一部に人がいるようなものは作ったりしますが、人物メインより風景とかの方が好きなのでそちらばっかり作ってしまいます。
いつか素敵なかっこいい人画像素材を生成してみたいなあとも思っています。

ごはんを作っている時、買い物してる時、SNSを見ている時など、場所を問わず
「次はこの画像を生成してみたい!」
と突拍子もなく思いつくので、忘れてしまう前にその都度にスマホに生成したい画像リストを箇条書きでメモしています。今確認したら80件ありました。

パソコンの前に座ったら、メモを開いてその中から気分で選びます。

今日は春なのでてんとう虫を生成してみましょうかね。

呪文(プロンプト)を作る

呪文(プロンプト)とは、AI画像生成ツールにこんな画像を作って!とお願い(指示)するお手紙です。箇条書きでOK。

リアル昆虫だとちょっと怖い画像ができそうなので、今回はイラスト風で生成したいと思います。

masterpiece, landscape photo, concept art, Flowers and ladybugs, comfortable Atmosphere, wide shot, realistic illustration, sharp focus, hyper quality, elaborate, 8k, global illumination, spring vivid color, Sunlight lighting,

------ 日本語訳 ------
名作、風景写真、コンセプトアート、花とテントウムシ、心地よい雰囲気、ワイドショット、リアルなイラスト、シャープフォーカス、ハイパークオリティ、精巧、8K、グローバルイルミネーション、春のビビッドカラー、太陽光の照明、

お手紙は英語で書くので、わからない単語などはDeepLGoogle翻訳などを使いながら書いていきます。よく使う言葉はExcelにメモしてコピペして使ったりしています。

呪文の順番で結果が変わったりしますが、私はいつも適当に感覚で並べます。
ちゃんと勉強・研究して順番を決めた方が狙った画像が出るのはわかっているのですが…今後がんばりたいですね。(´∀`*)ウフフ

呪文を唱えて調整していく
(プロンプトの実行)

これは毎回やるわけではない作業ですが、Stable Diffusion web UI に便利なツール(X/Y/Z plot)がありまして、でインストールしてある全モデルで呪文を試してどのモデルを使うか参考にします。
色々な絵描きさんに同じ内容のお手紙を送ってサンプルを送ってもらうイメージでしょうか。
細かい説明は抜きにして、それを実行した結果がこちら。

xyzplot1
xyzplot1

てんとう虫どこいった?(笑)
お願いしていない建物やお嬢さんが入っているものがありますね。
お手紙の内容を少し変えてみましょう。

masterpiece, concept art, Flowers, (ladybug:1.3), comfortable Atmosphere, wide shot, realistic illustration, sharp focus, hyper quality, elaborate, 8k, global illumination, spring pastel color, Sunlight lighting, landscape photo,
------ 日本語訳 ------
名作、コンセプトアート、花、(てんとう虫:1.3)、心地よい雰囲気、ワイドショット、リアルなイラスト、シャープフォーカス、ハイパークオリティ、精巧、8K、グローバルイルミネーション、春のパステルカラー、太陽光の照明、風景写真、

てんとう虫を少し強く表現できるようにして、もう少し優しい色にしたかったので[vivid]を[pastel]にするなどの調整をしました。

xyzplot2
xyzplot2

バケモノも混ざっていますが、てんとう虫はまあまあ表現してくれましたね。
しかし、お花がどうもいまいちです。

このように何度か呪文を調整し、一番イメージに近いモデルを選び、自分なりの合格点の出たところで NMKD Stable Diffusion GUI にこの呪文をコピペし、複数枚生成していきます。

なぜそのまま web UI を使わないのかというと、私のパソコンがよわよわなのか web UI で大きい画像を作るとエラーが出てしまうのです。設定を調整すれば上手くいくかもしれませんが・・・。

素材用に3000px~4000pxくらいの画像が作りたい事と、安定してかつ生成スピードが速い(気がする)ので、NMKD版 を使って大量に生成します。

できた画像の中から良いものを選び、修正する

今回てんとう虫の造形が気に入らず、やり直しを繰り返していたら800枚も生成していました。
いつもは多くて2~300枚で満足するのですが、その中から良いものを数枚選びます。
今回選んだのがこちら。

生成されたてんとう虫
生成されたてんとう虫

かわいくできましたが、足が多かったりしているのでPhotoshopで少し修正します。

修正したてんとう虫
修正したてんとう虫

二匹の足の修正と葉っぱの緑に違和感があったので、花で上書きしたりしてみました。
最初に生成されたものより自然になったかと思います。

てんとう虫を作っている時に、てんとう虫が出て来ない画像がとても可愛かったので、それも素材用にアップしようと思います。
AI画像生成は予定とは違うけれどすごくいい画像ができたりするので面白いです。

生成した花の庭
生成した花の庭
修正した花の庭
修正した花の庭

ラッキーでできた花の庭の画像は修正する必要はなさそうなので、Lightroomを使って色を濃くはっきりとさせました。微妙な違いですが満足です。

これをブログにアップして、一連の作業はおわりです。

まとめ

今回は私のAI画像生成の手順を公開しました。

  1. 何を描きたいか決めて

  2. 描きたいものをプロンプトに起こし

  3. 実際に数枚生成してみてプロンプトの修正

  4. うまくいったプロンプトで複数枚生成

  5. 生成したものの中から気に入ったものを修正

人によって色々なやり方があるかと思いますが、私はこのように作っています。

AIの世界は日々進化しているので、大きな変化があったらまた手順などを書き残したいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。少しでも参考にしていただければ幸いです。
これからもAI画像生成を楽しみましょう(*'▽')

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