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私ならこう死んだ。


国は、定められていた義務教育を9年から12年とした。

更に、全ての成人した国民は、満30歳を機に自らが選択した進路の見直しと再設定が義務付けられた。

そのため満29歳に達した者は、現在の社会的立場を一切休止し1年間の労働を禁止とした。

満30歳を迎える6か月前より進路再設定書を各県自治体へ提出できる。
なお、進路再設定書には①希望職務欄と②希望途中人生欄が設けられており、就業は①に沿って再就職する。②は満50歳までに個人の生きがいを見出し、生涯続けていくことができるライフワーク※を設定する。
※賃金の発生する労働を含まない、貢献・ 習得・創造を指す。詳細は別紙参照。

再設定後に就職した雇用先から新たに転職も認められている。(個人事業の設立、体質の変化、環境への不適、人間関係での衝突など)
しかし、離職から3か月前以内に再就職ができない場合、人事不足の職種へ強制的に再就職となる。その後3年間は転職は不可能となっている。

なお②において、県または国より優れた評価を認められた成人には特別金が給付される。

満50歳を迎えた成人は最終人生決定書が送付される。

定年(現在は65歳とされている)退職までの期間の後継人材の育成に向けた計画を添付し、定年退職後から没するまでの生き方について、過去記入した進路再設定書を振り返り記入する。

病や事故で急逝してしまう事も考えられるが、満75歳より自らの意志で他界する権利が認められている。その場合、他界する日より起算して1年前以上からの申立が必要となり、申立を受けた県から指定された日にちに、ほう助特別認定を受けた病院で処方された薬をもらいに行かなくてはならない。(自らが行けない状態である場合、同意書を持たせた代理人でも可)
なお自らの意志で他界する場合、遺書は無効となり死亡後に発生する金銭は全て国に寄付される。



ルールって決めるの難しい。
矛盾点や糾弾されるべきこと、懸念されるリスクを考えて、いろんな人の意見をすり合わせすり合わせすり合わせてやっと決まっていくんでしょう。

批難されど、適度な強引さも必要じゃないかなと思います。

安全であるために、自ら設けた柵の内側で
自由を喧しく主張する人間たちへ。

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