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ビューティフル


吉野地鳴(しなり)「遅刻遅刻!!!!もぉお母さん起こしてって言ったじゃ〜ん!!!!」

吉野なつみ「何度も起こしたわよ!!!全く…」

吉野地鳴(しなり)「起こしてないもん!転校初日に遅刻なんて最悪だよ〜〜!!」

吉野なつみ「朝ごはんは〜!?」

吉野地鳴(しなり)「食べる暇ないーーー!!泣」

玄関の鏡を見て髪を結う地鳴、横の写真立てに目を落とす。セル戦で死んだ何年後、天下一武道会の日に1日だけ帰って来て悟飯と肩を組んでみんなと集合写真を撮った悟空達みたいに写ってる、赤ちゃんの私を抱いた若い母さんと、知らないおばさんと、野球部の青年達の写真。

吉野地鳴(しなり)「ママ、前から思ってたけどこれなんの写真なの??」

ママが写真を見てふふふと笑う。
私の肩をトントンと叩き「ほら!遅刻しちゃうわよ!早くいってらっしゃい!」と言った。

吉野地鳴(しなり)「はぁい!ねぇママ〜…新しい学校大丈夫かなぁ〜…?」

吉野なつみ「自分に嘘つかなきゃ大丈夫よ。」

吉野地鳴(しなり)「も〜ママそればっか!…(鏡を見て)うん!今日も私は可愛い!!」

吉野なつみ「(ジト目)」

吉野地鳴(しなり)「なにその目!正直なのがイチバンなんでしょ!行ってまーす!!タッタッタッタッタ…」

吉野なつみ「はぁ〜…全くあの子ったら…」

写真を見るなつみ

吉野なつみ「みんな元気かな…」




【ビューティフル】






私は吉野なつみ。昔は働いてたけど赤ちゃんが出来、今は家庭に身を置いています。娘の名前は地鳴(しなり)。とっても可愛い女の子。
地鳴「わぁ〜ん!泣」
しなり、これからた〜くさんいいことあるからねっ。
携帯が鳴る。夫からだ。ピッ

夫「なつみ?急な出張が決まっちゃって今日帰れそうに無いんだ。すまん。」

そうなんだ。頑張ってねと言って電話を切った。そっか、今日地鳴と2人かー。こんな日は逆に手の込んだ料理でも作ってパーティみたいな夕ご飯にしようかな。よし、買い物に行こう!

成城石井で買い物をしていたらすっかり夜になってしまった。今日の晩御飯はチーズフォンデュ、フグのカルパッチョ、キャビア丼。少し奮発しすぎてしまった。地鳴はまだ母乳だし。。まあいいかと思いながら家へと向かった。すると家の中で何かが動いた気がした。ドアに手をかけると何かヌルヌルしたものがついていた。ごま油だ。ごま油が塗ってある。不穏な気持ちを覚え地鳴を抱えながらゆっくり家へ入った。すぐに電気をつけようとするも点かなかった。リビングへ行くと家中に声が響いた。

「「第1問。家の中のものを使って、わたしをうならせてみろ。」」

なつみ「きゃああああ!!!!」

「「チック タック チック タック」」

なつみ「誰!?家のもので唸らせるってなに?!一体どういうこと!?」

「「ブッブーーーー、、、、ガシャン!」」

そう言うと家の奥の方から音がし、大量のローションが流れてきた。

「スラ~~~~~(ローションの流れる音)」

吉野は地鳴を落とさないようにしっかり抱き抱え、あえて最初から転び受け身を取りローションに身を任せるとそのままスーッとドアまで流さ外へ出されてしまった。しばしの沈黙。頭が真っ白だった。地鳴を抱えながら仰向けになり夜空を見上げていた。地鳴は少し笑っていた。すると家の中の暗闇から人の影が見え「早く戻れ」と言ってまた奥へ消えていった。薄っすら見えたその人は頭に便座のUのやつを天使の輪のように付けそして全裸だった。50歳くらいの女性だった。一体なんなんだ?わたしは言われるがままローションでつるつる転びそうになりながら家に戻った。

「さて、なつみよ。私が誰だかわかるか?」

80インチのテレビに奴が映っていた。井脇ノブ子だった。頭に便座のUを天使の輪みたいに付けた全裸の井脇ノブ子だった。あの井脇さんがなぜこんなことを?

「あの、、井脇ノブ子さんですか…?」

そう言われると「あなた早く逃げて!!!!奴が!!!!奴がまた来る前に!!!!」と言い始め、自分で乳首をつねりだすと苦しい顔をし「抑えられない!!!こんなのッ!!!一介の政治オタクには無理ッッ!!!!!」と言ったと思ったらやがて顔に影が落ち、怖い顔になり、こう言った。

井脇ノブ子改め、便座創世「私は創世(そうせい) 、便座 創世(べんざ そうせい)。あなたに罰を与える天使よ。」

私「一体何が目的なんですか?!」

便座創世「第2問、この家の中のものを使って私を唸らせてみろ。」

私「え!?ちょっと!!なんなのよさっきから!!!!」
地鳴「ふぇぁぁ…」

地鳴が少しグズッた。私は地鳴をあやし、とにかく何かやらなくてはと考えた。そして最近通販で買ったよく切れる包丁を取った。
「これよ!!!!包丁!!!!すごくよく切れるの!!!!ツイッターでもみんなにどこで買えるか聞かれたんだから!!!!ほら!!!!カボチャもこんなに簡単に切れる!!!!!!!!ほら!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう言うとテレビに映った井脇ノブ子は消え、家の奥から井脇が現れた。初めて間近で見たがやはり便座のUを頭につけ全裸だった。井脇はゆっくりと私に向かって歩き、私は怖くて包丁を構えていた。井脇はそのままゆっくりと包丁を自分の体深く刺さるまで歩いてくると私の目を見ながら「ほんとだ」と言った。すると家中に「ブッブー」と言う音がし、また家の奥から大量のローションが流れてきた。ガタン!!バタン!!!!スーーーーーー。私と井脇は2人して転け、そのまま外へ流され出てしまった。また夜空が見える。私と井脇は仰向けで夜空を見上げていた。

井脇「『POP・WAN!・SYAN!!』って、どうかな?(自分が歌番組を任されたら一曲終わるごとに出したての犬のションベンで乾杯する番組で、名前は『POP・WAN!・SYAN!!(ポップ・ワン!・シャン!!)』って名前にしようと思うんだけど、どうかな・・・?という意味らしい)」

なんなのだこれは?早く逃げて助けを呼ぼう。そう思い立ち上がろうとした。「地鳴?…地鳴?!」しまった。誤って地鳴を落としてしまった!!家の中だ!!
「あぁ〜〜〜〜ん!あぁ〜〜ん!」地鳴の泣き声が聞こえる!!私が急いで立ち上がり家に向かうと井脇ノブ子もそれに気づいて急いで立ち上がり家へ走った。井脇の方が早かった。腹に包丁が深く刺さってるのに足に吸盤でもついてるかのようにローションの川をキュッキュッと早歩きしていた。まずい!地鳴を取られたら逃げれない!!!井脇が先に家に入り、そのあとすぐ家に入った。地鳴!?地鳴!!地鳴はテディベアの人形を枕みたいにして転がって泣いていた。良かった。井脇の早歩きで家の奥に戻る姿が見えた。「なんなんだ」と思っているとまたテレビに井脇が映る。

井脇「第3問、この家の中のものを使ってわたしを唸らせてみろ。」

私「ふざけないで!!!!!」
咄嗟に叫んだ私に目もくれず井脇の口タイマーは始まる。
井脇「チック タック チック タック」

唸らせる、唸らせる…そうだ!!!!

私「これは!?!香水!!5万円もするのよ!!すごいいい匂いがするの!!」

そう言うとテレビに映った井脇ノブ子は消え、また家の奥から現れた井脇はゆっくりとこちらに向かって歩き私の目の前まで来ると香水をむしり取りキャップを開け、香水を一気飲みをしゲップをし私を目を瞬きをせず見ながら「ほんとうだ」とゆっくり言った。するとまた家中に「ブッブー」という音が流れ、また家の奥から大量のローションが流れてきた。バタン!!!!バタバタン!!!!ツルス〜〜〜〜〜〜〜。私と井脇は2人して転け、仰向けのまま外へ流され出てしまった。静かな夜。ローションで流されて仰向けで見る夜空だけはこの怪事件とは切り離されてとてつもなく綺麗だった。

井脇「『MILK・ON・PINK~生まれるか?生まれるのか??~』って、(間をたっぷり溜めて)どうかな?(「今度東京ドームくらい大きなプールに牛乳入れてその中でサーカスとかダンスするショウ『MILK・ON・PINK~生まれるか?生まれるのか??~』をしようと思ってて、そこのワンコーナーのバリカンで坊主になりながら空中ブランコでジャンプする『ミルク・スピード・峯岸』に貴女を抜擢しようと思うんだけど、どう?やってみる?」という意味らしい。」

地鳴はキャッキャと笑っていた。私は急いで逃げた。逃げて逃げて助けを呼ぼうとした。井脇は追ってこなかった。立ってわたしを悲しげな目で見ていた。私は逃げるのを辞め井脇を見た。井脇の目には“天下一武道会の会場らへんで歩いてるアロハシャツに麦わら帽のカンニング竹山”が映っていた。「カンニング竹山さ、、天下一武道会の会場でブラブラしてそうだよな…」
私はドキッとした。何か私の中の嘘を見透かされてるようだった。私はかつてメガネ屋だった。似合うメガネを提供し試着した時のお客の顔が好きだった。地鳴が出来て仕事を辞め、空いた手で始めた育児の愚痴を書くツイッターが10万人を超えてしまった。こうなるともうどうあがいても嘘がこびりつくようになっていた。数を稼ぐために嘘に嘘を重ねる毎日。もう嘘はつきたくなかったがSNSから逃れられずにいた。日常が、風景全てが何か無機質な材料にしか見えなくなっていた。自分じゃもうどうにもできない。私はジャンヌダルクを探していた。私を率いて真実へ導いてくれるジャンヌダルクを。

すると、野球のボールがテンテンと転がってきて私の家に入っていき、続けて9人ぐらいの高校球児が「あれぇ〜?」とか「あの家入っていったんじゃないかぁ〜?」とか言いながら私の家に入っていった。井脇は私を見ながら「じゃあいいよ」みたいな不貞腐れた感じで鼻をフンと鳴らしたあと上と下に尖った岩がある面のグラデュウスの動きをしながら私の家に向かっていった。まずい!!!!このままだとあの高校球児達が危ない!!!!そう思い私も家に戻った。
家に入ると井脇が球児達に例の「唸らせてみろ」という問題を出していた。球児達は少し考えた挙句コソコソと話だし、行きます!と言ったあと組体操のピラミッドを縦一列の3、3、3で作った。遠目で見るとピラミッドでは無くただの9マスのパネルみたいになる球児達。キャプテンが「ドラゴンボールZの、“Z”!!!」と言った。ピラミッドになった球児達の坊主はそれぞれ毛の濃さが違い、薄い人がZの位置につくことによってZに見えるようになっていた。井脇は尻餅をつき、そのまま後頭部を観葉植物にぶつけ気絶した。「ピンポンピンポン!!!!!」という音がし、ローションが流れてきたがローションは私と球児達を避け、井脇だけ外へ連れ去っていった。正解すると井脇だけローションで流されるんだ。不正解でも井脇は流されてるから井脇はどっちにしろ流れるんだ。。そう思ってると井脇が上の鈴を撃って色を変えながら敵と交戦する極上パロディウスの動きをしながら戻ってきた。乳を掴んで銃に見せていた。球児達は「こいつおかしいぜ。今倒しておいた方がいい!」と言った。

セカンドの小さい子「よし、俺が行く!!
“大丈夫”から“おまんちょ”を言うまでの間隔をこの世で一番短く言います!!!!あいうえお!かきくけこ!よし、行きますよ?、、、、
“大丈夫おまんちょ”(文字には表せないけどだいぶ短い)」

井脇は「そんなの私だって、、ダジョブまんちょ!(大丈夫もおまんちょもしっかり言えてない大丈夫おまんちょ)、、、、(信じられないという顔)、、、、ガタン!ゴン!!」と尻餅をついて後頭部を新品の養命酒にぶつけて気絶した。「ピンポンピンポン!!!!!!」という音がして井脇は大量のローションで死んだ鮒(ふな)みたいに外に流されていった。3分後井脇はスプラトゥーンのローラーで地面塗りながら走るやつみたいな走り方で戻ってきた。レフトの球児が手を挙げて「書き込み島外作(かきこみしまがいさく)やります!!」と言って島耕作を読んでいき、島がセックスをしてるコマになると島にさらに影やらシワやらを足し書き込んでいた。「私は“外部”の人間、しかし、セックスを見せさせて貰っとるんです!島さんがさらにシブくなるよう、これくらいはやらせてください!!!!!!!!!泣」と叫んだ。10秒の沈黙の後、井脇は「どうかこれだけ聞かせてください、あなたの守護霊、“スサノオノミコト”と”甲本ヒロト"と“お茶“した事あるんじゃないですか!?!?!?!?!?!?」と言って尻餅をつき後頭部をハムスターのケージにぶつけて頭から血を流して気絶した。正解音が鳴り井脇は大量のローションで崖から落ちて死んだ鹿みたいに外に流されていった。井脇は確かに私の家に侵入した。しかし嘘はついてなかった。不正解にすることもできたはず。井脇はダッシュジャンプキックをしようとする時のくにおくんの走り方で戻ってくるもその後の7人もしっかり正解を取り、何度も井脇は気絶し、その度流された。私はいつしか井脇を応援していた。嘘をつかない井脇に。9回流された井脇は『仙豆がパンパンに入った袋』が描かれたパネルをラウンドガールみたいに掲げながら戻ってきた。

井脇「ちょっと待って!!!!ちょっとわたしのも見て!!!!」と言って昔の小池栄子の表紙の少年マガジンを取り出し「この表紙見て政治家になりてぇって思ったんだよなぁ」と言うと球児のキャプテンが「ん?ブッブーか?」みたいな顔をし、「違う違う!!」と制する井脇、少年マガジンを持ってトイレに入っていった。テレビに盗撮モノみたいにトイレの映像が流れ便座に座りながらマガジンを読んでいる井脇、トイレの電気が突然消え、暗視カメラみたいな映像に切り替わり蛍光色の体と目だけやたら光ってる状態になる井脇、立ち上がりカメラを見据え5分経過した後はっぱ隊みたいな動きで「この色♪ブロリーみたい♪この色ってば♪♪ブロリーみたいだってばよ♪♪♪」とおどけ出し、しばらくおどけた後、空気階段もぐらのサングラスかけてる時のキャラの雰囲気を少しだけやり、グラデュウスの機体の周りをグルグル回るバリアの動きをした後、『モノマネしてる人のステージまで1億階段あるモノマネ番組のご本人登場の森進一』をやり、「インスタグラムの生まれた瞬間見せてあげるよ」と言ってA4の封筒にションベンを「ジャッ!!」と出しウルトラマンの小さい人形を入れ、それを犬を散歩していた人に思い投げ、ギズモの顔真似をしたあと(これがかなり似てる)『モノマネしてる人のステージまで1億階段あるモノマネ番組のご本人登場の森進一』と『森進一と手を繋いで一緒に降りてくるギズモ』を両方同時にやり、『天下一武道会で出店のフランクフルト屋に並んでたら遠くに虹が見えたのでぼーっと見てたら悟天に順番を抜かされてしまったカンニング竹山のマネ』をし、テレビのチャンネルを変えミスターサンデーにし、普通に30分見た後「宮根さん天下一武道会の司会やればいいのに」と言った後、「うそぴょーん!!!!」と言って大ジャンプをし、『かなり近くに虫がいるんじゃないか?って時の虫の音と、遠くに虫がいる時の違いのモノマネ』をした後、『夜警察が家に訪ねてきて「この辺に"ケーキが切れない非行少年達の表紙の上手く切れてないケーキ"が顔の四足歩行の生物がウロウロしてるそうなので気をつけて下さい」と言われた山咲トオルのモノマネ』をしたのち、遠くから聞こえてくる学校の吹奏楽部の音をし「懐かしいっしょ」と言ったあと、「『モノマネしてる人のステージまで1億階段あるモノマネ番組のご本人登場の森進一』をやります。」と言って『モノマネしてる人のステージまで1億階段あるモノマネ番組のご本人登場の森進一(途中で足を踏み外して転落するバージョン)』をやり、『森進一を心配するギズモ』もやり、頬をパンパンと二回叩いて気合を入れ、シコを踏んで「我、”絶景地帯の喜劇王”なり!!!!!!!!!!!!」と叫んだあとつま先立ちになり花の蜜を吸うタイプの蜂みたいな虫の飛び方のマネをしながらすっごい高い声で「全て任せてくださ~い!」と言ったと思ったら「誰かはしのえみがテレビでルフィのコスプレしたことあるか教えて~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」と叫んで2秒競輪選手のマネを挟んだあとスパイファミリーの表紙みたいなタッチになった。

ブッブッブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

大・大・大不正解だった。これまで以上の激流ローションが流れ全員流された。流される中、井脇が流されながら数秒トイレのドアノブを掴んで耐えようとしてたのがムカついた。私や井脇、球児達はローションまみれで夜空を見上げていた。 私達はいつしか手を繋いでいた。この人だ。この人がジャンヌダルクだ。

井脇「はぁっ、はぁっ、はぁっ、負けたわ。負けるってきもちーわね。。。ねえ。私、メガネ変えようかなと思ってるの。選んでくれる?」

私「…わかった。球児達、立ってくれる?この中で包茎は手を挙げて?」

7人手を挙げる球児達。その中から2人選び私はズボンを下ろし包茎の皮をハサミで切った。リングみたいになった2つのちんこの皮をハリガネで繋ぎメガネを作った。それを井脇にかけ笑いながら鼻を少しこしょこしょした。

私「出来ました。ふふっ。名付けて『守りの眼鏡』。」

井脇「(鼻をこしょこしょされて少女みたいな『もうやめてよ!笑』みたいなリアクション)・・・・・・
ピンポンピンポン、大正解・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あなた、もう嘘はついてないようね。」

私「はい。」

包茎メガネをかけた井脇は「手のかかる地球人っ」と言って指をアナルにコスコス擦った後その指で私にデコピンをした。

井脇「実はね、今回私は神様に地球を破壊するよう命じられてここに来たの。地球人は色々とめんどくさくなってしまったから。だからあなた達が私を唸らせられなかったら私は地球を破壊していた。」


(真剣に聞く私と球児達)


井脇「だけどあなた達全員、私を唸らせたわ。地球は破壊しないことにします。それよりも私はあなた達を気に入ってしまった。気にいるかわからないけど、旅をプレゼントさせて頂戴。」

そう井脇が言った後井脇はクリトリスを夜空に向かってひん剥いた。するとクリトリスから白く輝くカイコの糸のようなものが夜空の満月に向かってゆっくりと伸び始めた。

井脇「さ、乗って?」

球児達「そんな糸に乗れないよ!」

井脇「(母親みたいな顔をして)大丈夫よ。糸が助けてくれるわ。」

そう言うと球児達は恐る恐る順番に糸に乗った。不思議と誰もグラグラなどせず、糸の上を歩けた。私も糸を歩いた。糸が足にくっついて両側から支えられてる感覚、、、全く落ちる気がしない。これが天使の力なのかも。地鳴がキャハハハと笑った。


私達は井脇のクリトリスから伸びる光る糸の上を歩き夜空を散歩した。満月の光に照らされて。
井脇も途中から登ってきた。糸は空中に貼り付いていて、クリトリスから切り離しても大丈夫なのだそうだ。
私達は満月がとても近く見えるところで休憩をした。井脇がクリトリスから糸をたくさん出してレジャーシートを作ってくれたのでその上に座った。続いてその糸でキッチンを作り、「カツ丼を作るね」と言って井脇はカツ丼を全員分作ってくれた。
私達は夜空でカツ丼を食べた。球児達の話を聞きながら。球児達の最近好きな漫画を聞いたので記します。

ファースト ワンピース
セカンド 鬼滅の刃、葬送のフリーレン
ショート 僕のヒーローアカデミア、スパイファミリー
サード 五等分の花嫁、彼女お借りします、終末のハーレム
ライト 僕のヒーローアカデミア、ルリドラゴン
レフト ワンパンマン、ダンダダン、スパイファミリー、チェンソーマン
センター ダンダダン、呪術廻戦、ギャグ漫画日和
キャッチャー ダンダダン、ワールドトリガー、ダイヤのA、ブルーロック
ピッチャー  ダンダダン、チェンソーマン、シャングリラフロンティア

だそうです。

井脇は「黒縁眼鏡かけてるインド系の外国人いるよね」っていうのと、「叶美香のやり方は古い。古いしダサい。」っていうのと「数年後まじで成功してる可能性あるからこじるりの事は何も言えない。」というのをずっと言っていました。

地鳴が笑いながら満月に手を伸ばしている。

この子が大きくなって、何かに悩んでいた時は今日の日の事を話そう。
正直に生きると月はこんなに美しいんだってことを。

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