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ぜってーに新種

みんなぬるいコソメスプ(コンソメスープ)飲みきったあとどな気持ち??
みんなぬるいコソメスプ(コソメスープ)飲みきったあとどな気持ち???

僕はあの夏、こな気持ちだた。。。。



【ぜってーに新種】



僕はレザビア ビータ。13歳、ハーバード大学を首席で卒業し、すでに働いているIQ248のアメリカ人だ。ここまでの人生はまさに朝飯前だった。今あるモノ全てに飽き、暇だし未だ見ぬものでも見ようかと朝食後のヨーグルト感覚で生き物の生態系解明、特に新種を見つける仕事に就いている。今回日本のチームがマダガスカルの未開拓地に行けるパスが取れたので我がアメリカチームと合同で新種の生物を見つける調査を行う事になった。

イリノイ州の空港で待っていると成田から到着した日本チームが向こうからやってきた。
なに?女1人だ。一体どういう事だ?女はピンクのスーツを着てクソ細いサングラス(メガネの部分が“柄”より細い、目が全て見えている)をかけながら近づいたあとクソ細いサングラスをカッ!と取り「ハァ~イポイフル達!マイネームイズ“井脇ノブ子”……ふ~ん。あなた達、ちゃんと“虹”してるじゃない。ちゃ~んと“虹”しちゃってさ。良い子良い子。でもね?その虹、1色足りないわ。そう、私というイエローモンキーならぬ、“ピンク・モスコシデクモニテガトドキソ(もう少しで雲に手が届きそ)・モンキー”がね!!!!!!!!!!!!!!!!」と叫んだ。ビ~ンという振動が空港に伝わりその辺の5人が真っ白の白髪になりお土産屋のクッキーが2.3個落ちた。
これが日本のチーム…。母がよく夜になると言っていた。「日本には“腕と首の無いビートたけし”がいると。」IQ248の僕にも予想出来ない。今回の合同調査、一体何が待っているんだ。
飛行機に乗って自分の座席についた途端、井脇は無重力になって天井に頭をつけ浮いていた。「何してるんですか?」と問うと「ガンダムのコッキピッピ(コックピット)は、宇宙にあるでしょ?」と答われた。「ガンダムのコクピットは、でしょ?」と言うと爪切りみたいに短いバナナを食いながら「マリオカートのヨッシー大全」という広辞苑くらい分厚い本を読み始めた。その後マダガスカルに着くまでに「ヨッシーは使いやすい!!!!ヨッシーは使いやすい!!!!」と叫びながら3回トイレを糞で詰まらせた挙句、フースーヤの「ナッシングトゥマッチ・オーマイゴットファーザー・ヨイショ!!!!」をうんこが付いたままの生ケツで十字を切りながら、各座席1列ずつに言い回りたまたま乗っていた山口智充に「おい、やめろや」とシンプルにキレられた後、落ち込んだのか自分の座席に戻り到着までキャプテン翼の格好をしながら虚ろな目でただボーッと立っていた。「ビーフ or チキン?」にか細い声で「僕は大空 翼…僕はサッカーボールと友達、でも“親友”になれる日はいったいいつ…??」と弱々しく答え少し泣いていた。
マダガスカルに着くと急に仕事モード。シャキッとして私たちの先頭を歩き始めた。私が「元気になってよかったです。」と話しかけると「なんのことっ!」と言ってツーンとしながら目が全部出てるクソ細いサングラスで太陽を真っ直ぐ見ていた。眼球を見ると黒目から小さいサッカーボールがぽこぽこ湧いていてゾッとした。「いや、ぐっさんに怒られて元気無かったんで。」と言うと振り返り「あんた新種の冷蔵庫だぁ~!そうでしょ!そんな匂いがするもんっ!クンクン」と言いながら僕の顔を嗅ぎ、僕の口に井脇さんの口が当たると「キャッ!」と言って尻もちをつき、真っ赤な顔で僕を見上げて「やっぱり新種の冷蔵庫なぁんだ~!新種は見つけた人がメーメイ出来るんだぞっ!(突然マンスジがクッキリ現れるほど両手でズボンを引き上げ)メーメイする!おぬしの名は、、、、“内村光良さん、来年も日本をよろしくお願いしますでござる君”!!!!!!!!!!!」と言って少し黙ったあと、そのまま後ろに倒れ後頭部を打ち、デカい屁をしたあと立って「見てらんないのだっ!」と言って女の子走りで遠くへ行きモグラが開けたマンホールの穴に落ちていった。何が見てらんないのか全くわからなかったが、僕の心臓はトクントクンしていた。カレーを食べた後に友達から借りたワギャンやるときくらいトクントクンしていた。僕は彼女など作った事は無かった。モテなかったからでは無い。退屈だからだ。母はこうも言っていた。『日本には“すべらない話のサイコロ転がす所に水が張っていて、サイや鹿やキツネ達が円になって水を飲んでいるみたいな人”が居る、そんな人に出会ったらお前はきっと恋をする』と。これはもしかして…?い、いや!そんなはずは無い!仕事だ!仕事に集中しなければ!!

現地着きテントを張り日米合同チームはさっそく新種の生物を探し始めた。井脇さんは現地に着くなり5分でアップルパイの新種を12種類も見つけた。アップルパイの新種12種を一箇所に集めてエドモンド本田のジャンプして空中で一回転してお尻で敵にアタックするやつをやってアップルパイの新種を全部潰した。僕は「
なにしてるんですか?!せっかく見つけた新種を!」と言ったら「アップルパイは生き物じゃないのだ。」と言われ「(ホントだ…)」と顔を赤らめていると鼻を摘まれ「抜いちゃうのだっ!(財布から6万円抜いちゃうぞという意味だったらしい)」と言われてしまった。僕は辞めてください!と真っ赤になりながら手を振り払うと手の甲が井脇さんの胸に当たってしまった。井脇さんは「当たったのだ。」と言って僕を見上げている。真剣な顔だ。僕は当たってない、聞いてないふりをして「ほら!てんとう虫!」と言って捕まえたてんとう虫を井脇さんに渡すと「わあ~!てんとう虫コミックスの、てんとう虫だぁ~!」と言って顔にスリスリし始めた。5分くらいスリスリしていると突然「全員から野獣先輩関係の事しか話しかけられなくなったみうらじゅんッッッッッッ!!!!」と叫びハンターハンターの念の『円』のようなモノを出して即倒した。

「どうしたんですか!?」

「てんとう虫が“初めての事”しやがった!!!!!!!!」

「初めての事!?」

「刺しやがった!!!!!!!!」

「てんとう虫って刺すんですか!?」

「だから言っただろ!!!!“初めての事”だって!!!!てんとう虫は刺さない!!!!地球が生まれて初めて今私を刺したみたい!!!!!!!!!!!!てんとう虫自身も『“初めての事”しちゃった』と言ってる!!!!!!!!」

「どっ、どうなるんですか!?」

「わからない!!!!なにせてんとう虫側も“初めての事”だからわからない!!!!全く予測がつかないぞ!!!!!!!!全員、用意を周到(しゅうとう)しろーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!アーーーーーー!!!!!!!!身体が勝手に動くーーーーーー!!!!ガンガンガンガン!!!!(フライパンで自分の頭をぶっ叩く)…ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!!!!!!!(めちゃくちゃ長い屁)……………………………クッ……………クッ、クッ…アアァッッッ…(心臓病で苦しむ悟空と全く同じ顔と動き)………………イカ2カン!!!!????(千鳥のイカ2カン)クッ….……イカ2カン!!!!????クッ……………イカ2カン!!!!????(心臓病で苦しむ悟空をやりつつ千鳥のイカ2カン)これっ、、、心臓病で苦しみながらイカ2カンって言ってしまうやつだ…クッ、クッ……イカ2カン!!!!????クッ….イカ2カン!!!!????クッ…………………イカ2カン!!!!????ボーーーーーーーンッッッッッッ!!!!!!!!」

井脇から煙が上がり、しばらくするとピースのキングオブコントでやった男爵と化け物のコントの男爵の格好になった井脇が現れた。

井脇「世界一面白い格好になっただけで大丈夫だったのだ。」

ホッとした。それにピースのあのネタの綾部の格好を『世界一面白い』と言っている。信頼もできる。井脇さんと話すと心地よいリズムが僕を幸せの園へ運んでってくれる。井脇さん、どうやら僕の心のナマクラ坊主は、あなたという城の壁に貼られたパラディン(騎士)募集の紙を見つめているみたいです。

井脇さんが自分でした野糞の下痢で滑り後頭部をゾウガメの甲羅に打ち付けて3時間寝込んだあとマダガスカルの森を進むと井脇さんは5種類の爬虫類の新種を見つけた。井脇さんは「恐らくカジキマグロから派生したものだろう」と優しい目をしながら新種を撫でていた。「5種類全部カジキマグロから派生したんですか?」と聞くと完全に無視され、30分黙られたあと「1種類はゴールデンボンバーから派生した」と言ってよくわからなかったしムカついたのでこっちも無視をした。その後「全てはゴールデンボンバーから派生した、それでいいじゃん」と変に投げやりになっていた。
少し喧嘩みたいになってしまった。僕は仲直りしようとそこに咲いていた虹色花(にじいろばな、虹色ジーンのレギュラー全員が毎日マダガスカルに来て1花1花に水をあげていると言われているマダガスカル全土に咲いている黄色い花)を井脇さんにプレゼントした。井脇さんはそれを髪に刺し手を後ろに組んで恥ずかしそうにクネクネしながら「ねぇねぇ、今やってる事全部ほっぽり出して中目(中目黒)で山本ジョージの人生を疑似体験出来る施設を作るのもアリかな????????」と言ってきた。良かった。機嫌が直ってくれたようだ。

僕らは夕日が見える丘へ移動した。さっきの出来事が僕らの距離をぐっと近くした。汗ばんだ肩が触れている。井脇さんは綺麗な蝶が何羽か入った透明なボトルを取り出した。

「これは被害妄想蝶(ヒガモフライ)という蝶なのだ。」

「えっ」

「被害妄想蝶(ヒガモフライ)はなんでも大げさに捉えてしまうのだ。井出らっきょが服を脱ぐ時、または脱いでる時、その井出の“攻撃性”になぜか自分が責められてると思ってしまうのだ。井出らっきょが服を脱ぐ度ヒガモフライは心が弱り、そのことにより個体数が激減していったのだ。一度壊れた心が戻る事は難しいのだ。」

「じゃあそれは…?」

「一度心が壊れたヒガモフライなのだ。ミーが瀬戸弘司の動画とビジュアルバムを毎日交互に見せて少しずつ少しずつ心を修復していったのだ。パカッ」

パタパタパタ・・・・

「これは…こんな綺麗に踊る蝶は見た事ない…」

「ヒガモフライは被害妄想ばかり取り上げられるけど違うのだ。心が壊れ、もう一度心を取り戻したヒガモフライのダンスはこの世の何にも変えられないほど綺麗なのだ。井出らっきょを無くせばいいけどそう簡単じゃないのだ。だからミーは…ん!」

僕らは普通にキスをした。ヒガモフライが踊る前で、夕日の丘で。井脇さんの唇は一切の水分は無く、ガサガサを超えて砂消しだった。僕はキスが初めてだったので何が正解がわからなかった。戸惑っていると井脇さんの口からシロアリがチロチロと出てきて僕の口の中に入ってきた。僕は叫びながら離れると井脇さんは「任せて!!!!平成のブレストファイヤー、井脇に!!!!」と言ってまた唇を引き寄せられた。井脇さんはキスをしながら時々普通に痰を僕の顔に吐いたり高音の屁をしたり、ホリケンが時々やる目を二重にするやつをやったり、森田まさのりの漫画みたいなおちょぼ口をしながらキスしたり、前歯で血が出るほどおでこを削り合ったり、アイ~ンしたり、おでこを合わせて「ヒーコシ(引っ越し)ヒーコシ(引っ越し)ヒーコシ(引っ越し)」と言い合うだけをやったり、頭蓋骨に穴を開けながらキスをし野ネズミに「ロボトミーキッスだ!」と言われたりした。僕はキスが初めてだったから何が正解なのかわからなかった。ただ1つ言えることは、首と腕の無いたけしはこいつだ。
それから僕は夕日を見ながら井脇さんの生い立ちや色々なことを聞いた。

マリオRPGをクリトリスの操作だけでクリアした事があるだとか、桃鉄をやっていたら釧路駅の物件で「井脇のクリトリス(上皮アリ) 8000万円」とあって買った事があるとか、マリオカートでアイテム取ったらドット絵のクリトリスが出て、発射したら自分のクリトリスもどこかへ消えた事とかを。
「井脇さん、僕ドキドキします。こんな気持ち初めてです。この気持ちってなんなんでしょうか?」そう問うと井脇は立ち上がり胸をドンッ!と一回叩き「ぜってーに新種!」と叫んだ。そう、この気持ちはぜってーに新種なんだ。この星のいたるとこにあるけど、1つ1つ違う、“恋”という新種。僕が今回の旅で1番見つけて良かった新種(モノ)だ。「井脇さん、この“新種(恋)”に命名していただけますか?」僕がそう言うと井脇は「この“新種(恋)”はあなたが見つけたんです。レザビア、あなたがメーメイして?」
僕は、水を頭からかけ頬を叩き、井脇さんの目を見ながら言った。
レザビア「命名する。この“新種(恋)”の名は、、、“運命(うんめい)”」

井脇「うんめー…(急に唇が腫れてタラコ唇になる井脇)」

その時だった。奥の方でカメラを抱えた一団が見えた。あ、あれは!?

井出らっきょ「いやぁ~チーターと短距離走か~久しぶりだな~~」

井出らっきょとテレビスタッフだ!!!!嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!!!!今は絶対にまずい、ヒガモフライがいる!!!!せっかく心を取り戻したヒガモフライが!!!!今井出らっきょを見て心が壊れたら2度と立ち直れないかも知れない!!!!どうしたらいい!どうしたら!!!!
咄嗟に井脇を見ると井脇はらっきょに腕ひしぎを決めていた。僕の方に何か手榴弾のようなものを投げてきて「レザビアーーーー!!!!それを使うのだーーーー!!!!!!!!それは『爆発を受けた対象生物を永遠に透明化することができる爆弾』なのだーーーー!!!!!それを使えばヒガモフライに井出は見えなくなるのだーーーーーーーー!!!!!!!」と叫んだ。

レザビア「なっ!!!!????そんなの使えません!!!!井脇さんも見えなくなっちゃうじゃないですか!!!!」

井出が腕ひしぎを取ろうともがいている。

井脇「やれーーーー!!!!大丈夫なのだ!!!!全く全部見えなくなるわけじゃないのだ。『何かのアルバイト募集の張り紙を見ている後ろ姿を100メートル前から』なら見えるのだ!!!!そういう仕組みになってるのだ!!!!私がアルバイト募集の張り紙を見ている時、100メートル前からなら、後ろ姿なら見れるのだ!!!!!!!!やれーーーー!!!!!!!!」
レザビア「できない!!!!できないよ!!!!そんなの、普段見えないんだからどこのアルバイト募集見てるかわからないじゃないか!!!!」
井脇「やれぇレザビアァァァァーーーーーーーー!!!!!!!!(この辺からミスチルの新曲が流れる)、運命なのだ!?!?運命だったら、またいつか絶対会えるのだ!!!!!!!!またいつか!!!!」

井出が「なんだこいつ!」とか言いながら必死で腕ひしぎをほどこうとしている

レザビア「くっ…うっうぅ、、、」

井脇「レザビア、さよならじゃないのだ。お前もヒガモフライなのだ。傷つきやすいから他と壁を作ってこもってばかり、扉を出ればもっと高く美しく舞えるのだ。レザビア!人生を舞うのだ!これからも新種を見つけて見つけて、そしていつか、私も見つけてくれなのだーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

レザビア「ウウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

パキュイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!ボカーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

シュウゥゥゥ…

閃光で目が眩んだあと、辺りを見渡してみるとそこに井脇と井出の姿は無かった。爆発で吹っ飛んでしまったのか1週間辺りを探したけど居なかった。僕はアメリカへ帰った。
その後日本へ移り住み、10年たった今もなお、新種を見つける仕事を続けている。あれから井脇さんを見つけるためにアルバイト募集の張り紙を見ているのだが一度も見れてない。一体どこへ行ってしまったんだ。そう思いながらふと焼き鳥屋に目をやると焼き鳥屋のアルバイト募集の張り紙を見るピンクのスーツが居た。涙が頬を伝う。「井脇さん、あんたスーパーファミコンだよ。無くなったと思ったらスーパーファミコンミニで復活して僕を助けてくれる」そう言って焼き鳥屋のアルバイト募集を見る井脇の後ろ姿に小石を放った。井脇がこちらを向き、親指を立てて笑顔でグッドのポーズを取った。トクン、トクン。新種だ。この気持ちはぜってーに新種。

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