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秋例大祭2022

お世話になっております。

Twitterではトリフネ、サークル登録では田舎ライチで活動しています。

今回初めてサークル参加した令和四年(第九回)博麗神社秋季例大祭が

楽しくも難しく、とても人生の遺産になったなと思ったので書き残しておきたいと思います。

どこまでも一人語りですがお付き合いいただけますと幸いです。​

サークル参加まで

東方の二次創作をし始めたときはいつか出れればいいなぁと漠然と思っていました。

が、自分自身かなり移り気かつ、人付き合いが雑なため、サークル活動で人とかかわることに少しの恐怖と面倒くささを感じていました。

2022年春例大祭に一般で参加した時、やっとTwitterでかかわりにある人たちがテーブルの中で楽しく創作活動している姿を見て

「どうして私はあちら側にいないんだ…」と思ったのが参加のきっかけでした。

なので実は仕込みは5月中旬から始めていました。

何を作るか、どう宣伝していくかはすぐ決めていたものの、(というか登録時に書くことになるので)

実際に手を付けたのは7月ごろで、一番最初にできたのは落書き本(全16P)。

そのあとメイン本のネームを書き出し、作画に2か月くらいかけてやっと1冊分ができました。

制作準備

作るもの、どれくらいまでに作るかを決めたところで、

まずはちゃんと作り切ることが大事ですよね。

本を作るのと、落書きをちょいとTwitterにのせるのは不思議と気持ちが違うもので、なんだかずっと緊張しながら描いていた記憶です。

メイン本の話ですが

プロットができたのが6月くらい

→ネームができたのが7月くらい

→寝かせに寝かせて作画着手が8月ごろ

→レビュワーの私「あれこれ、つまらいんじゃない…だって何も事件起きていないし、感情の変化も見えない、それにこの時の行動は突発的すぎてキャラが何を考えているのか読者にはわからないじゃん、もっと表情にしろコマ割りにしろ伝える努力をしたほうがいい、何をしたいのかわからない」

→直し→ダメ出し→直し→ダメ出し→直し…

とこんな感じで全然すすまない…!!!

しかもちょうどこの時首から肩にかけて頭割れるくらいの痛みに悶絶していたのでもう地獄…

新ためて漫画を作るって大変だなと思ったのがこれでした。

(不思議なことに、こんなになっているのに、Twitter用の落書きのネタだけはすぐ振ってくるんですよねぇ…おかしいな…)

何とか完成させて、印刷会社に納品。

ここで初めて直接搬入をお願いしました。

初めての印刷会社さんでどんな風に搬入されているのか皆目見当がつかず、何度か問い合わせさせていただきましたが、とても丁寧に答えていただきました。

分からないことがあったらまず印刷会社に聞こう!


作っているとき以外は頒布数のことばかり考えていました。

この頃私のTwitterでのフォロワーは2000人を超えたあたりだったと思います。

実は以前女性向けジャンルで3回ほど即売会にサークル参加したことがあり、その頃大体50冊作って10~15残るくらいだったのと

春例付近で自分が作りたかったものをBOOTHで頒布したのですが、その時の頒布数と在庫を参考に頒布数を考えていました。

個人的には【とにかく在庫が怖い(メンタル的に来るしスペース的にも嫌)】というのがあったので、出来るだけギリギリを攻めたかったです。

あらゆるサイトを覗き、

・「オンリーイベントでは70~100刷ってもいい!」

・「売れ残って凹むくらいなら無理に刷らないほうがいいと思う、俺は経験している」

・「いっぱい作ったほうが単価が安く済むんだから絶対多く刷ったほうがいい。余ったら次に回すか委託に回せばいい」

・「完売はうれしいけど、そのあとにほしいと思って来た人には頒布できないってことだから(通販あるとしても現地まで来たのに買えない人を出している)」

など様々な意見を見ました。

どれも「せやな」と思っていましたが、具体的に数字を決めるとなると…なかなか決心がつかないもので…

二次創作は儲けは無し、つまりは趣味です。(これは私の信念的なものであり強制も追及もするつもりもないです)

つまり、どこまでこの趣味にお金を出せるかという話なわけで…

客観的視点でいうと、同人誌を頒布して得られるのは自己顕示欲と自己肯定感だけなんじゃないかと思っているので、自分にいくら投資できますかという話かなと(あくまで自論です)

結局は頒布数で考えるよりもいくら分作るという金額からの逆算で作りました。

今回は通販分含め予算7万円までで作りたいものを作りました。お金のかかる趣味です。でもこの決め方でわたしにはあっていると思いました。

それと、あまりに需要が見えなかったものはTwitterでアンケートもさせてもらいました。

これめちゃくちゃ参考になりまして、現地でも速攻売り切れまたは在庫過多にならずに済んだのはこのおかげかなと思っています。

「いっぱい作れ」「もっと作らないとイベでは通用しない」「他キャラも作れ」「もっと儲けろ」というご指摘の声もいただきまして、結構他サークルさんでもあるのでは?と思うのですが、私としてはそういった言葉はスルーしていいかと思います。

自分が納得するものを納得する数作るのが一番ですし、何より今回の例大祭でいかに的外れな指摘をされているかが分かったからです。

自分にあったスタイルを貫いたほうがいいと思いました。


発注はできたし、後は開催日までの準備

◆御品書き

思ったよりもいっぱい作ることになったので画像が小さくなってしまった…

現地でも使うことになるので値段だけははっきり見せるように書きました。

例大祭お品書き

Twitterでは開催一週間前に告知。

ツリーにサンプルをのせました。(画像サイズが大きかったようなのでそこは反省…ちゃんとリサイズしたほうがよかった)

ここでもう一個悩んだところが値段設定です。

印刷代があるものはそれを参考にキリの良い数字にしていきましたが、

色紙ですよね…

原価100円前後の紙に労力代が露骨に乗ってるものですよね。

一応ざっくり検索した結果では大色紙が2000〜5000円(人気な方はもっと高い)、小色紙が1000〜3000円くらいの印象です。

でも私が気になったのは「二次創作の色紙で4000円ってぼってるよな」って書き込みです。

辛辣だ…でも原価から見たらそうですよね〜…でもここでもう一つあるのは

相場を変に落とすと他サークルにも迷惑がかかるらしいという話。

オークションも考えましたが「周りのサークルに迷惑がかかるかもしれないのでうまくやる必要がある」とのこと。

いや、どないせぇっちゅう!

よく分からなくなってきたので、利益を出さないために相場よりちょい低めを狙うようにして、後は規格に合わせる方向で値段設定しました。

◇大色紙(2人)→3000円(MAX価格

◇大色紙(1人)→2500円

◇小色紙(2人)→1500円

◇小色紙(1人)→1000円(1時間掛からなければ500円

と言った自分なりのルールです。

考えてる時に上手いことを言っている方がいました。

「そう簡単には渡さないよ価格」

あーそれ!それですまさに!!と。

描き手も納得して作品を手放せて、買い手も後腐れ無く引き取れる、

他サークルの事情も大切ですが、やっぱり自分が納得しないとモヤモヤしますしね。

下調べは当然としても、やっぱり自分で決めるのが一番良いと思いました。


◆設営に必要なものの買い出し

1スペースのみ買ったので、スペースのサイズは基本長机半分。作ったものを全部乗せないといけないにしては狭いです。

まぁこれだけあればええやろ、とおもい100均で本を立てるためのやつや値札立てるやつやアクスタのお立ち台など購入。

「まぁアドリブでどうにでもなるやろ」と軽く見ていました。

ただあーしようこーしようと考えながら買い物する時間はとても楽しかったです。

◆おつりの準備

◆名札の準備

◆当日の服装の準備

結局着ようと思っていた服が当日までに届かなかったのは残念でした。(計画性皆無)

例大祭当日

前日気分が高揚したせいで全然眠れず、売り子を頼んでいた友達と合流しローテンションのまま会場に入りました。

9時入場開始だったので9時入りです。早起き辛いです。

友達がクロスを持ってきてくれたのでそれを敷き、本を開けていきます。

やっと見れた自分の新刊!!

中身を確認すると早速脱字が…Twitterで速攻告知です。

クリティカルなものではないにしろ今後気を付けなくてはと思いました。

ちなみにこれの原因はフォント変更です。汎用フォントから特殊フォントに変えたときに消えてしまったのだと思います。皆さんも気を付けて…

他本はきれいにできており、見本誌もおいてやっと問題なく稼働できそう…と思ったときには汗だくでした。

完全に服選びを間違えましたね…当日とても天気が良かったのもあって

館内の温度は少し高かったように思います。

暑い、もう帰りたい…と本音が漏れます。

あっという間に開場時間になり、拍手の後少しずつ一般参加の方が入ってきます。

近くに人気サークルさんがいたのもあり結構すぐににぎわっていた印象です。

売れた瞬間はやはり嬉しいです。これのためにここまでやったんだ…と考え深いです…

お金のやり取りはお友達に任せてわたしはスケブ対応をしていました。

来てくださった方を見ると名札をぶら下げている方もちらほら。

あ、貴方が噂の?!と心の中で感嘆。

中には声かけてくださる方もいてすごく嬉しかったです!

想像の何倍も美少女だな(男女問わず)とか想像していた通り優しい人だーという方だらけでした。嬉しい限りです。

さて、友達がレジ係やってくれている間私はスケブ対応とTwitterでの告知が忙しい……特にTwitterの告知タイミング難しかったです…

スケブは3件までと告知していたのですがちゃんと3件描けて良かったです。

この制限は必須レベルだと思いました。3以上は無理だと思いましたね…

結局スペースから外に出たのは13時頃。

買いに行きたかったものは大抵売り切れでございました…まぁこれはしゃあない。

14時撤退を宣言していたので、定時ぴったりに撤退。

その後少しだけ会場ぐるぐるして楽しみました!

サークル参加した直後の感想

とにかく忙しかったです…慣れていないというのもあると思いますが

お昼も食べずずっと立っていたので疲労度は半端ないです。

当日言っていた言葉は「ありがとうございました」「暑い」「足痛い」でした(子供かな?)

夏だったらもっと大変だったでしょう…

ただ、疲れた分だけ嬉しいことは多くあり、

新刊くださいと言ってもらえた時の達成感はすごいものがあります。

同人誌を頒布して得られるのは自己顕示欲と自己肯定感だけなんじゃないか
と冒頭で書きましたが、実際それはTwitterの比ではないレベルで高いのものがあると思いました。

頑張りに応えてもらえたこの嬉しさは、その場で買ってもらえる即売会でしか味わえないと思います。

モチベも上がりますし、次も出たい!と思わせてくれます。

露骨にいうのであれば、創作のモチベが下がっているアナタ!迷っているならサークルで出るべし!という感じでしょうか。

そしてTwitterでしか知らなかった方々と直接会えたこともやはり嬉しいことでした。

自分の作品を見てくれて、感想言ってくれて喜んでもらえるのを生で見ると、こっちもどうすれば良いかわからないくらい嬉しいです。

良い面はこんな感じですが、同時に思ったのは「最初なのにうまく行き過ぎた」という不安です。

売れ行き的にも非常によく、程よく最後まで机の上にものが乗っている状態を維持出来たのは大変上々だと思います。

これはとてもよい成功体験なのですが、ひょっとしたら私が見えていないミスが多くあって、マナーが悪かったりクソ認定を食らっているのでは?という不安です。

多分これは思ったより私有名人なんじゃないか?!という慢心から来てます。

⬆︎この不安は杞憂で終わりますが

反省点、次回気を付けることメモ

・値札の誤字

御品書きは最後に作ったので御品書きの金額が正、当然実際の金銭のやり取りでも御品書きのお値段で対応しましたが、(売上でも確認済みです)

普通に値段間違えてる!!!

普通に詐欺になるところだったので本当に気を付けないとなと思いました…途中で気が付いて修正しましたが…

・スケブの対応タイミング

描くのは楽しいのですが、必然的にサークル位置から動けないので他サークルさんのものを買うにはせめて代行を頼んでおくべきでした。

・お隣サークルさんに迷惑をかけないように意識する

今回右側の方がお休みだったのでちょいちょい横にはみ出てしまうシーンがありました。(お声がけいただいたときの立ち話などで)

次回以降では埋まっているはずなのでスペース内で収めることを意識したいです。

・興味ある人かな?そうじゃないかな?の対応

目の前を通っていく一般参加の方がなんとなくこちらを見ているようにも見える、というとき

ちょっと気になって見てしまうんですよね…!!

個人的にはコレやられると近づきずらいんですよね…もう近くに行ったら買うしか選択肢がなくなる!みたいな(そんなことは当然ありません)

なので手元見てるくらいがちょうどいいのかなと思っています。思ってはいるのですが…やはり伺ってしまうのは確か…これはテーブルの内側でしか味わえない体験ですね…

実績

◆新刊メイン→完売

◆新刊落書き本→残3

◆コピー本→完売

◆色紙→完売

◆アクスタ→残7

◆ポストカードセット→完売

無料配布も残数0でフィニッシュです。

全部速攻なくなるというほどでもなかったので結構思い通りです。

通販分は別途自宅配送してもらっています。

アクスタとコピー本の量産で若干赤字(想定通り)でしたが、帰りに二人で寿司食べるくらいはしてきました。

スペース代とか交通費なんかの雑費は計算してないんですが

掛けた分のお金がそっくり返ってくる可能性が高い(あえてこの言い方ですが)趣味というのはなかなかないですよね。

楽しさを合わせれば確実にお釣りが来ますしね。

そして何も変わらない日常

来ていただいた方は私を知らない方々もいたと思うので、

フォロワー増えるんちゃう???って思ったんですよ。

若干増えました!ありがとうございます!

他は何も変わりません。

ただ、今とても不安なのは

「こいつ、思ったよりマンガ下手やな」と思われているかもしれないこと、です。

被害妄想と笑うがいいさ!売れ行きが良かった分、少しおもってしまいます。

なのでエゴサはしません。評価見るの怖い。

マンガは描いていてつらいことも多いですが、やはり楽しいです。

これからも描きたいと思えるので頑張っていきたいです。

次のサークル参加は未定ですが、もし作品が作れたら出たいなと思います。

コピー本のガチ作画バージョンも作ってpixivにあげたり、やりたいことはいっぱいいあります。

なので生温かく見守っていただけますと幸いです。

【無用な言い訳タイム!】

二次創作は利益出さないとか言ってお前skebやってんじゃん、と思われた私のこと大好きなそこのアナタ。

実にその通りなのですが、あれは一次創作の依頼も受け付けているのに何故か二次創作のご依頼が多いだけ、ということで一つ許してください…

また、手間がかかっているんだからその分金額を請求するのは当たり前やろ、というご意見もあると思います。ごもっともです。私も絵を頂く時には当然対価を支払います。

なので利益云々はあくまで私の中のマイナールールとして受け取っていただければと思います。お前のせいで相場が破綻するんじゃーああ!というご指摘が複数あったら考えます。

宣伝!

BOOTHにて販売物を頒布中です!!もし気になった方いたらぜひ!!

https://inakalitchi.booth.pm/



ここまで一人語りにお付き合いいただきありがとうございました!

この記事の中で不適切なだったり誤解を招くような表現がありましたらご指摘いただければ幸いです。

では、またどこかでお会いできるのを楽しみにしております!


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トリフネ/田舎ライチ(トリフネMO5145)

Twitter→@L_torifune

pixiv →http://pixiv.net/users/1542903





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