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もし宇宙人がせめてきたら

その昔…といっても10年前だろうか。
そんな歌があった。
アパラチアというインディーズバンドがうたっていた。

私は田舎で鬱屈していた。自分の人生について考えていたり、世の中の混沌さに嫌気がさしていた。生きることの悶々さから逃れたかった。

実は昨日パートナーが「これ!」となんの脈絡もなく2枚のDVDを渡してきた。
1枚目はあなたの知らない世界というホラーオムニバス作品。
YouTubeにもあったから内容は知っていた。
そして2枚目がタイトルにある「もし宇宙人がせめてきたら」という自主映画のDVDだった。
観たことがなかった作品だったのでプレーヤーにDVDをいれようとしたら「地震」がきた。
これも何かのメッセージなのだろうか…。
テレビの前に正座をし、再生ボタンを押す。

物語はとあるガス会社の青年が主人公。
恋人もいて、淡々とした日常が描かれる。
しかし彼は悶々とした何かを感じていた。
ささやかな幸せを感じる青年が、
アパートのクレーマーの住人に、
宇宙人によって地球が滅亡されるという
情報を知る。最初は否定する彼だったが、
徐々にその全貌に…。
最後に彼は彼女と土手で微笑む。
光がさしこむ土手にBGMは
「もし宇宙人がせめてきたら」という曲。
作りや描写ストーリーより、
世界が明日終わりを迎えようとしていても、
自分はささやかな幸せを大切な人と共に。
というメッセージを私は感じた。

10年後、
世の中の争いごとはなくならない。
不条理や憤りはきっとますばかりだろう。
コロナだけでなく、生きることすら辛い時代は
訪れるかもしれない。
しかし、ほんの少しかもしれないが、
この映画が教えてくれることってある。
クオリティとかではない。
あなたは今しあわせですか?と。

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