羽生まゐごさん『サンキュー虚無感』が好きという話


 vocanoteです。このnoteは『サンキュー虚無感』を聴いたことがある人が読むことを前提としているので、場合によっては分かりにくい記事かもしれません。

 羽生まゐごさんの、サンキュー虚無感というボカロ曲があります。わりと静かな音で、ミクさんの声も優しく、寝る前に聴くのにちょうどいい曲です。

 今回のnoteでは、主にこの曲の世界観、MV、歌詞について話したいと思います。全て個人的な解釈です。

 まず、私はこの曲は虚無感を擬人化した曲だと思っています。虚無感がいるからひとりじゃないし、虚無感を感じるのは必ずしも悪いことじゃない、でも虚無感にひっぱられすぎないようにしなくてはいけない、という距離感が絶妙な曲だと思います。

 MVの絵も個人的にすごく好きで、人外のように見える者とマスクをつけた女の子という、虚無感(というある種の概念)と人間との一定以上近づけない距離感を感じます。

 この曲の好きな歌詞を紹介します。

『友達が灰になった あの日だって 
今でも』

 友達とは、そのまま人間の友達とも捉えられますし、あとの歌詞に出てくる既視感や嫌悪感などのことかもしれません。いろんな感情が自分の中を過ぎ去ったあとにやってくる虚無感。それこそが人を救ったり慰めたりするのかもしれません。虚無感と向きあっている間になんとか朝が来て、なんとか生きていけることもあると思います。

 かなりざっくりとした解釈になってしまいましたが、今回のnoteはここまでです。魅力を言語化するのが難しい曲なので(=魅力を理屈ではなく感覚で理解するタイプの曲)、上手く書けていない部分もあったかもしれませんが、ここまで読んでくださってありがとうございました。


 

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