『青春コンプレックス』の歌詞が好きという話


 こんにちは。

 アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』のオープニングテーマ、『青春コンプレックス』。私はこの曲を聴くためにこのアニメを見ていたといっても過言ではありません。今回の記事では、そんな大好きな曲の歌詞について語りたいと思います。あまり『ぼっち・ざ・ろっく!』自体の話には触れていません。なお、アニメで使われていない二番以降の歌詞が中心です。私は曲を聴くときに、どちらかというと二番以降の歌詞が好きになりやすい傾向があるので……。

 さっそくですが、『青春コンプレックス』の歌詞の話です。

「悲しい歌ほど好きだった 優しい気持ちになれるから」

 この歌詞にはとても共感しました。私は悲しい歌というか重たい、メッセージ性のある歌詞が好きなのですが、理由を「優しい気持ちになれるから」と括ると途端に悲しい歌を上から見ているようになって、多分そういう気持ちは私を含む多くの人にある感情だと思います。それをこのように言語化する事は勇気がいると思いますが、それをやっているところが好きです。

「深く潜るのが好きだった 海の底にも月があった」

 この月というのは「月が綺麗ですね」の月だと解釈しているのですが、ネガティブの先にも綺麗なものがあるかもしれないよ、とネガティブを無理にポジティブにしようとしない強さがある歌詞だと思います。

「私 俯いてばかりだ それでいい 猫背のまま 虎になりたいから」 

 この歌詞は本当に素敵だと思います。俯くこと=猫背であることは普通悪いことだと取られがちですが、それを肯定するときに虎という言葉を使うワードセンスが好きです。

 この虎は『山月記』からきているのかなと思っているのですが、こういった歌詞を書くことで山月記の主人公のことも肯定しているのが好きです。

 今回の記事はここまでになります。読んでくださって本当にありがとうございました。

 

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