とりすずめ

理系大学生。専門分野は物理寄りだが、純粋物理ではなく惑星科学に近い。 趣味に関わることや読んだ本についての感想、思ったことについて不定期に気の向くままに書いていきます。

とりすずめ

理系大学生。専門分野は物理寄りだが、純粋物理ではなく惑星科学に近い。 趣味に関わることや読んだ本についての感想、思ったことについて不定期に気の向くままに書いていきます。

最近の記事

掛け算は逆にかけても良いのか?

 以前からではあるが、小学校の算数のテストの答案をツイッターで晒し、問題提起がなされていることがよくある。特に、掛け算の順番についての問題提起は誰もが目にしたことがあるだろう。  「(式) 3×2=6」に対してチェックが入り、「2×3です」などとコメントが付されている。そのような画像を何度も見たことがあると思う。これに対してほとんどの人は理不尽であると考えて厳しい批判をしている。しかしながら、その中でなぜこの採点が不適切であるのかを十分に説明できる人はどれだけいるのだろうか

    • 地球を形成した材料について

       地球を形作ってきたものがどのようであったかを特定するのは難しい。これらの材料が惑星の進化の際に混ぜ込まれてしまうからである。この未だよくわかっていない太古の材料についての研究が現在行われている。 Natureによる以下のNewsを訳出して読んだ。 Ancient rock bears isotopic fingerprints of Earth’s origins 本文 Fischer-Goddeは、グリーンランドで発見された古い岩石の鉱物に含まれているルテニウムの同位

      • 3.11の頃の自分を思い返して(備忘録)

        実感の湧かなかった3.11 当時中1だった私にとって、3.11は初めて経験した大震災であった。親の実家が大阪にあったために1995年の阪神・淡路大震災について被害の様子などは聞いていたもののは生まれる前の出来事であるためどうしても実感の得られるものではなかった。  2011年3月11日、私の中学ではちょうど期末試験の最終日であった。科目は当時は得意であった英語であり、会心の出来にニコニコしながら家に帰ったのを覚えている。珍しく午前で終わったものだから昼食を家で食べ、ネットサ

        • 『時間はどこから来て、なぜ流れるのか?』を読んで

           Twitterを眺めていると、ブルーバックスの新書が話題になっていた。そのタイトルから、相対論に関わる話であろう。私は大学の物理学の授業で特殊相対論について学んだことがある。そこではローレンツ不変性を実際に確認するなど数式が重視されていた。そのため、どのような現象が起きるかは理解できるが、「時間」という者に対して定性的・感覚的な理解ができないでいた。ブルーバックスであるなら、より定性的に議論をしているだろうと考えて、本を買って読んでみた。  以下の本を読んだ。 『時間は

          『西洋絵画の歴史2–バロック・ロココの革新−』を読んで

           以前、国立国際美術館の「バベルの塔」展に行った際に購入した美術史に関する本。私は美術史にはとても疎いので少し興味もあったために購入したのだが、その後なんだかんだと多忙となり積んでしまっていた。先日少し時間ができたので積読を消費しようと思い今になって読み終えたのである。  以下の本を読んだ。 『西洋絵画の歴史2–バロック・ロココの革新−』(高橋裕子著) 美術と美術史 美術と聞くと、何を想像するだろうか。私は高校生の頃の美術の授業を思い出した。高校の美術の授業ではデッサン

          『西洋絵画の歴史2–バロック・ロココの革新−』を読んで

          書き始め

          note書き始め。 誰かに読まれることをあまり考慮せずに、備忘録的に使っていこうと思います。なので、ブロガーのような感じではなく不定期に思ったこと、読んだ本の内容・レビューなどを更新していく所存です。 趣味はアニメや声優の方向と、学術的には物理学、地球科学の方向にあります。これらについてごちゃごちゃに混ぜて書いていくかもしれません。