新テニミュ楽曲から見るテニスの王子様と若手俳優の親和性

テニスの王子様って、原作(漫画)では曲が流れるし、
アニメでは800曲以上のキャラソンを持っててそれを活かした音ゲーをリリースするくらいだし、
テニミュは言うまでもなくミュージカルだし、
本当に音楽との関係が深いコンテンツですよね。

私はその中でも特にテニミュの曲が好きです。
(原文ママだったりして、『テニスの王子様』を一気読みしてる感覚になれるので)

「キャラがテニスに青春を捧げて成長する姿」と、
「キャストがテニミュに青春を捧げて成長する姿」を二重写しで楽しむのがテニミュの楽しみ方の一つっていうのは散々言われていますが…
その時に、テニミュソングと併せて楽しむのが最高なんですよね〜

新テニミュ1・2の楽曲が、その総まとめみたいで感動しました…🥲という話です。


U-17選抜高校生は中学生たちへ向けて

試合の数もお前らとダンチ ヤバい局面乗り越えてきた
年上ってことは そういうことだよ
敬う態度見せてみろ

経験値でもお前らと雲泥 難しい言葉知ってんだろ
年上ってことは そういうことだよ
敬う態度見せてみろ

お前らのことぶっ潰す!

組曲『新しいテニス』「かかってこいや!」より

と歌い、これに対して中学生たちは

年の差など関係ないぜ
肝心なのはどちらが勝つか
経験値など当てにするなよ
過去は過去 それを忘れるな

「チェンジ!チェンジ!チェンジ!」より

と答える。

これが、これまで何度もテニミュオーディションに落ちたりして、テニミュとは別の道で経験を積んできたU-17選抜キャストと、デビューしたての中学生キャストとの対比として響きました…

俺たちテニスの子
生まれるべくして生まれた
(中略)
とにかくテニスが俺を形作っている
heaven sent me
テニスの子

「テニスの子」より

と歌う中学選抜キャストの生まれたてホヤホヤみたいな眩しさと

積み重ねてきた努力
積み重ねてきた試合

「ザ・ウォール」より

経験値でもお前らと雲泥 
(中略)
年上ってことはそういうことだよ

組曲『新しいテニス』「かかってこいや!」より

と歌う高校生キャストの"酸いも甘いも…"感ね。


(楽曲と関係ないけど、OBキャストの取り入れ方も天才だと思った。)

・高校生選抜の中で二軍の底上げをし中学生を見守る入江(と鬼さん)

・座組の底上げをし中学生キャストを見守るばっちさん(と悠紀さん)

・ちょっと前は血気盛んだったが今はリョーマを弟のように気に掛ける徳川

・現役時には稽古をサボったりしていたという問題児だったが今は後輩たち中学生キャストを気に掛けている小野健斗さん


顔、身長、年齢、そのキャラの種を持っているか、オーディションを受けるタイミングなど、とんでもない確率からミュキャスに選ばれた彼らが歌う

俺がテニスを選んだのか
テニスが俺を選んだのか

「テニスの子」より

という歌詞や、

俳優として椅子を奪い合う関係でありながら友情を築く彼らが歌う

俺たちライバル そしてきっと仲間なんだなぁ
俺こそが絶対 テニスの王子様

「Fighting Again」より

という歌詞も沁みました…
いや〜ほんと新テニミュ、最高…


あとこれは新テニミュに限らずいつものことだけど、テニミュを観に行く途中の電車で聴くディアプリ、

いつかは誰も(in the course of time)
自分の夢に(my sweet dream)
区切りを着けなくちゃと言うけど 嫌だよ

Get ready 明日のために
Get ready リスクは承知さ
Get ready 我慢できるかな
Get ready とても辛いけれど

「Dear Prince 〜テニスの王子様たちへ〜」より

の部分を、夢を追う王子様たちと夢を追う若手俳優たちとを重ねて聴いてしまって、ファンとして

Dear Prince 会いに行くよ
Dear Prince 理由はいらない
Dear Prince 頑張ってる
Dear Prince トコロが大好きさ
キミが勝てるまで見ててあげるから

「Dear Prince 〜テニスの王子様たちへ〜」より

って思っちゃうよね!


「若手俳優との親和性」ってタイトル付けたけど、結局は「頑張ってる人との親和性」ってことですよね。

"誰もが王子様である"という自尊心、
"天衣無縫(楽しむ)"という姿勢、
"油断せずに行こう""まだまだだね"と思う謙虚さ…

…俳優に限らず、生きてく上で必要なことと同じなんだろうなあ


楽しいけれど苦しい 苦しいけれど楽しい
忘れちゃいけない 生きてるってそういう事

「辿り着け、天衣無縫の極み」より

この歌詞、天才!