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ヒエラルキーをつくるには

企業のトップから始める


前回はマンガの話で少し舞い上がってしまいました。
ただこれは、どこまでいっても”組織”の話であり、こと
ビジネスにおいては「お金」の問題の次ぐらいに避けて
通れぬ問題であると思います。

何度も言いますが「ヒエラルキー組織」自体は悪いものではありません。
この体系は、何も考えなくとも同じ志を持った人間が集まればごく
自然に生まれる集団体系で、最も自然体であると思います。

ただし、その組織に「新参者」として加入した場合、当然トップの
”教えは絶対”になりますし幹部クラスを目指して周囲を出し抜く競争が
暗黙のうちに始まる事は皆さんご承知の通りですね。


ヒエラルキー組織の特徴


そもそもボクら個人起業家は、そういった組織に取り込まれるのが
嫌で独立した節が強いのではないかというのが根底にあります。
であれば、我々が考えなければならないのは
「ヒエラルキー組織での暮らし方」などではなくて
「ヒエラルキー組織の作り方」でしょう。

自身はその組織のトップに立てばいいのですから、まずは
材料と作り方である「組織の原材料」を見ていきましょう。

この組織では、情報は幹部を通じて全てトップへ集約されますので
得をしているのはトップだけです。なのでトップに君臨する方の
情報量はすさまじいです。これは一般企業でも同じですが、その
環境下では自身が上へ上へと昇っていかない限りなかなか有力な
情報にはありつけません。当然、課長よりも部長の方が情報量は
多いし、部長よりも社長の方が情報量が多いのはこのためであり
これは必然です。

雇用契約体系の一般企業ですらそんな情報戦線なのに、企業内の
社員レースよりも熾烈な実力社会で成り立つボクら”個人起業家の世界”
では、この情報格差はもっと顕著です。個人が成功者を目指す為には
「情報こそが武器」であり全てです。なのに、これが幹部にならないと
収集できないというのはなかなか厳しい環境です。

これぞ情報格差社会!


個人と企業の組織体系の差


さて、ここで前回チラッとだけ出した
『ヒエラルキー組織とピラミッド組織の違い』
について少しだけ触れておきましょう。
ピラミッド組織 : 一般企業
ヒエラルキー組織 : 個人ビジネス
が一般的ですが、この両者の違いは
”役職があるかないか”だと説明しました。

この違いが一体個人にどんな影響を与えているかというと
「承認権限」というものを「誰が持っているか」です。

ヒエラルキーもピラミッドも、基本構造は同じですので
上の者が下の者を管理します。つまり、下の者が
「何かをしよう」とする場合には「勝手にやっちゃダメ」
っと言われるのが一般的だと思います。それは会社であれ
個人起業家の集団であれ同じで、上の者が管理(コントロール)
できなくなってしまう事をこの組織体系は極端に嫌います。

では今度は「誰が承認権限を持っているか」で分けてみましょう。
ピラミッド組織 : 社長(部長・課長)
ヒエラルキー組織 : 自分の直上の人
になります。これは難しい表現になりました。

では簡単にぶっちゃけてしまいますとヒエラルキー組織
の方が「縛り」がゆるいです。つまり、人事権限も
「会社」ではなく「個人」の判断になりますので
『下の者、増やしたい放題』
になります。

これの何が良いのか。

答えは簡単、”自分の下の者”が増えれば自分は”幹部と同じ
立ち位置”になれますので当然有力な情報が集まるようになるからです。
悪徳(無知な)な集団に所属する上司・先輩が
「自分の部下を増やしなさい」っと口酸っぱく
言われ続けるのはこの為です。

しかし一般企業は人事権限を「会社」が持ってますので
個人が「あの人引き入れたい!」っと進言しても
なかなか取り合ってもらえないのが実情ですよね。
自身が「始まりの人」になってしまえば、そこに人事の
介入はありませんね。

メンターを見つける

でも「それは分かったけど、そんな会社みたいに誰かに
管理されるのはイヤだ!」っと言って独立された方も
みえると思います。ではそんな一匹狼を目指す方はどこから
情報を仕入れれば良いのでしょうか。
ここで出てくるのが「メンター」の存在です。

意味は広義に渡りますが、その名の通り「メンタル部分」に
強力な影響を与える存在です。

簡単に言いますと「この人スゴイ!」っという
超実力者を探すのです。そして
「このやり方なら自分でも出来るかも」や
「あの人がやるなら自分もやってみよう」と思える存在を
まずは見つけなければなりません。

そういった成功者の方々は、基本的には「成功を収めた人」や
「よく話題になる人」である事が多く、その中から自分に合った
やり方をしている方を探し出して「その方の真似から始める」
事になります。この場合、当然その方は自分の事など知りも
しませんからその方に相談するわけでもなく、ただ淡々と
「いいね」と思った部分だけを真似していくだけで実に様々な
事が自然に見えてくるようになりますよ。

ここで注意しなければならないのは
「上司がいる世界」と「メンターを追いかける世界」
を混在させない事です。

ここは明確に違う生き方をしなければ
なりませんので『混ぜるな危険』ですよ。

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