【寓話】偏見について

昔あるところに一人の浮世絵師がいた。彼は噂に聞いた象を実物を見たことがないまま想像で描いた。
そしてそれを自信を持って外国人に見せると鼻で笑われた。
「象はこんな生き物じゃないよ。」

彼は悔しかったが象を見ることができなかったので、代わりに身近にいる犬や猫、馬を観察して象の絵を描き直した。
そしてそれを再び外国人に見せると、その外国人は彼の描写のリアルさには感心したが、再び同じことを言った。
「象はこんな生き物じゃないよ。」

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