【寓話】水汲みの話
あるところに村があった。
その村には水道がなく、子どもたちが遠くの川まで毎日水を汲みに行っていた。
その村には、Aくん、Bくん、Cくんという3人の子どもがいた。
Aくんの家には大きなバケツがあり、Bくんの家には中ぐらいのバケツがあり、Cくんの家には小さなバケツしかなかった。
あるとき、その村の長老が子どもたちに尋ねた。
「君たちの中で一番たくさん水を汲んでいるのは誰かね。」
すると、Aくんが自信満々に言った。
「それは僕です。僕が一番たくさん水を運んでいます。」
しかし、長老はその言葉に耳を傾けず、続けて言った。
「ところで、君たちはそれぞれ一日何回水を運んでいるのかね。」
それに対して、Aくん、Bくん、Cくんはそれぞれ答えた。
「3回です。」
「5回です。」
「10回です。」
すると、長老はAくんに言った。
「君は今日から水を汲み終わったら、バケツをCくんに貸してやりなさい。」
2005-2011 (c) toraji.com All Right Reserved.
https://ameblo.jp/toraji-com/entry-10926899214.html
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?