占いと猫とトラジャのコーヒーvol.1~タロットとの出会い

タロットを知ったのはいつだっただろう。
時期まではわからないが、
何で知ったかは覚えている。

それは、パタリロだ。
パタリロにアスタロトが出てきた時か、
黒魔術の話か。
その中でタロットカードがでてきたのがたぶん最初だ。
絵柄がズキューンと来た。
タロットに恋をした瞬間だったのだろう。

占いを実際に始めたのは、小学5年生の頃。
当時、エルフィンという雑誌があった。
その付録にタロットカードがついていたのだ。

初めてのタロットカード。
それまでの、トランプ占いとはレベルが桁違い。
精度も桁違い。

しかし悲しい哉、占う内容なんてなかった。
小学生に恋の悩みも、学業の悩みもなかったのだ。
せいぜい、「〇〇くんと結婚できますか!」的な(小学生ですから・・・)

オカルトに傾倒しだしたのは小学生高学年で、
その頃のバイブルはエルフィンとムーだった。

あと、ノストラダムスの大予言。
よく考えたらそんなオカルト系の本、結構本棚にあった。
父の趣味だった。

ノストラダムスの大予言はとても魅力的だった。
その予言もさることながら、ノストラダムスという人の人生、占星術と錬金術、陰謀論に聖杯伝説。
そんな小学生、嫌だ、と今なら思う。

小学生の頃の愛読書は『花とゆめ』だったのだが、ちょうどあの頃、パタリロの他にも少しオカルトチックな漫画があった。

『ぼくの地球を守って』だ。
スターチャイルド、という言葉を知ったのはこの頃。
ムーでは、毎号『紫苑です。仲間を探しています。』なんて募集が載っていた。

あの頃の特集で忘れられないものがある。

『宇宙船が迎えに来ます。
約束の草原で◯月○日』というやつ。

宇宙船には乗れなかった。
私は選ばれなかった。
そんな事を考えていた。

同時に、修行を開始していた。
毎朝、冷水をかぶる行。
水にプラーナを注入して、頭からかぶるのだ。
夏休み、毎朝やった。
夏休みが終わるころには飽きてしまったが。

他には、ハイヤーセルフと話す方法なんて言うのも流行った。
そういえば、みんなオカルトに夢中だった。

そういう話をしても特に変だとか言われない時代だったのか、
たまたま友人が寛容だったのかのどちらかだろう。

小学校の修学旅行。
奇しくもあの、『拝観停止事件』の年であった。
京都観光は平安神宮をバスから眺めたのみ。
時間が余りまくったので京都駅にあるデパート散策が修学旅行の日程に当てられていた。

デパートのどこに行く場所があるというのか。
小学生だよ…。

みんなペットショップへ行く中、
私は本屋へ行った。

そこで、初めてのタロットカードを買うことになる。
(付録のタロットは端がガリガリで使えたもんじゃなかった。)

何を買うわけでもなく、私はタロットカードのみを購入して帰宅したのだ。

その後は、毎日タロットカードを引いて遊んだ。
やっぱり占うことはなにもないので、
『〇〇くんは私のことどう思ってますか?』的な質問しかできず、
とうとうしまったままになってしまった。
時々思い出したように占うくらいだった。

時は過ぎ、私は京都で寮生活を始めた。
その頃、手に入れたのは、松村潔先生のザビアン占い。
相変わらずエルフィンを買っていたのだが、その中で紹介されていたのだ。

その本はとても手に馴染み、内容も楽しかった。
女子寮だったこともあり、みんな占い大好き。
毎晩のように占っていた。

しかし、ある日事件は起こった。

寮の中では、力関係が存在する。
入ったばかりであったけれど、そこは敏感に察することができた。
私は、ヒエラルキーの低い先輩を占った時、
下にさげる鑑定をした。
今でも消したくなる過去だ。
このことで、私は占いが嫌いになった。
その後は、もう自分で占いをすることはなかった。

自分が占われる側に移行したのだ。

ラジオやTVで有名な占い師さんが紹介されれば先輩と二人ででかけていった。

特に恋人も好きな人もいなかったけど、
『結婚するのはいつですか?』なんて無邪気に聞いた。

ある時、倉敷で、フラフラ歩いていたら、突然呼び止められた。
辻占いの手相のおばちゃんだった。

無理やり1000円払わされ、手相を見られた。
覚えているのは、
「26歳までに結婚しなかったら、一生結婚できない」と言われたこと。
「一回捕まえたら、話したらいかん。」ともいわれた。
お付き合いした人は数人だが、幸い、26で結婚できた。
セーフ。

結婚するちょっと前。
姉からのアドバイスで風水に興味を持った。
その後10年くらいは風水に傾倒していたのではないかと思う。
龍脈や、地の利など、とてもおもしろい。
今でも、まだまだ勉強中だ。

そして、今の家に風水で探して引っ越したあと、
コトンと占いに対する興味がなくなった。

しばらく、何もしないでいた。
神社に通い、龍が見えないかなーと眺める程度。
オカルトには相変わらず敏感に情報を集めてはいた。

オカルトというより、都市伝説系が面白くなっていた。

そんな時、タロットカードがほしいな、と思った。
Amazonでタロットカードを見ていたら、猫のタロットがある。
猫のタロットで検索していたら、
ビビッときたタロットがあった。

すぐに注文し、手元に届いた。
その時、ちょうど、四柱推命を見てくれる先生と会う予定になっていた。
その先生はタロットも使う、ということで、カードを見てもらった。

すると、すごく良いですよ、占いしてみたら良いですよ、というではありませんか。

私は、観賞用のつもりだったので、占うの?って驚いた。

その後、マヤ暦を見てもらった時、やはりカードを見てもらった。
すると、『もっと触って!遊んで!っていってるよ!』と言われ、またびっくり。

そっか、触るのか。
と、自分には占うことが殆どなかったので、友人を占い出した。
これが、当たるのだ。
なぜかわからない。
占えば占うほど精度が上がっていくのを感じた。

その後、占いに向き合っていくことになった。
そして、友人を占ううちに、知人まで範囲が広がっていった。

で、今、占いをメインのお仕事にすることになった。

こうなるとは、誰が予想できただろうか。
私自身が一番驚いているのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?