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占いと猫とトラジャのコーヒーvol.40~フラーレンとフラワー・オブ・ライフ

フラワーオブライフ、生命の花は神聖幾何学とも呼ばれ、その形を見るだけでも無意識への働きかけが可能だと言われている。

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円と三角形の集合体でできているのだけれど、これがどうして、奥深い。この図は平面だが3次元への展開が可能なのだ。下の図を見てほしい。

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線画であるから平面(2次元)だが、立体(3次元)に見えないだろうか?
この図はメタトロンキューブという。
上のフラワーオブライフはメタトロンキューブを内包している。

こういう幾何学模様で何らかの神聖な意味を含んでいるとされる図形のことを神聖幾何学と呼ぶらしい。

要するに曼荼羅だよね、という理解でいるが、あながち間違ってもいまい。

で最近気になっているものにフラーレンがある。
一番最初に見たのは、誰のSNSにアップされたフラーレンのチャームだった。幾何学立体が大好きな私は「おっ?」と思った。

それは、どうやら天然石で作られているらしい。なんだか、持ってるといいことありそうな?そんな感じか?と。

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これがフラーレン構造で作った32面体。(ヘマタイト使用)
他の人の画像つかえんしなーってことで作った。

わかりにくいが、6角形と5角形が混在している。
いわゆるサッカーボールがこの仕組を利用している。
パッチワークで球を作るときこの構造をよく利用する。
使用ビーズは60個。

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こちらは正12面体。5角形が12面集まった形である。
(ヘマタイトビーズ30個使用)

多面体構造として、安定して見えるのがフラーレンだろう。
ちなみにフラーレンというのは人の名前から来ている。

同様の構造を持ったドームジオデシック・ドームのデザイナーであるバックミンスター・フラーの名をとって、バックミンスターフラーレン (Buckminsterfullerene) 、バッキーボール (Buckyball) とも呼ぶ。
WIKI フラーレンより抜粋

もともとフラーレンとは炭素の分子構造から来ている。空間を内包する安定的な構造を持つのが特徴で、この炭素構造に関してはC60フラーレンと呼ばれている(炭素分子60個で構成されている)が、高次フラーレンと呼ばれるもっと炭素分子の多いものもある。

なぜ、このフラーレンに言及するかというと、どうにもスピの人たちが好きそうな、いわゆる”金の匂い”を感じたのが発端なのである。

検索窓に「フラーレン 水晶」などど入力してみればきっと分かる。
確かに水晶は安くないものもあるから、わかるけど、フラーレンにこだわることないよね??というのが私の疑問だったのだ。

なぜフラーレンでなくてはいけなかったのか?

フラーレンが一体どんな力を秘めていて、能力開発的な要素を含んでいるのかがものすごく気になった私は[フラーレン 効果」でネット情報を漁ってみた。そこに書かれているのは以下のような文言である。

フラーレンとは、とても強力な抗酸化力を持った成分で、体内の活性酸素を除去し、無害化する働きがあります。

なんで美容に関する効果が出てきた??とさらに調べてみたら、フラーレンと美容との高い親和性に関する文章がわんさか出てきた。すごいなフラーレン。美白、メラニン除去なんかに効果が高いんだそうだ!気になるが、今日のお話の論点はここではないので各自調べていただきたい。

で、水晶や天然石を使った「フラーレン」にはどんな効果があるのか、というものだが、ネットの販売ページなどに書かれているのは、

グレートセントラルサンの高次元な宇宙エネルギーを、次元上昇し続けている地球と私たち人類が取り込みやすいエネルギーに変換し、循環します。 持ち主や空間、大地へ絶え間なく宇宙エネルギーを循環させる光の循環装置です。

えっ?太陽のエネルギーをフラーレンが人間用にエネルギー変換して循環?うーん、フラーレンはたしかに内包する空間を有していることが特徴なので100歩譲ってエネルギーをフラーレンの中に閉じ込められたとして、変換と循環は一体どこから出てきたんだろう…。

グレートセントラルサンのエネルギーが宿る構造体
フラーレンとは、正五角形と正六角形が組み合わさった32面体この形は「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が追及していたといわれる
「完璧なる多面体」で「最強パワーが宿る究極の図形」
この形はインスピレーション的な部分にも作用し、持つ人の意識や気づき、シフト、変化のスピードを加速し、自己の成長や魂の成長の速度を圧倒的に速めるといわれ、現実に起こることや体験がパワフルになっていく特徴があります。

ツッコミどころが満載なんですけど。
この文章で「なんてすごいの!ダヴィンチも研究していたのね!グレートセントラルサンってすごいエネルギーね!インスピレーションにも左右するのね!変化のスピードを加速してくれるのね!自分の成長や魂の成長まで早めてくれるのね!現実に起こることや体験がぱわふるになるのね!」なんて思ってしまったあなたは、よく考えた方がいい。

そんなわけないやん。

一つ一つ潰していこうか…。

①ダヴィンチも研究していたのね!

『レオナルド・ダ・ビンチが追求していたといわれる図形』ネットだけではこれにたどり着けなかった。しかし、パリ手稿やアトランティコ手稿の考察記事などをざっと見ていく限り、ダヴィンチがこの32面体に関しての追求をしていたなどという話は見つからない。正20面体くらいまでの図形や記述は画像として見つけることができた。大学教授の研究論文にダビンチの時代に今のような正確な度数での描画は難しかっただろうと書かれているのを見つけたが、多面体に関して、もしもダヴィンチが構造についての追求をしていたのであれば、それは、構造体としての強度や、作りの完璧さへの追求だったのではないかと思う。少なくとも、宇宙エネルギーを取り込むための装置としての研究などではないと言える。

そう、この文章では、ダヴィンチがフラーレンC60を使ってエネルギー取り込みました、なんて書いてないのだ。「ダヴィンチがなんかすごい多面体をずっと探して研究してたよ」と書いてあるだけだ。誘導もいいところだと思う。

しかし、ダヴィンチはフラワーオブライフに関する研究は熱心にしていたようだ。まぁ、これも幾何学模様としてのフラワーオブライフであり、ダヴィンチはスピに興味を持っていたわけなどではないだろう。また、幾何学研究に関しては当時の中ではやはり最先端だったのだろうと言うことがわかる。

ダヴィンチに関してはもっともっと知りたいのでいつか、この図形の追求に関してわかればまた書いていきたい。

つぎ。

②グレートセントラルサンってすごいエネルギーね!

うん。太陽エネルギーだしな。そりゃすごいだろ。
グレートセントラルサンつまり、偉大な、中央に位置する、太陽。そのままやん。別にすごくない。自然がすごいだけ。

③インスピレーションにも左右するのね!

何がどうなって、インスピレーションに左右するというのか。
フラーレンは単なる炭素の構造である。

同じように炭素の構造にダイヤモンドがあるわけだが、ダイヤモンドは綺麗だよ。でも見えるしね。フラーレンは一般的な炭素のモデルだよ?C60に意思なんてないと思う。

もうこうなったらあれだ、気持ちの問題。そんなもんに頼るくらいなら風呂に浸かる方が何万倍もまし。ワンチャン水晶なら…と思ったけど、それなら水晶玉でよくね?

④変化のスピードを加速してくれるのね!自分の成長や魂の成長まで早めてくれるのね!現実に起こることや体験がぱわふるになるのね!

めんどくさいからまとめる。
どこにそんな根拠があるんだ。フラーレンは炭素。その構造は、強固です。

手に持ってふーはーしたところでそんな効果なんかあるかい。

すばらしい納得できる根拠があるなら教えて欲しい。

フラレーンは、神聖幾何学?


神聖幾何学とは、

神聖幾何学は、特定の幾何学的形状と特定の幾何学的比率に象徴的で神聖な意味を与えます。それは、神が世界の幾何学者であるという信念に関連しています。教会、神殿、モスク、宗教的建造物、祭壇、幕屋などの宗教的建造物の設計と建設に使用される幾何学は、神聖なものと見なされることがあります。                           WIKIより

「神聖幾何学フローレン」で調べるとこんなの出てくる。

フラーレンは、持つ人の意識の覚醒を早め、ライトボディ化の流れを促進し、生成発展と次元上昇をすみやかに促す循環装置です。 使い方 フラーレンを手に持ち五角形で息を吸い6角形の形状で息を吐くと宇宙エネルギーを身体に循環させる事ができて宇宙の恩恵を得やすくなります。 気持ちも安定してきます。

説明の中に神聖幾何学、という説明はない。
神聖幾何学、という単語だけでイメージを煽ってんのかな、と思う。

ただし、自然の中にある構造体である、という1点において、神聖さがあってもいいと思う。自然が一番。

フラワー・オブ・ライフはよくてフラーレンはだめなの?

フラワー・オブ・ライフに関しては、宗教的占星術的なアプローチが昔からなされており、その研究学問としての興味がある。

フラーレンは発見されてからまだ20年あまりであり、研究はまだまだこれからといったところだ。そのあたりを利用して、スピに持っていく感じがとっても嫌だな-と思った。

購買を誘うための煽りに見えてしまったからかもしれない。
まぁ、C60フラーレンのモデルを利用してビーズで再現するのはめっちゃ楽しかったので、自分でちまちま作る分には全く問題ない。

しかしせっかく作るなら、なにか効果があったらいいのにな-と思ってしまったので書いてみた。

なにかの効果を期待するなら、純粋に天然石のブレスレットの方が効果が高いかもな-という感想です。

フラーレンだろうが、正12面体だろうが、天然石で作るなら、その石の効果はあるのではないかと思う。

なんか締まりのない終わりになってしまったが、せっかくなんか色々考えたので公開する。

追記

こちらのサイトにたどり着き、フラーレンC60も面白いなぁと思いました。形が好きなら、それでいいと思う。

https://www.kcjones.co.jp/?pid=163076315

また、『自分で組む』これによる効果はものすごく高いので、どの形だろうと何かしら、気付きが得られるものなのだろうという考えに変わりました。考えが変わっても、元記事を削除するのは違うと思うので追記という形での考えの変化を共有したいと思います。

ブレスレットやこういう幾何学立体は自分で組むとより目覚めが促進される効果があり、ワークショップで作るのはとても良い効果をもたらすでしょう。そして、実は、力を込められる人がこれを作り、手にとることになれば、それは、魔術かもしれません。

そんな『付与魔術』の話はまた今度。

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