改名のタイミングと金星レゾナンス

ある友人が改名の日取りをホロスコープから考えてみたいと話していたので私も考えてみた。

名前は、ホロスコープ上でどこに表されるだろうか。
親から授けられるものとして8ハウスだろうか、とも思ったが、人に見せる表示としてアセンダントを採用する人が多いようだ。(330調べ)

今どんな感じかなと出生情報からセカンダリプログレッション(以下プログレス)と、ソーラーアーク(以下アーク)を出してみる。すると面白いことがわかった。

金星に何かが降り注いでいる!

今その人の出生の金星にちょうどプログレスの月が過ぎようとしており、さらにアークの海王星も出生の金星に重なっている。
他にアーク木星とアーク冥王星はセクステル、アーク月はトラインだ。
金星に何かが降り注いでいる。遠天体の力が月を通してちゅどーんと入ってきているようだ。アークのPOFも含めると地のグランドトラインも見えてくる。

金星に何かが降り注いでいる!


名前を表すであろうアセンダントはどうだろう。
アスペクトを探すと、あるんだけど、ちょっとピンとこない。
アークの水星が出生のアセンダントに対してネイタルの10ハウスからスクエアをかけているのが見どころかもしれない。水星は名前のナチュラルルーラーのようでもある。

ここでアセンダントと金星に何かあれば面白いのにな、と思って未練がましくチャートを見ていたら、あった。
アーク金星と出生のアセンダントが、コントラ・アンティッション(オポジションのようなもの)になっている。
お、金星レゾナンスだ。この題材は金星に何かある日を探すと面白そうだ。

第一候補を発見!

まずソーラーリターンが近い。ソラリタの3日後にはプログレスの月が水瓶座にイングレスするので、その日も候補に挙げられる。
プログレスの太陽は水瓶座3度にいるので、もう数ヶ月経てば太陽と月はコンジャンクションになる。少し遅いがその日はどうだろうと、チャートを出す。

すると、3/12のプログレスの新月が起こる日、なんとプログレスの金星も同じ度数にあり、トリプルコンジャンクションになっていた!これは面白い!
さらにアークの月はアーク太陽とコントラ・アンティッション(オポジション的な作用)の関係にある。つまりこの日は新月であり満月的でもある日なのだ。

セカンダリ(二つ目の内円)は新月、アーク(外円)は満月的

言ってみれば終わりと始まりがいっぺんにやってくる、みたいな。

金星の働きとは

セカンダリにもアークにも登場する金星のレゾナンスは何を示しているのだろう。
それは、「何かと一体となる覚悟」ではないかと思う。

アークの太陽あるいは金星が、出生の金星あるいは太陽と重なると「婚期」とされるのは、鏡氏が度々有名人のチャートと共に示している通りだ。
残念ながら人間ではなく「わたしは音楽と結婚したのだ(ヴェートーベン)」や、婚約を破棄して映画女優の道を歩み始めたオードリーヘップバーンの例もある。
相手が人間でもそうでなくても、自分を何かと一体化させていくことで新しい顔を示していく雰囲気がある。

改名は、その人にとってそれほど抵抗はないらしいが、簡単なものではないと思う。結婚で姓を変えるのはよくある話だが、今回は名の方だ。親に授けられた名前を通用させず、新しい名で生きていくわけだから。
新しい名と一体となり今後の人生を歩む覚悟。これほど改名に相応しい日はないのではないか。

その他の候補日

他に候補は二つあって、ソラリタの3日後(プログレス月がイングレスする)と蠍座新月の日だ。

蠍座新月は10/25、この日蠍座2度で金星と新月のトリプルコンジャンクションが起きる。これは「覚悟を決める日」と何だか似ている。不動宮、初期度数、金星と重なる新月。この日はさらに部分日食も起こる。
この日に届出を出したことが実を結んでいく、そんな連想も成り立つかもしれない。

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