2021年 6月版「クラン突撃!探検同盟!」SS
前回のあらすじ
心も身体もボロボロになったぼく。クランへの辞表を出すもヤバスギ謙信というクランの副リーダーに破り捨てられる。
とら 6月 夏
己の肉体と精神に限界を感じ、悩みに悩みぬいた結果
彼がたどり着いたの結果は
感謝であった
自分自身を育ててくれたクラバトへの限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万回 感謝の模擬戦!!
気を整え 拝み 祈り 構えて 模擬戦
一連の動作を一回こなすのに当初は10分以上
3凸分を模擬し終えるまでに 初日は18時間以上を費やした
模擬を終えれば倒れるように寝る 起きてまた模擬を繰り返す日々
2年が過ぎた頃 異変に気付く 一万回模擬を終えても日が暮れていない
齢20を超えて完全に羽化する
感謝の模擬戦3凸 10分を切る!!
代わりにApexする時間が増えた
山を下りた時 とらの人差し指は マウスを置き去りにした。
「これが、みんなの見ていた光景なんだね。」
僕はそうつぶやき、クラン【突撃!探検同盟!】の本部前を後にする。
今月も色々あったんだ。
おえむん「Riri、お前。スパイ行為を働いていないか?」そう問いかけていた。
Ririさんが意図的か故意かはわからないがゴブリンに対して刺激を送る行為を起こしたらしい。副リーダーはるこが怒っていたらしくリーダーが直々に尋問を行ったらしい。
僕たちはRiriさんの事を信じていたのでなんとか弁解に参加し、本当に事故だったこともあり誤解も解けた。
「マウスが消えた!どこだ!?」
そう動揺しているもたりけもいた。
彼が焦る姿は珍しく、心のなかではとても楽しくなっていた。
そして僕。
「シャドウボルトが見えません…」
皆の失笑を買っていた。失望が混じったあの眼に晒されるのは、もう嫌だった。そうして山に籠もり、修行することに決めたのだった。
このクラン【突撃!探検同盟!】に所属していた2年では色んな事があった。僕はこれにてクランを去るが、クラン創設時から一緒にいた者、これから新たに参加してくれる者達による戦いは続く。
頑張れ!探検同盟!!突き進めおえむん!!!僕は、僕は…
またいつか帰ってくる!
~~~~~~~~~完~~~~~~~~