馬の鼻血、肺出血による鼻血について

今回は馬の鼻血=鼻出血について、書いていきます。
馬の鼻血の原因は大きく分けて、外傷性のものと、内因性のものにわかれます。

外傷による鼻からの出血は、比較的治癒しやすく、人間と同じように、深刻な問題になることは、ほぼありません。

深刻なのは、内因性の原因だった場合です。


肺出血による鼻血

まずは、JRAのHPから、引用させて貰います。

鼻出血
読み びしゅっけつ
鼻出血には打撲等の外傷性のものと内因性のものがある。外傷性の鼻出血は短期間で治り、再発しないが、気道や肺胞粘膜の毛細血管の破綻(はたん)による内因性の鼻出血は習慣性となることもある。レース中に鼻出血を発症した馬は競走能力が充分に発揮できず、突然失速する原因となることもある。

JRA競馬用語辞典より

実は、競馬中に鼻出血を起こす馬は多く居ます。
こちらは、気道や肺胞粘膜の毛細血管の破綻(はたん)による内因性の鼻出血で、発症すると長期の療養が必要です。
また、肺出血で死亡する馬は稀ですが、”絶対的な治療方法は存在していない”と言われていることと、一度発症すると、再発も多く見られるため、数度発症した競走馬は引退となります。(再発時、2度目の鼻出血後に引退する馬が多いようです)

なぜ、肺出血が起こるのか?

 肺出血は通常、肺の血管内の圧力が急激に上昇することによって起こります。

  1. 運動や訓練の際に肺にかかるストレスが過度である場合

    • 横隔膜が激しく動くことによって、胸腔内の陰圧が変化するため

    • 運動によって心臓からの血液量が急増することで、毛細血管が破綻するため

  2. 栄養価が高い飼料の摂取による血圧の変動

    • 競走馬は高いタンパク質、より高いカロリーを摂取するような飼料を与えられており、血圧の変動が起こっている可能性があるため

なぜ、肺出血が鼻血に繋がるのか?

馬は鼻からしか呼吸が出来ません。
肺が出血した場合、呼吸器官を通じ、鼻から出血します。

日本ではあまり、内視鏡で肺出血をチェックをする習慣がないようですが、ある研究では、レース後の競走馬の半数以上が運動誘発性の肺出血を起こしていて、そのうち鼻出血を起こすのは1割以下というデータがあります。

トップスの鼻血

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