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江望LIBRA#18 Beautiful World

あれ?って思うぐらい急に仕事が増えて、まったく予定通りにならず、かなり焦った一週間でした。

それでも僕は「趣味の時間の確保が最優先」という人生を歩んでいますので、どうすれば仕事以外の自分の時間を確保できるかを逆算して仕事をしています。

実際まだ何も仕事は解決していない状況ですが、今日は休むと強い決意でいたので、夕方まで一度も起きずに寝ていました。
思い切って休むことも、自分のマネージメントとして重要ですよね。

今週は、生まれて初めて「もう自分の調整力では解決しないな」って思った瞬間もあって、そろそろ生きて来た時間の半分ぐらいを社会人として過ごしていますが、こんな日も来るんだなぁと驚いています。

上間さんの話をここまで18回書いてきていますが、ほぼすべての回に「景色」という単語を使ってきました。

僕は東京に住んでいますが、日本の景色ってどうなるんですかね。
まさかという事しか起きない毎日ですが、新しい状況を見てもこれを新鮮だと思えないところが非常につらいです。

上間さんに見せてもらう景色は常に新しくて、常に新鮮なのですが、実は上間さんに見せてもらう初めての新しい景色の中で、唯一これと同じように新鮮な感じにならなかったのがBeautiful Worldだったんです。

無理に話をヘタクソにつなげたわけではなく、Beautiful Worldは、上間楽曲の中で、僕が初めて感じた「ん?」という曲でした。

Stargazerのときの感じとは違う「ん?」です。
Stargazerは「初めて聴いた瞬間に好きではなかった」と書きましたが、それとは違うんです。

Beautiful Worldはライブ会場で聴いた初聴時に、明らかに「聴いたことがある曲だ」と感じたからです。

Stargazerは、曲調が僕の好みではないという、極めて個人的な感想からの印象でしたが、Beautiful Worldは、そんな意味ではありません。

この当時、上間さんが移籍した新しいレーベルに不信感を持ち始めていたころで、この曲を聴いたときに、僕はその不信感のレベルがほぼピークまで上がったのです。

誰が聴いてもLiSAさんの Catch the Momenet だったからです。

しかもこれまで上間さんは、自身の単独ライブの名称を「catch the ~」と付けているアーティストです。

このレーベルは何を考えているのか、何かの間違いではないか、この曲を作るにあたっての参考曲は間違いなくCatch the Momenetだと思います。

作曲家さんに「違う」「知らない」と言われたらそれでおしまいですが、僕は初聴でこの曲への気持ちが引きました。

上間さんの曲はオリジナリティに溢れていた曲が多かったのに、いよいよこういう感じの曲も普通に入ってくるのかと、苛立ちというか、無念さというか、無力感というか、なんと表現してよいかわからない気持ちで、非常にどんよりとした記憶が鮮明にあります。

余計なお世話かもしれないけど、対バンライブや合同フェスで他のファンの人がこの曲を聴いたときに「Catch the Momenetじゃん」って思われるのが、僕は一番イヤでした。

もちろん今日の文章の結論を先に書くと、すでにみなさんの予想通り「今ではこの曲が、新しいレーベルで出した曲の中で一番好きで、毎日聴いています」と、180度逆転する結末になるのですが、でもね、今でも僕は「Catch the Momenetじゃん」って思われることに関してだけは、とても危惧しています。

そう言われているのを実際に会場で聞いたこともあるし、上間さんの楽曲がそう思われることが、とてもイヤです。

数限りなくある音楽の中で、どこまでを「似ている」と表現するのかは難しいし、これは近代音楽の宿命かもしれません。

専門的には「何小節分で音符が同じなら」とかあるのかもしれませんが、仮にこの条件に当てはまらずとも(当てはまらないように作ってあるのでしょうが)、音楽が人間の感性の創作物であるならば、100人聴いて半数以上が「似ている」と感じれば、それは「似ている」という評価になっても仕方ない曲なのではないかと、僕は思います。

すでに結論は書いていますが、今では新レーベルで一番好きな曲なんです。
上間さんが書いた歌詞に対する「好き」が、すべてを上回ったからです。

初聴時に「引く」まであって、ほぼ聴かなかったBeautiful Worldの再生回数は5でした。
他の曲は軒並み3桁だったり4桁だったり、キャッチライトに至っては万の単位で5桁だったのに(笑)

そこまで聴かなかった曲でしたが、上間さんから7月のライブ前日に出た「一回だけ教えて」の通信から、色々なことがあって、コロナもあって、超久しぶりのライブで聴いたBeautiful Worldで、初めて歌詞を噛みしめるように聴けたとき、僕は泣いてしまいました。

白日の回に書きましたが「今回が、過去のこの歌の歌唱の中で一番よかったよ」って上間さんに伝えたりするのですが、この日のライブで生で聴いたBeautiful Worldに宿った魂の声は、今までとは別次元の角度で胸に届いたんです。

これがBeautiful Worldという曲なのかと。
初めて心で聴いた気がしました。

これまで上間さんの未発表の曲を探すことまでしていたんですと、色々な楽曲の回で書きました。
新しい曲を見つけたとき、聴いたときの言葉にできない幸せを求めていたと。
とにかく聴いたことのない曲に飢えていると。

それなのに、新曲を拒否するって、こちらがおかしかったのかな。

新しい運営スタイルが嫌いだという拒否反応が膨らんできた時期に、名曲に似ている曲を聴いて、一瞬で嫌悪感に包まれた。

けっこう何でも笑って受け入れられる、物事へ対する許容のラインは低いと思っていましたが、最初から扉を開かない状態で拒絶していたら、それはお話できない。

なんでもかんでも不平不満はありえないし、否定から入る話しかたしかできない人が、僕は一番好きではありません。
そう思って、自分ではしないと決めていた「つもり」だったけど、それに近いことを「好きな人にやっていたのかな」って気づいたのがBeautiful Worldでした。

実際に気づくことができたのは、上間さんのファンに真摯に向き合う姿勢なんですけどね。

ファンは推しの鏡であり、推しはファンの鏡でもある。
双方向の鏡が曇らずにお互いを映し合える環境に居たいです。
どちらもガンコに見えないようで、実は変にガンコなところもお互いさまかもしれないし。

これまでの良かったこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、そんな幸せな景色。
でも未来は、同じ景色が続くとは限らない。
それはわからないけど、未来は良いものでありたい。
良い未来をキミと一緒に作りたい。

Beautiful Worldの歌詞、そう聴こえるんです。
聴こえたんです。

この曲はアコースティック盤が最高に良いです。
むちゃくちゃ良い。

歌詞の気持ちが一音一句ストレートに入ってくる。

アコースティック盤は間違いなく上間さんの曲です。
上間さんのオリジナリティ溢れる楽曲です。

アコースティック盤で、間違いなく一番好きな曲であり、一番聴いている曲です。
すべての上間楽曲の中でも、最上位級です。

自分から思い切ったことをしてみると、今までとまったく違う景色が見られたりします。
上間さんが「思い切ったこと」をしてくれたおかげで、僕はまた違う景色を見ることができました。
思い切ったことの連鎖反応ですね(笑)

Beautiful Worldの話は、ここまで精神論一色だったから、最後に上間さんらしい歌詞と歌唱表現の話も。

歌詞カード上は
「ずぶ濡れになったってさ ぐしゃぐしゃになったってさ」
って表記されているところを
「ずぶ濡れなったってさ ぐしゃぐしゃなったってさ」
って歌ってるところ(笑)

これもアコースティック盤で、さらによくわかります。

僕が潜在的に思っていた「歌詞カードで公表している正確な文字での表現」と「歌唱する発声音」についての考え方に、いろいろな価値観を教えてくれた部分です。

あと、これは特に意味ないのでしょうが、タイトルは
Beautiful Worldですが
歌詞の中に入ると
Beautiful worldになって、wが小文字なんですよね。
Soが頭につくからなのかな?これは非常にどうでもいいところですが(笑)

すべてが上間さんが見せてくれる新しい景色であり、新しい感覚。
日々こんなことが起きるのかっていう連続の毎日だけど、上間さんから得る未体験の価値観も「こんな物の見方があるのか」っていう気づきの連続です。

あ!そこまで回し者じゃないので、この曲がオープニング曲としてタイアップされている近日発売のゲームのフリは入れませんwそんな甘くはないぞw

胸を張ってオススメできるBeautiful Worldは、素晴らしい上間楽曲です。

あらがえ未来に 希望を歌え♪
後悔も飲み込んで 歌え♪
痛みは光に変えていけるんだ♪
一緒なら So Beautiful world♪

最後の江望LIBRA#19は、あるこうです。

ラストは、月曜の夜に更新予定です。
明日は上間さんの配信ライブを楽しみましょう。

ではまた~。

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