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江望LIBRA#14 二日月

今月の、12月の二日月は17日の夜に見られます。

僕は3年前に上間さんが「二日月」をリリースしてから、なんとなく「今月はいつが二日月かな?」って月齢カレンダーを見るようになりました。

これまで、三日月や満月や新月という月の形は知っていましたが、この曲のタイトルで初めて二日月という、三日月よりも1日早く見られる細い月の存在を知りました。

2017年の9月20日に「二日月のシグナル EP」と題してリリースされた、シングルCDのリード曲だった二日月。

リリースイベントは東京名古屋のツアーとなり、全12回。
途中、僕らの強い要望で本当に実現した大雨の中のバーエミリー(なつき君は、あの日むたさんと電話で喋った別料金を社長に払ったのか?)や、最後のサプライズクリスマスイベントを入れたら、15回を数える大ツアーでした。
※この期間、Ironyの回にも書きましたが、大阪にも行ってますので、実質は東名阪でした。

9月20日の発売当日から、12月17日に新星堂サンシャインアルタ店さんのクリスマスイベントまで、ぴったり3ヶ月で15回。

めちゃくちゃ多いですよね(笑)
誰がどうみても。

でも、当時これを「多すぎる」と言う人は、僕の回りにはひとりもいませんでした。

行けばCD買うんですよ。
無料イベントとはいえ、買うんです。

この期間、僕が一番印象に残ってるシーンが、上間さんの事務所の社長さんが、10回目を超えたあたりの会場で僕らへ言った「おまえら(笑)もう買わなくていいよ(笑)」の一言が出た瞬間でした。

もちろん冗談含みで言われていることはみんなわかっていて、このイベントを企画している販売元の担当さんですら、僕らと一緒に「社長がそれ言ったらおしまいですwww」と大爆笑になったのですが、これを言ってしまう運営の一番偉い人、僕は今のところ後にも先にも見た事がありません。

ファン側の本音を運営トップが言ってしまうんです(笑)

これが「心からみんなで楽しめていた、安心感と信頼感に溢れた現場の根底にある部分」だったんだと、今になって振り返るとそう思えたりします。

何枚買ってんだよって、全員が思ってた中での自虐的な笑いで、だけどみんな「また来週」「また明日ですね」「今週は3日連続ですね」なんて言いながら、笑って3ヶ月間をめいっぱい楽しんでいました。

この期間は平日開催もかなりあったので、仕事帰りに妻先君が汗だくのスーツ姿で走って来て、全員からいじられるなんていうシーンもありました。

僕は、ラブライブ!で重要な抽選券が入っているモノでも、三森さんの個人の重要なイベント抽選券が入っているモノでも、CDやDVDの類をただの1度も複数購入したことがありませんでした。

リリースイベントも1回でいいやと思っていた人でした。

そのすべての価値観がひっくり返ったのが、上間さんの前作のデビューアルバム「風と言の葉」でしたし、その極めつけがこのCDでした。

人生の中で「いちばん所有しているCD」が二日月のシグナルEPです(笑)
一時は、上間さんの事務所の倉庫より僕の部屋のほうが在庫あったんじゃないですかね(笑)

でも、この曲のおかげで、いろいろな友人が増えて、いろいろな場所へ行き、何事にも代えられない素晴らしい景色を見て来ました。

飼っていたネコが亡くなってしまったのも、このリリースイベント期間中でした。
上間さんに「ネコの具合が悪くて」「入院して」「・・・ダメでした」なんていう話を聞いてもらったりしました。
ちょうど上間さんちにも新しいネコの家族が増えたところで、ネコの話をたくさんしました。
これは今もですが(笑)

名古屋では、何年も前に新田恵海さんのインディーズ時代のCDを、僕と25万円近辺までセリあった相手のよっしー君にも会えました。
初めて会って「趣味が近い」というところから、なんとなく話をしていたら「どうやらあのときのセリ相手ではないか」とわかり、それが判明した瞬間、お互い握手していました(笑)
えみとり君のリアル友人だった名古屋のよっしー君。
名古屋だから会えた、ウソみたいな出会いでした。

名古屋から岐阜に行ってみんなで上間聖地を観光(?)したり、上間さんに教えてもらったデカイ亀がいる店で夜中に夕飯食べたり。
駅まで遠すぎて、バスで戻ったり。
このバスの中で、二日月の歌詞の話をしたり。

岐阜の月は綺麗だなって、背中に大きく見えていた岐阜城を見上げたときに、初めて思ったんです。

この月を上間さんは思い出して二日月を書いたのかなって。
この夜、みんなで見た月の綺麗さは、忘れられないです。

すでに風と言の葉が10ヶ月前にリリースされていたから、ここが原点という表現は少し違うのですが、この二日月を毎日聴いていた2017年の秋から冬にかけては、この先何年経って人生を振り返っても「仲間との楽しい時間」を、絶対にハッキリと思い出せると確信しています。

お誕生日会を毎年やれるぐらいの声優になりたいと上間さんは言っていたけど、残念ながらこの2017年はその予定が立たなかった。

それなら僕らでやらせて頂けないかと、お誕生日の前日だった名古屋のリリイベでケーキを準備して、大勢のエミリオンでお祝いできたこと。
リリイベの最終日程だったダイバーシティで、リリイベ完走おめでとうのお花と「ここにいる全員から」という色紙をエミリオンから渡せたこと。

上間さんの周りには、いつも温かい一体感がありました。
上間さんの笑顔をみんなで見たいという空気がありました。
上間さんも最大限、楽しくそれに応えてくれました。

あそこまで仲良くなれる、身近に感じられる運営スタイルが、良かったのか悪かったのか、それはわかりません。
結果として真実はわからないけど、間違いなくあの時間は楽しかったという事実は、あの頃一緒に笑っていた全員の心の中には存在しています。
この事実は揺るぎません。

二日月は、どこか切ないバラード。
エミリオンの思い出が詰まった上間さんの代表曲。

二日月がアコースティック盤でどう変わるのか、そもそもそこまで変わるのか、そんな気持ちで聴きました。

抑え気味の声、すこし枯れ気味な声、通常とはまた違う切なさを感じる声。
今までにない上間さんの声。
より上間さんの声が前に出て、上間さんの声を聴ける二日月になっていました。

雰囲気が変わった二日月がありました。
とても心地よい二日月です。

あるこうやALIVEもそうですが、二日月とシグナルって、上間さんを囲むすべてにおいて特別だと思うんです。
二日月は、2枚目のCDのリード曲ですよ。

そんなことを思うのは僕だけかな・・・。
僕だけかもしれませんが、僕はそう思うんです、強く。

今回のアコースティックになった二日月が素敵な歌声で、本当によかった。

アコースティック盤を聴いても、二日月を聴くと、あのオレンジっぽい色の上と白いスカート衣装で、寝っ転がったりブリッジしたりしてる上間さんを思い出しますよね(笑)

二日月には、笑ってる上間さんも泣いてる上間さんも、たくさん詰まってるんです。

アコースティックバージョンが、これから歌う機会が増えるかな。
これからは二日月の第二章か(笑)
たま~には、一章もお願いしますね(笑)

まだまだ5万文字は余裕で書けそうですが、3000文字になったのでこの辺で(笑)

微かな光は 笑う二日月♪
満ちていく頃も忘れないだろう♪
きみの面影を♪

明日の江望LIBRA#15は、シグナルにします。

今日の書くことはほぼ一緒かも(笑)

ではまた~。

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