配置や対策をどのように考えているか
0.はじめに
こんにちは、とっぽです。今シーズンはすんなり2サーバーで10kいけて驚いてます。前シーズンはアジア400戦、NA200戦くらいかかったのに……。
今回は配置や対策をどのように考えているか書いてみます。この記事では環境が変わっても応用できるような考え方を書きたいと思ってます。対策集みたいな物を期待した方には申し訳ないですが、こういう時はこうみたいな回答集にはしません。欲しいミニオンが必ず引けるわけではないですし、相手との読み合いにもなるので、絶対の正解は存在しないと考えているからです。今後自身で配置を考えるにあたって少しでも参考になれば幸いです。(※と言いつつ少しは例も載せました。)
1.何のため?
皆さんは何のために配置に悩んでますか?実戦で意識的にやれているかはともかく、いくつかの目的を思い浮かべてそれらの優先順位づけを行っていることと思います。
まずは目的について考えてみましょう。おおよそ下記の5つになるのではないでしょうか。※相互に影響する場合もある
①自分の戦闘力の最大化
②相手の戦闘力の最小化
③リスク低減
④特定の条件の達成
⑤打点の最大化
それぞれ簡単に説明します。
①自分の戦闘力の最大化
自分の都合のいいように攻撃したり攻撃されたりすることを想定して、最も自分の戦闘力が高くなることを狙う。自分の盤面だけを見て考え、先攻/後攻についても自己都合で想定する。
②相手の戦闘力の最小化
相手の都合の悪いように攻撃したり攻撃されたりすることを想定して、最も相手の戦闘力が低くなることを考える。相手の配置を予想する必要があり、その精度が上がるほど効果的に弱体化させられるようになる。
③リスクの低減
自分の編成を効果的に弱体化させられる可能性のある場合に、それを低減できるように配置する。ケアのしすぎで弱体化してしまわないように注意。
④特定の条件の達成
仇討等の能力を最大限発動させる、相手を敢えて倒さないようにする、など特定の条件の達成を狙う。
⑤打点の最大化
より多くの打点を与えることを狙い、残るミニオンの合計グレードが高くなるように配置を調整する。(負けない程度に)
2.どう考える?
前項の①~⑤の目的を場面に応じて優先順位を変えて使っていくことになります。リスクとリターンをどのように捉えるかという話でもあるので、人によって優先順位は変わると思います。以下に私の例を示します。
○序盤
序盤は基本的に①のみを考えます。多くの場合、攻撃力の高い順、体力の高い順に左から並べます。同程度のスタッツのミニオンについては⑤の考え方でグレードの高いミニオンを右にすることがあります。また、断末魔や攻撃することで効果を発揮するミニオンがいる場合には、④の考えから左に配置することがあります。
○中盤
中盤も基本的に①をメインに考えますが、③や④の要素も絡んできます。例えば、倒されてほしくないミニオンがいる場合には挑発を採用したり、できるだけ右に並べたりします。また、仇討を最大限発動させるために断末魔や蘇りミニオンを弱い順に左から並べることもあります。時にはライフを犠牲にして、今後のために仇討等の能力の発動を優先させることもあります。グレードの高いミニオンを右に寄せたり、大きな挑発を左において⑤を狙うこともあります。
○終盤
終盤は①~④を総合的に考えることになります。相手の編成も概ね固まっているので、その情報を基に①を達成するために②を考えつつ、リスクリターンから③の要素を検討します。特定のミニオンの効果起動によって大きく戦闘結果に影響を及ぼす場合は④も重要です。また、勝利時に残るミニオンによってリーサルが狙えそうであるならば、入れ替えても戦闘に影響のなさそうな範囲で⑤の考え方も入れたいところです。雇用フェイズのみで考えるのは厳しいので、戦闘フェイズ中から生き残っている人の編成情報等を確認して検討を始めておきましょう。
私は自身の方が有利であると考えた場合には③>②>①、不利であると考えた場合には②>①>③のような優先順位で考えています。リスクリターンをどう考えるかは人によるのであくまで参考程度に。
○特殊ケース
④に例示した敢えて相手を倒さない、について補足します。生存者が3人の場合を例にとると、自身の編成が対戦相手Aに有利、Aの編成がBに有利、Bの編成が自身の編成に有利という状況の場合等に考慮する価値があります。自身がAを倒すのは容易ですがBには到底勝てないという状況なので、順当にAを倒してしまうと2位がほぼ確定してしまいます。しかし、自身がAを倒さず、かつ倒されないような調整を行うことができれば、AがBを倒してくれた後にAを倒して優勝することができます。非常に高度なプレイですが、覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。また、ポイント制の大会などでも検討する場面があるかもしれません。
3.ある程度例を知りたい(終盤)
前項で考え方について記しましたが、特に終盤については例があった方がわかりやすいと思うので少し例も書きます。暗記するのではなく、考え方に着目ください。配置の変更のみならず、テックカードと呼ばれるミニオンを追加することになることも多いと思いますが、自身の編成が弱くならないように注意が必要です。互いに最大7体のミニオンで戦闘を行うということを忘れないようにしましょう。極端な例ですが、自分が1体で7体を倒せるミニオンを持っていれば残りの6体は適当でも勝てます。逆に相手が1体で7体を倒せるミニオンを持っている場合はどうにかしてそのミニオンを倒さないと勝ち目はありません。こうして読み合いが発生しますし、過剰に対策してしまい弱くなることもあります。絶対の正解はなく、臨機応変さや引き出しの多さが求められます。特に決勝で勝ち切るとなると場数を踏むのも大変ですので、動画や配信で技を盗むのも上達のコツかもしれません。
では、ざっくりと整理して例を挙げていきます。
<自身の編成をサポートするもの>
〇挑発
挑発ミニオンを入れることで相手の攻撃を誘導することができます。大きな挑発は相手のミニオンを複数受け止めてくれる可能性があります。一方で弱い挑発は相手の猛毒や聖なる盾の身代わりになってくれる可能性があります。相手との相性によって挑発を増やしたり減らしたりする柔軟性も重要です。相手の編成表示や前回当たった時の編成から推察して対応しましょう。また、連戦になる場合には相手がこちらの挑発をどう倒してくるかも考えてみましょう。(疾風がいる場合に2回受け止められるように複数の挑発をおく、隣接攻撃がいる場合に挑発を減らして攻撃先を絞る、毒ミニオンを先頭に置いてくることを読んで挑発を増やしたり挑発を先頭にしたりする、等)
〇毒
毒を持つミニオンは相手ミニオンの体力に関係なく倒してくれます。聖なる盾がついていたり体力が高かったりすると、1体で複数のミニオンを倒してくれます。相手が体力の高いミニオンを持っているときに有効です。毒で倒したい相手が挑発ミニオンの場合は左寄りに、挑発のついていないミニオンの場合は中ほど~右寄りに配置するとよいでしょう。毒ミニオンは体力が低いことが多いので、相手が聖なる盾や断末魔などの手数の多い編成の場合には効果的には働かないこともあるので注意しましょう。
〇聖なる盾
聖なる盾を付与することで、ミニオンが複数回戦闘を行うことができます。攻撃力の高いミニオンや毒を持つミニオンなど、聖なる盾がつくことで2体以上を倒してくれるミニオンがいると真価を発揮します。また、挑発ミニオンに聖なる盾をつけることができれば、複数回の攻撃を受けて止めてくれるので自分の思った攻撃順で戦闘を行える確率が高くなります。
〇断末魔や蘇り
断末魔や蘇りによってミニオンを召喚することで手数を増やすと有利になる場合があります(相手が体力の低いミニオンの多い編成の場合など)。また、攻撃順を遅らせる使い方もあります。最後の1枠に困ったら入れておくと打点要因になるかもしれません。また、相手の隣接攻撃のケアとして挑発ミニオンの隣に置くこともあります。
<相手の編成を弱体化させるもの>
〇挑発
前記に加えて、相手の断末魔が発動しないように弱い挑発をおいたり、聖なる盾はがしや毒を避けるために挑発を追加したりすることがあります。
〇毒
前述のとおりです。挑発を毒で倒して、内側に隣接攻撃を決めるの気持ちいです(笑)。編成によっては毒が効果的に働かないこともあるので、毒頼みの構成になるのは避けたいところ…仕方ない場合もありますが。
〇効果ダメージ
攻撃以外の手段でダメージを与えることで、相手のシステムミニオン(ジャグラーやメカーノ戦車など)や体力の低いミニオンを倒したり、聖なる盾を剥がしたりすることを狙えます。
〇断末魔や蘇り
断末魔や蘇りによってミニオンを召喚し、聖なる盾を剥がすことができます。どのタイミングで聖なる盾を剥がしたいかによって配置を工夫する必要があります。連戦の場合は相手も対応してくる可能性もあるので読み合いを楽しみましょう。
〇隣接攻撃
隣接攻撃によって相手に多大な被害を与えられる可能性があります。挑発の隣にいるミニオンを倒したいのであれば隣接攻撃を左に、挑発を倒した後に攻撃したい場合には隣接攻撃を中程におくとよいでしょう。相手が聖なる盾ミニオンを複数持っている場合、一度に複数剥がせるかもしれません。
〇疾風
疾風によって連続して相手を攻撃することができます。通常、交互に攻撃を行う前提で配置をしますが、連続で攻撃することで相手の目論見を崩すことを狙えます。
4.実戦での例
配置や対策がうまくいった例を何枚か載せておきます。
①毒で対策した試合(なお負けているもよう)
【考えてたこと】エレメンタル構成なので毒が必須。
【対策】毒を並べた。献身を引けなかったので聖なる盾を剥がすために挑発を採用。まあ相手がでかすぎたので無理でした(笑)。
②隣接攻撃で相手の編成を崩壊させた試合
【考えてたこと】1戦目で編成の相性が悪いことがわかる(こちらの編成は体力が低いミニオンが多く、戦車による効果ダメージに弱い)。ザップによるバロンの破壊、挑発を倒した後に隣接攻撃での戦車の破壊を考えた。
【対策】無事にエネミーリーパーを見つけることができたので雇用し、ヒロパでスタッツを変更。挑発を倒した後に攻撃したいので2盤面に配置。
③弱い挑発で相手の断末魔の発動を防いだ試合
【考えてたこと】海賊4体表記なのに打点が高いことから荒くれイライザ編成と予想。荒くれの断末魔の発動を防ぐために弱い挑発をおきたい。
【対策】侍祭またはヴォイドロードを探していた。一番弱いミニオンは荒くれが何回か発動した際に戦力にならないと判断して献身を採用。
【ツメの甘かったところ】金のバリバリは4番手くらいまで下げた方がよかった。荒くれに挑発がついていることが多いので、山火事の隣接攻撃で挑発の横にいるミニオンにもダメージを与えた方がよさそう。
※相手は荒くれの隣はカドガーではなくバロンの方がよい。隣接攻撃で荒くれとバロンが同時に倒されても荒くれの断末魔は複数回発動するが、荒くれとカドガーが同時に倒されても荒くれの断末魔から出てくるミニオンは複製されないため。
④仇討運用例
仇討を運用する際は思い切りも大事だと思います。1,2ターンの戦闘を捨ててでも仇討の発動を優先させた方が後々巻き返せるケースも多々あります。
⑤ある試合のラスト終盤(実戦での流れ)
<1枚目から2枚目>
【考えてたこと】こちらがエレメンタルなのはバレてるので相手は毒(胞子)をさしてくると予想。また相手はメカなので聖なる盾を剥がしたい。
【対策】第一候補のグール(聖なる盾剥がしと胞子の破壊を1体で行える)は引けなかった。トリプルからザップを引けたので胞子対策として採用。溶岩と侍祭を入れ替えて相手の聖なる盾を2回受け止めてもらいたい。バリバリで挑発の聖なる盾を剥がした後に大きなミニオンでの攻撃を狙った。
【ツメの甘かったところ】
山火事は5番手でよかった。相手がエグゼ構成であることは知っていたので、挑発ミニオンをしっかりと倒した後に、残っているミニオンを山火事で倒しきることを狙った方がよかったと思う。
<2枚目から3枚目>
【考えてたこと】相手はメカなので聖なる盾を剥がしたい。ハジキのリフレッシュを優先しそうなので毒のケアは2の次でもいい。
【対策】(何とか)グールを引けた!!
【ツメの甘かったところ】グールを引けたので侍祭は切ってバリバリを投入でよかった。金山火事を2番目にして挑発の両側を倒しにいくべきだった。
(実はこの試合でNA10k到達しました!!)
5.おわりに
最後に配置や対策を学ぶ場合の注意点を一つお伝えします。配信を見たり録画やスクショで振り返ることがあると思いますが、結果論が入ってしまわないように注意してください。実際に相手の盤面を見る前までにわかっていた情報から推測可能な情報のみを基に、よりよい配置や対策方法がなかったかを検証してみてください。
冒頭でも書いたとおり、配置や対策は暗記でどうにかなるものではないと思っています。実戦で上手く配置や対策を決めるのは難しいですが、決まると最高に気分がいいので是非試行錯誤を繰り返してみてください!!
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