見出し画像

kotiビール入荷しました。

kotiビールのkotiとは、「故知」と「胡地」。

人は本来、自然と寄り添いながら生きて来ました。それは強大な自然をコントロールできない事を知っていたからです。
しかし科学は進歩し、そのことにより生活が便利となり、更にいつでもどこでも同じ品質の物が手に入るようになり、無意識のうちに自然までコントロールしようとしています。

飲食店では発酵食品を多く取り扱います。
当店で使っている発酵食品も、パン、コンブチャ、味噌、米麹、、チーズ、チョコレート、コーヒー、そしてワイン、ビールがあります。
(乳酸発酵させた物も加えると更に増えますが)
発酵食品とは元々、気候の違い、地形、各地に棲む菌の違い、食文化の違い、そして製造方法の違いによって土地ごとに豊かな発酵文化が広がってきました。
それが個性。

イースト(純粋培養酵母)を使わず、空気中から採取した自然酵母で発酵を行い、原料もなるべく農薬や肥料が使われていない自然に逆らわないものを使い、瓶内発酵・瓶内熟成を行ったビールです。
kotiビールを製造されている妹尾さんは、本来は当たり前の事とおっしゃいます。
そしてそこから新しいものを生み出すために「未開の地」を切り開いていくという事を目標とされています。
それが「故知」と「胡地」です。

以上のことは、kotiビールを作ってらっしゃる妹尾さんの考えです。
僕はその考えに強く賛同し、共感致しました。

以下にkotiビールの特徴を挙げておきます。
1. 多種多様な菌による個性を表現したビール
2. 自然由来の炭酸(ナチュラルカーボネーション)
3. 瓶の中でビールが変化し続ける無濾過(生きているビール)

1は、空気中や果物など自然に生息している酵母を採取し、使っている為です。
2は、一般的に泡立ちを良くする為に炭酸ガスを強制的に注入しますが、kotiビールは瓶の中で酵母が自然に泡を作り出す製法をとっている為です。
3は、このビールは瓶の中で生き続けていて、瓶詰め後も瓶の中で変化・熟成し続けるという意味です。



細々と色々書きましたが、とにかく大量生産ではできない魂のこもったビールです。
うちの店では、特にコロナ禍になってからは魂のこもった素材や商品を意識的に多く扱うようになりました。
ビールやワインは飲まなくても生きていけます。
でも僕らの魂は、これら無くしては生きてゆけません。


現在店舗は9月12日まで休業しております。
政府より酒類提供の許可が出次第、kotiビールは当店でお飲みいただけます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?