2021年の振り返りと、2022年のトピア
こんにちは、まえっちょです。トピアの運営会社、株式会社アンビリアルの代表をしています。もう少しで2021年が終わろうとしていますね。本当にあっという間です。今回は、少し早いですが今年1年の振り返りと来年の話がテーマで、直接書かせていただきます。
2021年のトピア
まずは、2021年にやってきたことを振り返っていきます。
大きな機能アップデートについては、こんな感じです。
上記以外にもさまざまな対応を行っていますが、全体的に、アバターや演出、カラオケ、ライブ配信のそれぞれの体験を進化させるアップデートをしてきました。そして大きな流れとしては、ライブ配信のみの遊び方から、リアルタイム中心のSNSという方向に舵を切っています。
特にコラボ機能がついたことで、コミュニケーションのしかたが大きく変化した実感があります。直近では歌ってみた投稿シェア機能も入ったことで、リアルタイムに集まる以外の楽しみ方もできるようになりました。
続いて、イベントです。
イベントのラインナップも大きく変わりました。アバターイベントやバディイベントといった新しいタイプのイベントが誕生し、ユーザーさんがオリジナルな何かを作れる制作系イベントも、オリジナルギフトだけでなく、さまざまな制作ができるようにバリエーションを増やしていきました。
一方で、課題もたくさん残った1年でした。大きく分けて3つあります。
不具合やアプリ品質の課題
イベント運用ミス
コミュニティ課題
いずれも運営の至らなさから、みなさまにご迷惑をおかけしてしまっており、早急に解決しないといけない課題ばかりです。
それぞれの課題と対応
1. 不具合と品質について
毎回、もう不具合を出さないぞという意志で、運営メンバーみんなでアプリの動作確認をしてからみなさまに公開しているのですが、それでも結果として不具合がたくさん発生しています。修正対応はし続けているものの、アップデートのたびに新しい不具合も増えています。そのため、アプリ全体としてはこの1年を通してあまり品質向上できておらず、みなさまにご迷惑をおかけしてしまっています。
個々の不具合はそれぞれ別の要因で発生しているのですが、そもそも、新しいことをやっても、どんな内容でも不具合自体が発生しにくい体制やチェックフローになっているべきですよね。そこをゴールとして、直近ではチェックのやり方を大幅に見直しています。
みなさんに公開する前段階の運営内の確認時に、さまざまなユーザーさんのデータ状況や環境と行動フローを想定しきったうえで確認できているか。また、直接アプリを触って発見する以外にも、動作確認中に細かくログを取って正常に動いていることを担保したり、わざと大きな負荷をかけてパフォーマンスをチェックする等、これまで部分的にしかできていなかった確認を網羅的に行うなど、チェックのアプローチやフローを大きく改善中です。
2. イベントの運用ミスについて
参加条件の設定を間違えてしまったり、入賞者さんとの連絡フローに落ち度があったり、入賞者でない方に特典を配布してしまったり、特典配布が遅れてしまったり…以前ほどではないものの、まだ運用ミスが発生しています。入賞者の方や応援してくださったリスナーさんにご迷惑をおかけしており、安心してイベントに参加できない状態になってしまっております。
失敗するたびに、二度と同じ過ちはおかさないよう振り返りはしているのですが、微妙に違うケースで似たようなミスをしてしまっています。対応としては、こちらも不具合対応同様に、新しいことをやってもミスが起きにくい運営チーム体制やチェックフローにすべく、根本的に作り直している最中です。
3. コミュニティ課題について
荒れにくいコミュニティ、揉めごとの起きにくいコミュニティをどうつくっていくかは、今年だけでなくずっと課題として取り組んでいます。全員が仲良しとまではいかずとも、誰かに傷つけられることのない「やさしい世界」をつくりたいと願いつつも、理想の実現はとても難しいです。
運営の対応だけで全てのユーザー間トラブルを完全になくせるとまでは思っていませんが、本質的にトラブルが起きにくい仕組みだったり、運営がもっとうまく立ち回れていれば防げたトラブルもあると思っています。
例えば、イベントルールや利用規約などの曖昧さにより、ユーザーさんの間で解釈のしかたに差が生じて、争う材料になってしまうこともあります。こういった解釈に差が生じないよう、漏れがなくわかりやすいイベントルールや利用規約にアップデートしていきながら、ユーザーさんがつくってくれた文化を大切にしていきたいです。
2022年のトピア
ちょっと堅くて暗い話が続いてしまったので、今度は明るい未来の話を書きたいと思います。来年は上記の課題を解決しながら、新しい体験についても、より進化させていきます。やりたいことはたくさんありますが、一言にするなら「もっとつながれる、もっと輝ける」です。
イベント運用をリニューアル
上記の運用ミスの対策以外にも、もっとイベントに参加・応援がしやすく、楽しめるような運用のリニューアルを行っていきます。
参加を検討しているユーザーさんが早いタイミングでスケジュール調整できるように、イベント告知をもっと先出しで行う
入賞したライバーさん・応援したリスナーさんをもっと称えられる対応をする。見せ方・特典・ひとつひとつの対応を丁寧に行うなど
特典配布・配送の時間短縮 ※制作工程は短縮が難しいがコミュニケーションが止まったり等は起きないようにする
特典の制作に長期間の工程が必要なイベントは、その進捗をアプリ上で共有する
※こちらについては、あらためて別の記事でもまとめて公開する予定です。
一般配信向けの演出つきステージ背景
これまでサマフェスや3周年記念フェスなど公式配信やイベント特典として行ってきた演出つきのステージ背景を、通常の配信でも利用できるように準備しています(※サマフェスや3周年記念フェスとは異なる演出)。だれもが気軽に、特別な日を実現するバーチャルライブを開催できるようにしたいと思っています。今よりももっと、ライバーさんが主役になれて、リスナーさんの応援が形になるように、バーチャルだからこその演出を目指していきます。
個人クリエイターを巻き込んだオリジナル曲の簡単カラオケ化
自分の曲を持っているクリエイターさんが、トピアに簡単にカラオケとして登録でき、歌唱回数に応じた収益還元までできる仕組みを整えました。2022年は、この仕組みをトピアの外に認知させていき、楽曲登録をしてくれるクリエイターさんが増えるようなアプローチをしていきます。
まだ有名でない個人のクリエイターさんが、カラオケ店舗に楽曲を登録するのはハードルがとても高いです。事務所やレコード会社と契約していなくても、手軽にファンの方にオリジナル楽曲を歌ってもらえて収益化もできる場所として、トピアを広めていきたいと思います。
歌ってみた投稿シェア機能の進化
アルファ版として提供開始しましたが、まだまだ完成形には遠く、2022年もさらに進化させていきます。直近の対応としては、音ズレの調整機能とAndorid版リリース、録音時間の制限解除、投稿へのいいねやコメント、投稿ごとのサムネイル登録などを開発していきます。その後は、コラボや重ねての録音できるようにしたり、配信中に流して擬似デュエットをできるようにしたり、リスナーさんがプレイリストを作ることができたり、まだまだ進化の余地があります。乞うご期待ください。
Android端末で自分の声をイヤホンで聴く際の遅延の解消
Androidユーザーさんから、ずっと前からこのご指摘はいただき続けており、運営としても早く解決したいと考えています。2021年もずっと取り組み続けてきましたが、トピアの音声技術を根本から設計し直す必要があり、みなさんに公開するところまでたどりつけませんでした。ただ、ようやくゴールが近づいてきた感があり、来年の春中には公開したい気持ちです。
趣味の合うユーザーさん同士がよりつながりやすく
タグ、配信ジャンル、投稿&視聴データ、プロフィールなどを活用し、趣味趣向の近いユーザーさん同士が自然とつながりやすいプラットフォームにしていきます。ライバーとしてもリスナーとしても、できるだけ早く・多く、相性の良い人とつながれることで、トピアをより多くの方が楽しめるはずです。
アバターのクオリティアップ
みなさん自身といえるとても重要なアバターについて、見た目や表現力などのクオリティを上げていきます。なるべく今までのイメージを損なわずに、見た目がより可愛くカッコよく見えるようにしたり、表情やエモート、カメラの動かし方などで表現力が向上するようなアップデートを行っていく予定です。
補足:技術調査の進捗
アバター4人コラボ
ご要望をたくさんいただいており、運営としても実現したいのですが、開発版で4人表示まで行える段階まで実装しましたが、負荷が高すぎて現状のままでは一般公開が難しいことがわかりました。アバターの仕組みを根本から再設計する必要があり、こちらはまだお時間をいただくことになりそうです。
リアルタイムデュエット
離れていてもスマホだけで、お店のカラオケのように遅延なくデュエットが楽しめる体験を生み出したいと思い、技術調査を進めていますが、複数のライバーさんとリスナーさんが全て曲と声がズレることなく歌って聴けるところまでは、大変厳しいことがわかったため、一部の要件を削る形のデュエットを検討しています。こちらもまだ調査段階ですので、お時間をいただくことになりそうです。
最後に
これで、2021年にやってきたことと、2022年にやりたいことは以上です。ここまで読んでくださってありがとうございます。最後に運営チーム内のお話を少しさせてください。実は数ヶ月前に、会社のミッションとバリューを決めました。ミッションはその会社の使命や存在意義、何のために、何を目指して事業をつくっていくかという旗印です。バリューは、どんなメンバーと働きたいか、どんなメンバーとなら一緒にミッション実現へ向かっていけるかを定義した行動指針のことです。
そして弊社のミッションはこちらです。
実は、トピアのユーザーさんの配信をたくさん見ていて思いつきました。世にあるSNSは、ユーザー同士がゆるくつながれたり、連絡のためのツールとして使われるものが多いですが、トピアの場合は、ここでつながったユーザーさん同士が絆が生まれるぐらいに仲良くなって、結束の強いコミュニティになっていく様子をたくさん見させていただきました。
そして、アバターならではの世界観として、年齢や出身や肩書きなど、あらゆる現実のしがらみから解放された居場所になれていると感じています。この世界を、もっと今の課題を解決して、体験できる価値をもっと引き上げて、よりたくさんの人に届けたい。そう考えてつくりました。
僕も運営チームも、このミッションを常に目指して運営を続けていきます。まだ未熟さゆえにご迷惑をおかけしていることもたくさんありますが、運営もトピアもこれまで以上に進化していきます。
今後ともぜひ、トピアをお楽しみください。
株式会社アンビリアル
まえっちょ
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