見出し画像

【資金管理入門】トレーダー?マネー・マネージャー?

これは僕のメンターに言われた言葉です。

「お前はトレーダーなのか?それともマネーマネジャー(資産を管理する人)なのか?」

これには中々考えされられました。

自分は当然トレーダーを目指していた訳なので、当然トレーダーだと思って日々勉強していたからです。しかし、メンター曰くその考えでは甘いと言われてしました。なぜなら、自分のことをトレーダーだと言う人は、完璧なセットアップを求め、存在しない聖杯ばかり追い求めてしまうからです。しかし、現実の相場に完璧は存在しません。まぁまぁ高い確率で上がるか下がるかわかる程度で、結局は期待値の高いトレードを繰り返すことしか出来ないのです。

リスクリワードが1対10のような、完璧なトレード(と言うかただの夢見がち)はありません。多分多くの初心者はこのような夢のような損小利大のトレードを夢見ることが多い(自分もそうだった)と思いますが、現実にそんなもの存在しません。少ないリスクで大きなリターンを得ることは誰にとっても憧れですが、現実は甘くないと言うことをまず理解しましょう。

となると、トレーダーにとって大事なことは、やたらめったら相場の上で完璧で最強のトレードを求めることではなく、まずは現実的かつ自分でコントロールできる資金管理を極めろということです。つまりマネー・マネージャーになるということです。イメージとしては、ゴールドマンサックスのような巨大ヘッジファンドのファンドマネージャーを想像すると良いでしょう。彼らのように、プロのように、お金を管理しろということでしょう。

資金管理は平たく言うと、トレードする前にどれくらいのリスクを取れるのか計算し、それに基づいてポジションとストップの幅を調整することです。さらに、これは少し上級者向けかも知れませんが、セットアップの良し悪しを評価し、より確度の高いセットアップには大きく張り、あまり勝率の高くない物は小さく賭ける、押し引きの側面もあります。しかし、セットアップの評価は数値化が難しく、手法によって異なりますし、経験的な部分もあるため上級者向けの考え方です。なので、今回の記事では割愛します。

それでは、資金管理について具体的なやり方を学んでいきましょう!

重要単語の理解

資金管理を語る上で、重要な単語がいくつかあるので、まずはそれらの説明からします。(導入の部分で既にいくつか使ってますが汗)

リスク:トレードにおいて、自分が賭けている金額。損切りされた場合の損失額のこと。エントリーからストップまでのpips×Lotサイズ。
リワード:勝った場合に期待される利益のこと。エントリーからテイクプロフィットまでのpips×Lotサイズ。
Lot:取引の単位。証券会社によって異なるが、基本的に1Lotは1万通貨。
レバレッジ:借金。例えば、レバレッジ100倍の場合だと、口座残高が1万円あれば100倍の100万円まで取引ができるということ。つまり、99万円は証券会社から一時的に借金していることになる。※基本的に損失額の最大値は入金している金額になるので、入金した以上の損失は出ません。

基本中の基本!ポジションサイズ(ロット)の決め方。

ポジションとは、トレードする際に何単位で取引するかの取引量のことです。例えば株の場合、1株買うのか1万株買うのかの数量のことをポジションサイズと言います。

当然ポジションが大きくなれば、同じ値幅から得られる利益も増えますが、損失も増えます。なので、リスクを許容額に収まるように管理する場合、どれくらいの数量で取引するかあらかじめ計画することは物凄く大事です。これは何もFXだからやらなければならないことではなく、普通の小売業でも当たり前のようにやっていることです。(発注数量を計画してから発注しますよね?)

例えば一回のドル円トレードの最大損失額を1%とした場合、10万円の口座だと1000円までの損失を許容できます。この時、損切り幅が20pipsなら、ポジションサイズは5000通貨(0.05Lot)になります。

オススメのリスクは1トレードあたり口座の1%〜3%程度のリスクです。デイトレやスキャルピングをやる人はトレード回数が多いので、リスクは少なめの1%くらいオススメで、スイングトレードをする人は多めの3%がオススメです。ちなみに私はスイングトレーダーなので、1回あたり3%くらいでトレードしてます。

ちょっと待てや!ポジションサイズの大きさの計算難しくないか?!と思った方、安心してください。トレーディングビューを使えば簡単にできます!

トレーディングビューでポジションサイズを計算する方法

トレーディングビュート提携している証券会社を使い、口座を連携させることでトレーディングビューから直接取引することができます。(デモ口座も登録できるので、ポジションサイズの計算はできます)

トレーディングビューの注文パネルを開いたら、JPYリスクに今回のトレードの最大損失額を入れます(今回は1000円)。その後、下の損切りにチェックを入れ、pipsに20と入れると、ポジションサイズが自動的に決まります。
JPYリスクは金額で入力することもできますが、%で入れることもできます。その場合は%リスクの欄に口座残高のうち何%にしたいかを入力します。(この口座は50万円入金されているので1000円賭けた場合だと0.2%となります。)
また、リワードに関しても同じように設定できるため、初心者でもストレスなく注文をすることができます。

まとめると、1回あたりのトレードにかける金額は口座残高の1%〜3%程度にし、ポジションサイズは損切り幅から逆算して、上で決めた損失額を超えないように設定すると良いでしょう。

資金管理のプロになるには

トレーダーにとって、お金が全てです。なぜならお金がなければトレード出来ないからです。

なので、大切なのはきちんとリスクを管理し、適切な範囲でお金を賭けることです。まずは持ってる資本の保護を最優先と考えます。儲けるのは二の次で良いのです。

そして、いざリスクをとって売買をした時は、できるだけ勝率の高く効率よくリターンを稼げるような状況のみを選ぶべきです。そういう意味で、損小利大なのです。損小利大欲しさにストップを狭くしすぎたり、無理な利確目標を目指すことは、効率的とは言えないので本末転倒です。

まとめ

以上で資金管理入門編は終わりです。資金管理の手法は今回説明した1%理論以外にも沢山あります。
また、人間のリスクに対する感度や態度は人それぞれで、多くのリスクをとるのが得意な人もいれば、少ないリスクでコツコツやるのが得意な人もいます。
自分がリスクをどのように認識してるのか、自己研究が結局のところもっとも大事な事なのかもしれません。
ここら辺の心理学的・行動経済学的解説も、今後記事にできたらと思うので、面白いと思った方は是非いいねをお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?