競艇と暴力団「八百長レーサー」の告白 を読んで。
ボートレース好きなので、話題騒然なタイトルの本を読みました。発売してすぐに売り切れていたので、どえらい売れ行きで重版かかったのかな?と思っていたのですが、到着した本は第1版でした。
さて、読んだ感想ですが、「競艇と暴力団」と書名にはいっておりますが、ズブズブの癒着関係があるとか、そんなことは一言も書かれておりません。書名を見る限りは、「ボートレース業界と暴力団は結びつきが強くて、そこから八百長を仕組んだんだ!」みたいに読み取れますが、とんでもない釣り書名ですな。
事件の主役となった、元選手が暴力団関係者に近しい関係で幼少期を過ごしていただけで、ボートレース業界の内幕は暴力団と近しい人物がたくさんいて日常的に不正行為がおこなわれているといった内容ではありません。
本書の内容ですが、元選手の生い立ちから事件を引き起こし、逮捕されるまでを記してあるのですが、非常に読みやすくてサクサク読了できました。事件の全容が、ほぼ理解できる内容となっております。
自身が1号艇に入ったときに舟券に絡まず高配当を得るレースをすることから八百長がスタートするのですが、最終的には、自身の艇を操る技術を駆使して、自身以外の選手に有利にレースを運ばせて、収益率を上げていくのですが、外から見てると「いくらなんでも、そりゃねーべ。」ってレース運びはわかるもので、小さなほころびから、選手生命を失い逮捕されるところまで落ちていくことに。
稼いだ金は、すべてギャンブルで散財していると記されてるんですが、ホントかなぁ。どこかに隠していると思うので、捜査の手は緩めないで欲しいですねぇ。
最後に、本書には、八百長を仕組んだレースも記されてるんですが、ドーンと勝負賭けた人とか、これ読んだらはらわた煮えくり返ってたまらんでしょうね。舟券の有効期限が切れてるから、施行者に文句言っても翻るものではないですが、競馬もボートレースも、その他の公営競技も人が関与するから多かれ少なかれ手心加えたりすることはあるんじゃないの?と思いながらも、ファンは、優勝するために真剣勝負でレースをしていると信じてお金を投じてるので、今回の事件関係者に対しては、再発防止のために厳罰に処して欲しいですな。
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