TA-6.2.1 (K2)フェーズ内阻止がどのようにコストを削減するかを説明する。

フェーズ内阻止とは

欠陥追跡システムを使用して、欠陥が混入したライフサイクル内のフェーズと、欠陥が見つかったフェーズが同じである場合、完全なフェーズ内阻止が達成できているといえる。

これは、欠陥が混入したが、同じフェーズ内で見つかり、以降のフェーズに「流出」することはなかったことを意味する。

フェーズ内阻止がコストを削減する例

たとえば、誤った要件を要件レビューで識別して、このフェーズで修正した場合、要件レビューを効率的に行えるばかりでなく、その欠陥により組織にとってさらにコストのかかる追加作業が発生するのを防止している。

誤った要件が要件レビューから「流出」して、その後、開発者が実装し、テストアナリストがテストし、ユーザがユーザ受け入れテストで検出すると、その要件に費やしたすべての作業時間が無駄になるからである。

練習問題

フェーズ内阻止とは開発コストの削減にどのような方法で貢献することですか?

A) ライフサイクルフェーズからの成果物がそのフェーズでのみテストされるようにすることによって貢献する。
B) 各レベルで、そのレベルでのみ特定のテスト手法を使用することによって貢献して。
C) 障害が発生する段階にテスト作業を集中させることによって貢献する。
D) 欠陥の広まりを最小にするためにできるだけ早く欠陥を排除することによって貢献する。

正解:D)

A) この方法はフェーズ内で阻止できるように思えますが、実際にはテストを任意に制限していることとなるため誤り。
B) この方法もまた、フェーズ中心のテストの形式のように思えますが、特定の手法は特定のフェーズで最適になるという誤った仮定をしてしまうため誤り。
C) この方法は、欠陥が(ほぼ)得ることができるのと同じくらいのレベルになるまでテストを延期するという内容のため正しい方法の逆となります。
D) 欠陥追跡は、欠陥が導入された場所と除去された場所を識別できます。排除されない欠陥は故障を引き起こす可能性があり、またさらなる欠陥を生成する可能性があるため正しい内容です。

JSTQB AL TA(テストアナリスト)のビジネス成果

TA-8 欠陥の分類体系を設計し、実装する。

出典:Sample Exam - Question ISTQB Test Analyst Syllabus Advanced Level Version 1.2

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