TA-4.2.4 (K4)特定のプロジェクトの内容に関して、使用性の要件の実装と、ユーザの期待の達成の両方を検証および妥当性確認するのに適している方式を概説する。

実装の妥当性確認をする場合に適している方式

機能性のシステムテスト向けに指定するテストを、使用性テストシナリオとして開発することで、機能的な側面ではなく、習得性または操作性など、特定の使用性を測定する。ブラックボックス技法、特に平文またはUMLを使用して定義できるユースケースを、使用性テストで使用することがある。

ユーザーの期待の達成を確認する場合に適している方式

調査およびアンケートの技法を使用し、システムを操作するときのユーザの振る舞いに関する所見やフィードバックを収集する。

SUMI(ソフトウェア使用性測定一覧表)や WAMMI(Web サイト解析と測定一覧表) など、公開されている標準的な調査方法を使用することにより、以前の使用性測定のデータベースに対するベ ンチマークを実施できる。

練習問題

あなたの会社はすでにビデオゲーム製品を市場に出しています、しかしそれはパフォーマンス、ユーザビリティ、セキュリティ、そして移植性に関してユーザから多くの不満を受け取っています。

あなたはゲームの次のリリースのためのユーザビリティテストを監督することとなりたした。

これまでのところ、ユーザーインターフェースは良くなっており、応答時間も大きく改善されています。
また、製品は安定していて、すべての新機能は完成しており、総合テストは完了しています。

次のうちどれが合理的な次のステップでしょうか。

A) 記載されているすべてのユーザビリティ要件が満たされていることを確認し、実際のユーザのサンプルを使用してユーザビリティラボでユーザビリティテストを実行することによって、ユーザビリティを検証する。

B) 実際のユーザーのサンプルを使用してユーザビリティラボでユーザビリティテストを実行することでユーザビリティを検証し、製品をリリースすることでユーザビリティを検証します。それは、この製品は市場にリリースする時間が重要な製品だからです。

C) 形成的なユーザビリティテストを実行してユーザビリティを検証し、また、ラボ環境における現実的な負荷をシミュレートして応答時間でユーザエクスペリエンスを検証することによってユーザビリティを検証します。

D) 既存の製品版との機能比較を隣り合わせて実行して使いやすさを検証し、また、営業担当者とのレビューに使用できるプロトタイプを開発して使いやすさを検証します。

正解:A)

A) ユーザビリティは要件に照らして、また実際のユーザによって検証されるべきです。
B) 検証はリリース前と実際のユーザーによって行われるべきです。
C) 形式的な評価は総合的な評価の前に行われるべきです。また説明されている2番目のテストは負荷テストであり、ユーザビリティテストではありません。
D) 既存の不適切な製品と比較しても、使いやすさを確認できません。また、プロトタイプを開発する理由がありません、なぜなら既に安定した製品があるからです。

JSTQB AL TA(テストアナリスト)のビジネス成果

TA-6 対象プロジェクトの使用性テストに関する責任を負う。

出典:Sample Exam - Question ISTQB Test Analyst Syllabus Advanced Level Version 1.2

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