見出し画像

コロナに罹患する〜三日目〜

〜一日目〜

37.0℃
寝て起きると、昨日よりは少しマシになっていた。
症状は吐き気、気だるさ、胃もたれ、頭痛、腰痛。喉の痛みは増すばかりだが、熱がないので気持ちも楽になる。
食欲はないが、朝食におかゆを作り、子供の薬を飲む。

そのまま熱も上がらなかったので、病院に行くという選択肢を捨てる。昨日のことがあるので、そこにエネルギーを使うのは辞めることにした。

体温の上がり下がりが一日を左右する。自分の場合は37.5℃がラインだ。そのへんになると頭痛の頻度も多くなり、気持ちも不安になる。それを超えて38.0℃に乗せてくると、犬のように、はぁ、はぁ、と口で息をして、体の様々な箇所が痛くなり、不安が更に近づいてくるような気がしてくる。

昼もおかゆ。熱は36.7℃

なるべく水分を取ろうと思うが、喉が痛くて何かを飲み込むのが苦痛。

たまにズキンと頭に痛みが走る。痛みが血管を通っていく感じ。部屋が汚いが掃除をする気もない。空のペットボトルがいくつも転がっている。

昨日までは悪寒が走るので、上下長袖を着用していたのだが、熱くて半袖に変更。

熱は落ち着いているが、圧倒的な脱力感。ぽけーっと、まるで二日酔いのようにソファーに横たわり天井を眺める。それでも37.0℃を超えることもなく時間が過ぎていくのは良いことだ。

夕方、子供が部屋に入ってきた。ほぼ症状が治まった。とのことで安心した。こちらも治さなければいけない。悪化したら彼が気にすることになる。

以前、インフルエンザにも罹ったことがあるが、関節の痛み、頭痛や発熱などの症状は似ているが、こちらの方が症状が重い印象。それに怖さがある。インフルエンザでも亡くなる方がいらっしゃるが、あまり意識したこともなかった。一方コロナの方は情報が溢れていて初期の頃に散々、コロナと死を関連付けられている。肺炎が怖い。

調べてみると重症化するのは五日から八日とある。安心はできない。

夜になると熱が37.2℃に。また37℃を超えてしまった。

食パンをトーストして、ソーセージを焼いてのせるが、パンは喉に入っていかない。なんとかソーセージだけを食べる。ケチャップと塩コショウが喉にしみた。食欲がないのでどうしても味を濃くしてしまう。そのまま冷蔵庫に入っていたキウイのゼリーのフタを剥がし口に入れてみるが、気持ちが悪くなって、二口で捨てる。

寝る前に体温を測ろうとするも、体温計がチカチカと点灯してエラー。何度も何度も測ったせいだろう。電池がなくなった。幸いなことに引き出しを開けると同じ型の電池があったので助かった。

そのまま36℃に落ちることもなく、目を閉じる。

買っといて良かった物
体温計の電池

つづき〜四日目〜



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?