なぜ大人になると虫が触れなくなるのだろうか?
右手に虫取りアミを持ち 、首から斜めに緑色の虫かごをかける。白い色のランニングに青色の半ズボン、そのポケットには石ころがいくつも入っている。そして頭に麦わら帽子をかぶる。これで完璧。
あの頃の街には、原っぱや池がたくさんあった。バッタやイナゴ、アゲハ蝶にシオカラトンボ。季節によって虫の種類も変わる。池にはドジョウやザリガニ。メダカやタナゴなどを見ることが出来た。虫を取ったり魚を取ったり。今では考えられないが、あの頃の僕は素手で虫に触ることが出来たのだ。蜘蛛やダンゴムシだ