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ゴミの城

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動画~https://youtu.be/YN4iTq7kIF4  父親が他界、実家に残されたのは子供のように振舞う母親と引きこもりの兄、そして大量に残されたゴミの山だった。 登場…
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#ゴミ

ゴミの城~005~庭やベランダのゴミを処分する

 これまでのお話  父親が他界して一か月、呆れるほどのゴミをちょこちょこと片付けているのだが、ゴミが家の外にも及んでいる。庭や駐車場、家と塀の50㎝程の隙間にさえ物が置かれている。と言うよりも「ゴミが詰め込まれている」が正しいのだろう。  基本、家の中はゴミ袋に入る大きさの物が多いが、外となると事情が変わる。厄介な「燃えないゴミ」それも大きな物が多い。プラスチックの大きなタライやスキーの板に壊れた自転車。それに大きな水槽が何個もある。その他にも酒屋でもないのにビールや酒の

ゴミの城〜009~ゴミ屋敷は家の中より外が大変!

これまでのお話  ここ最近、かなりの頻度で実家に顔を出してゴミを片付けているのだが、掃除していて、つくづく呆れ果てる。家の中でもインスタント麺の袋が綺麗に折りたたまれて何枚も取ってあったり、舟和のくず餅の容器を洗って何枚も取ってあったりと。家に来た封筒なんか中身を捨てて全て取ってあったのではないかな。何年も前の市役所から来た封筒やダイレクトメールの封筒がたくさん。  それらの積み重ねが、全ての部屋に詰め込まれていた。歩くスペースもない程に。掃除をしていてそんな物を見つける

ゴミの城〜010~ゴミ屋敷の成り立ちを考える

これまでのお話  父親が「なぜゴミを集めることになったのか」を考えてみた。なにぶん母親は健在なのだが、少し心が不安定なので母から父親のことを聞くことが出来ず、自分で見たことや兄から聞いたことを元に憶測をしてみた。  ゴミと書いたが、本人からしたらそれはゴミではない。部屋にあるあらゆる物を父に見せ、捨てて良いかと尋ねたが、答えは決まってこうだった。 「それは使うんだよ」  僕から見たらゴミでも父から見たら使う物、使える物なのだ。使う物は捨てない。当たり前のことだ。  元々