【0からのスタート】「エンジニア採用知識」の基礎を学んだ方法
はじめに
エンジニア採用業務に関わるようになり、5カ月程経ちました。手探りで始める中で、なんとなく手ごたえを感じるようになってきたので、今まで実践してきた勉強法をまとめてみました。
色々な本、資料、ネット記事などを読み漁るなかで、これをやれば間違いないなという実感を得ることができるようになりました。
私が、基礎知識を身に付けることができた資料を2つご紹介します。それに加え、日々気をつけたり、実行していることも併せて記述していきます。
最後まで、ご覧いただけると嬉しいです。
スタート時点での知識レベル
前職で製造業のIT部門にいたものの、本当に良く触るのはSQLぐらいでした。終盤は、SAPの製造部門の運用を担当していたり、社内SEと名乗るのは、厚かましいと思うぐらいでした。
入社前RubyやRailsを触って、簡単なプログラムを開発してみたことは一応ありました。
学習する上で気をつけたこと
大切にしたのは、二点です。
一つは、とにかく「参考教材の範囲を、手広くしすぎないこと」です。あれやこれややったりしていると、いつまでたっても何も習得できません。
特にTwitterでは、日々採用ノウハウが流れてきたりします。全てを相手にしていたら、目移りして何も身につきません。
もう一つは、「すごいことをやろうとしないこと」です。いきなり完璧にしてやる!みたいな考えは一切捨てて、「何も分からないんだから、一日最低一つは、知識の幅を広げていこう。」というスタンスで学習しています。
大学受験期に学んだことですが、「すべての基礎となる教材を徹底やりきることで、それ以後の学習にブーストをかける。」というのを意識しています。
基礎に時間をかけることで、そのあとの学習効率は格段に上がります。(はずです。)
「エンジニア採用の入門書」として選んだ2本
基礎となる知識を以下の二本から学びました。毎日最低一回は、目を通すようにして、分かりにくいところは、補足知識を調べたり、ノートに書いて知識定着をしました。
(1)人事向けエンジニアリング学習 / @nakashimayugoさん
この資料の1番の魅力は、
「人事に向けたエンジニア採用に関する学習のロードマップ」
を提示してくれていることだと思います。
「人事向け」というのが非常に大事で、あくまで「エンジニア採用を成功させるために人事が何を学ぶべきか?」に焦点がぶれることなく定まっています。
そのために、「どこからスタートして、過程で何を学んで、最終的に何を知っていることがゴールとなるのか?」丁寧にまとめてくれています。
全体像も学習の最終ゴールも見えない中で、なんとなく学習していると「このやり方で大丈夫かなぁ、、」と不安になりますよね?
新しいことを学習する上で心理的に一番怖いのは、
間違ったやり方をすることで、労力と時間を無駄にすること
だと思っています。
こういう恐怖を頭の片隅に感じながらやっていると、最終的にこうなります。
「成果が出るかも分からないことに、学習コストをかけるのは勿体無い!」
この思考になるともうダメで、色々な物に手を出して結局何も身に付かないというのがオチです。
かといって、会社のエンジニアに「勉強したいから手取り足取り教えてよ!」じゃと良くないですよね?
エンジニアからしたら、「いいけど、あなたは何を学びたいの?」となってしまう。
でも、私達が知りたいのは「何を勉強すればいいの?何をすれば、採用に役に立つ知識を習得できるの?」というところなので。
エンジニア採用をやっている人事がどの手順で、どのくらいの理解度で技術について理解すれば、エンジニア採用のプロと言えるのか?
そんな疑問に対して、確な判断基準を与えてくれ、学習に対する迷いを断ち切ってくれます。
(2)「エンジニア採用をする上での基礎知識」 / @corocnさん
個人的には知識習得には、この資料がダントツでいいと思いました。
この資料が他のエンジニア採用系の資料に比べて圧倒的に優れている点は、視覚的に理解できるように資料が作られている点です。
もう一つは、「エンジニア知識が分からない人に徹底的に寄り添って作られていること」です。
私が一番グッときたのは、フロントエンドライブラリの説明箇所です。
正直VueもReactもjQueryも、非エンジニアからしたら、「フロントエンドはフロントエンドでしょ?」ぐらいにしか思えないんです。
でもこの資料では、
・Vueは、日本で一番人気がある。
・Reactは、海外で人気。
・jQueryは、年季の入っている。jQueryおじさん。
なんて説明をしてくれています。
これなら、「Vueって人気が日本で人気があるみたいだし、いわゆるモダンな技術ってやつかな?」「フロントで、jQueryばかり触っている人は、古い技術ばかり使用する職場にいたのかな?」とか色々想像を掻き立てることができます。
私がこの資料で勉強するようになってから、「応募者の技術スタックを見ると、だいたいどの分野のエンジニアかジャンルを分類できる」ようになりました。
もっというとこの資料のすごくいいところは、フロントエンドやバックエンドという分類からさらに突っ込んでいるところです。
「フロント寄りのバックエンド」「デザイナー寄りのフロントエンド」など同じ分類のエンジニアでも、技術的に何が得意か、好きそうかまで細分化して理解できるようになります。
この辺の細かなニュアンスまで理解できると、「自社のどのチームの、どのポジションならマッチするかな?」というところまで落とし込んで考えることができます。
私は、エンジニアの分類を自分の理解できるものに置き換えて、考えるようにしました。
その他、地道に続けていること
・休憩時間に大型本屋のITコーナーをぶらぶら
オフィスの近くに大型の本屋があるので、最低週一はIT系のコーナーをぶらぶらしています。
本屋の良いところは、フレームワークの大まかなジャンル別に区別されているところです。
「Railsの本は、Laravelの本の横に配置してあるけど、似たようなフレームワークなのかな?」
この言語最近よく見かけるから、概要だけざっと読んでみよう。
なんか新しい言葉がよく出てくるけど、大型本屋にあるような本のワードは最低限拾っておこう。
なんて考えながら、散歩することが多いですね。
・エンジニアの開発ミーティングに出て、とりあえず聞いたことないワードをメモして検索。
実際出てみても、「何言ってるか全然分かんねー。」みたいになることがほとんどです。(忙しい時は、実際出いない。)
なので、端のほうに座りながら自分の作業をしています。たまに「なんかこのワードいっぱい出てくるけど、流行っている技術かな?」というのがあり、調べたりしています。
・ 自社エンジニアが、以前いた会社の技術スタックを見てみたり、そこで働いている人の技術を見てみる。
→ これも結構勉強になります。前職でこういう技術使って、今バリバリやっているのだから、それに似たタイプも実はOKなのでは?とOKラインを徐々に広げていきます。
正直あまり役に立たなかったこと
・本屋の技術系の本を買って呼んでみる。
意味ないことはないのですが、知識のない状態で呼んでも時間がかかるし、理解できないことが多くて、学習自体が嫌になりかねません。
前述した資料二本を読み込んでから、学習が楽しくなりました。
・カンファレンスなどの技術コミュニティに積極的にでる。
これは、あくまでエンジニア採用に関する知識を習得するという意味です。スポンサーをしていたり、採用目的だったりだと必要である認識はあります。
ただ、人事畑の人には話が難しすぎるし、懇親会でもあんまり技術的な会話もできない気がしています。(採用しに来ました!!みたいな人は経験上敬遠されるし、印象悪い気もする。)
ただ、知識レベルがもっと上がれば、参加する意義は大いにあると感じています。自分のレベルが低いうちは、connpassやtwitterでLT資料をざっと読むぐらいで、十分かなと思います。
会社から補助が出る場合は、いってもいいのではぐらいのテンションです。
・実際に、コードを書いてみる。
これもできるに越したことはないのですが、エンジニアではないのであまり首を突っ込みすぎるとすべてが中途半端になってしまうと感じています。
最後に
色々書きましたが、まだまだ勉強中の日々なので、今年一年でエンジニア採用のスペシャリストとなれるように日々努力していきたいと思います。
書いた内容で、アドバイス等ありましたら是非ご指摘ください!
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