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放尿おじさんとの偶然の出会いが考えさせるもの

「うわっ、まじきったな…。」

読みたい本を借りて外に出たら、
図書館の駐輪場で立ち小便をしているおっさんに遭遇した。

こんな天気の良い日にやめてくれよ。
そう思ってすぐ目を逸らし、その場を後にした。


でも、よく考えてみると、
目の前には図書館があって、どんな人でもトイレはできる。
(しかも小だ。)

おっさんには、トイレに行けなかった理由があるのかもしれない。

  • 自分の匂いや身なりを気にして入れなかったのか。

  • 急な尿意でトイレに辿り着くのが困難だったのか。

  • 認知症を患っていて、どうすればいいかわからなかったのか。


外で放尿をしているという事実からそそくさと帰ってきてしまったけど、
実は困っていたのかも。

そう思うと、おっさんに対して、少し申し訳なく感じる。

ちょっとでいいから、放尿おじさんに思いを馳せ、理解しようと努めていたら。

おっさんと僕の1日は、さらに良いものになっていたかもしれない。



誰かの靴を履いてみること。
決めつけないで、いろんな考え方をしてみる。

受け身ではなく、積極的に「自分がその人の立場だったらと考えてみること」

この本で学んだのに、現実と結びつけられなかったことを残念に思うと同時に、
こうしてこの素敵な本を紹介できたことを、おっさんに感謝したいと思う。


でもおっさん、そんな堂々としなくていいんやで…?


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