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もうひとつの王座~川柳称号への道・裏話~

ダビマス川柳王座生産は、猛者の方達の公式BC生産に似ている。と思う。メタを予測し仮説を立て生産し、検証して軌道修正し、仕上げる。

私がはじめ予測したメタは「ダビマスあるある」だった。誰もが頷くあるあるを、リズム感語感よく五七五にまとめれば、入選出来るのではないか。そして産まれたのが以下の二作だ。
  種起点 牝牝牡牝 牝牡牝
  ナシームや 報酬七つ 真壁ナシ
あるあるといってもこれらはダビマスのゲームシステムへの愚痴になっていて、今思えば選者である運営スタッフの目に心地よいものではない。また、あるあるはありがちと紙一重だ。

川柳王座にはお試しレースが無い。先の二作に手応えを感じていなかった私は、過去の入選作品を参考にメタ構築をやり直すことにした。そして公式BCのお試しで愛馬がボコボコにされるのと全く同じ敗北感を味わうことになる。川柳王座における圧倒的なメタ、それは、ダビマスにおける感動、それも出来ることなら自分以外の身近な人をも巻き込んだ感動を、詠むことだったのだ。

身近な人間を巻き込んだカンドー系の〆種、それは私がお持ちでない種牡馬だった。改めて自分の手持ちを眺めると、アルアル系とコトバアソビ系種牡馬しかいなかった。自分の手持ちと一致するメタを願望で予測していたようだ。しかし川柳も手持ちの種牡馬で戦うしかないのは公式BCと同じだ。そこで私は、アルアル系とコトバアソビ系を組み合わせて出来る限り感動や共感に寄せ、相性値を上げる事を試みた。そして産まれたのが以下の二作だ。
  0時イン ドリボ回して 眠りイン
  晩因子 まん延防止 祈る晩
1つ目は生活の一部という今年の入選作にも見られた発想で狙いとしては悪くなかったが、言葉選びに無理矢理感が否めない。2つ目は因子厳選しているガチユーザーにしか通じない点で不利が予想された。

ここまで仮想お試しの過去入選作品と戦わせてきて、自ら入選をほぼ諦めていた私に、閃きが降りてくる。それは、特定の選者をマークするという非凡選択だった。過去、天童なこさんも三宅アナも、忖度を公言して自身を詠み入れた句を選んできた。今回選者の一人松中みなみさんのことは私はよく存じ上げなかった。

私はマークする相手を三宅アナに絞った。三宅アナに実況で牧場名・馬名を呼ばれたい、それはガチ生産しているダビマサー全ての想いであるはずだ。その想いをコトバアソビ系で〆て産まれたのが入選作。
  きときとの 実況目指し 帰途ツムツム
ある程度実体験に基づく配合は手応えもよく、今までの苦難がウソのように、この強跳ね非凡付がすぐに誕生した。

金賞はやはりカンドー系〆のオールA非凡付擁する美しい馬闘家さんが二連覇を達成し、ヨメオコ系などお馴染みの種牡馬も強さを示した。私と同じ非凡選択をしたトップガンさんは金賞級だったし、コビムラプロの特殊非凡には全く敵う気がしない。

非凡選択に活路を見出だした今年の川柳称号への道。各所で反省会が行われ、来年に向けた戦いはもう始まっている。(生産しろ、馬を。)

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