見出し画像

ジョラゴンループの可能性~LOを心得た自由龍~


〇お品書き
 ・前回のあらすじ
 ・ジョラゴンループパーツの可能性
 ・ジョラゴンループの応用
 ・既存の環境デッキから得られたもの
 ・現在の構築
 ・終わりに

〇前回のあらすじ

タカラトミー、いや、デュエマの開発元であるWotC。
その開発者たちから与えられたのは、新たなるギミックのカードたち。
超ガチャレンジゾーン。
裏面の白いそのカードたちは、デュエマに革命的な変化を与え、そして新たな可能性をもたらしてくれた。
超次元ゾーンに似て非なる新たなゾーンから出てくる12体の精鋭たち。
現状よく調整されており、小型によるビートダウン、新しいカードタイプ<オレガ・オーラ>によるコントロールを会得し、これまでの超高速環境から一変、GP後は中速環境と化していた。
そんな中変態デッキチューナーである僕は、昨年登場した現在の相棒に新たな可能性を見出していた。
ジョラゴンループによるLOルートの発見。
それが、仲間の力を弾丸に込めて戦うマスタードラゴンの得た力だった。
https://note.mu/tony_dm/n/nd317c6dcbe39


〇ジョラゴンループパーツの可能性

さて、本題に入ろう。
前回の構築論でフィーチャーしたカードが3枚ある。
<プラモデ~ル><ツタンメカーネン><最終兵ッキー>だ。
<ツタンメカーネン>はすでに多くのデッキで重宝され、またGRを採用したループデッキで悪用されている。
……いや、そんなことは情報公開された時点で想定されたことだ。
事実僕がすぐに悪用してあんな記事を書いているんだ、他にも同じこと考えるやつはいる。
閑話休題。
注目すべきはそこではない。
<最終兵ッキー>。
こと彼はこれまで、さまざまなデッキに入り、悪いことをいっぱいしてきた。
しかしそれらは結果を残さず、ほとんどがファンデッキ止まりだった、フェアプロの【1軍ジョーカーズ】を除いて。
しかしその【1軍ジョーカーズ】もループして相手の場と手札、マナを奪った後で攻撃キャンセルをするために用いられていたにすぎない。
しかし彼奴の効果をもう一度確認していただきたい。

<最終兵ッキー>
 クリーチャー 無色 コスト5 P5000
 出た時と攻撃するとき、このクリーチャー以外のクリーチャーを一体選び、持ち主の山札の下に置く。その後持ち主は1ドローし、手札から下に置いたクリーチャー以下のコストを持つクリーチャーを手札から場に出してもよい。

気づいたことが一つある。
「こいつ、生物のついた<転生スイッチ>じゃん」
友人からとある言葉を聞いた時、ふと思いついたことだった。

<転生スイッチ>
 呪文 水 コスト5 
S・トリガー
バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。その後、そのプレイヤーは選ばれたクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを1体自身の手札から選び、場に出してもよい。

クリーチャーと呪文、戻る場所が手札かボトムか、ワンドローの有無の違いはあるが、やってることはほとんど一緒である。
その時考えていたことは以下の通りだった。

ジョラゴンループ中に<最終兵ッキー><キング・ザ・スロットン7>の効果ストック、山札を3枚に固定して<キング・ザ・スロットン7>で<ジョット・ガン・ジョラゴンjoe>を出す
<最終兵ッキー>で<ジョット・ガン・ジョラゴンjoe>をボトム送ってドロー、<水上第九院シャコガイル>降臨
そのまま<ガヨウ神>ストックでEXWIN

「もうやってることマークロやんけ」
友人に言われた言葉だった。
S・トリガーを使いまわしつつ、山札を削ってシャコ出してEXWIN。
ジョーカーズを使いまわして、山札を削ってシャコ出してEXWIN。
確かにやってることはマークロだった。
その時気づかされた、<最終兵ッキー>は<転生スイッチ>。
しかも戻すカード、出すカードはジョーカーズに縛られない。
これは今後も悪用できそうだとほくそ笑む毎日である。


〇ジョラゴンループの応用

前項で示された可能性、<最終兵ッキー>は<転生スイッチ>。
そして戻すカード、出すカードはジョーカーズに縛られない。
ここから導き出される答え。
それは、ほぼすべてのカードをジョラゴンループに組み込めるということだ。
ほぼ、というのは現状(2019/5)のジョーカーズのパーツには限りがあるための表現だ。
まだ登場して2年しか経っていないカード群故、致し方なし。
今後次第では可能性は無限に広がるということだ。
閑話休題
現在のデュエルマスターズにおいて、一番コストの高いジョーカーズはなんだろうか。
<ゲキシンオー>?違う。
<サンダイオー>?違う。
答えはこれだ。

<伝説の決闘者> 
クリーチャー 火 コスト15 P15000
ヒューマノイド/アウトレイジ/ジョーカーズ
シンパシー:ヒューマノイド、アウトレイジおよびジョーカーズ
スピードアタッカー
T・ブレイカー
各ターン、このクリーチャーがはじめてまたは2度目にタップした時、アンタップする。

コロコロプロモとして登場し、かのペリッで再録された1枚。
一見大味な効果であるが、決まると気持ちいい。
しかしここで重要なのは効果じゃない。
コストが15であるということだ。
これが何を示すのか。
コスト15以下のcip持ちクリーチャーを進化非進化問わずループに組み込めるということだ。
全ての効果をジョラゴンループ中に無限ストックしている状態からスタートするが、大体のルートはこんな感じだ。

<アイアン・マンハッタン><ポクチンちん>で山札を<伝説の決闘者>を含めたジョーカーズ3枚で構成、<キング・ザ・スロットン7>で<伝説の決闘者>を踏み倒し、<最終兵ッキー>で離してドロー後、任意のcipクリーチャーを踏み倒し、再度<最終兵ッキー>で出したcipクリーチャーを離してワンドロー、その後<ガヨウ神><アイアン・マンハッタン><ポクチンちん>を駆使してドローシャッフルを繰り返し、最初の状態を作る。

進化の場合は、任意クリーチャーを出した後2枚の山札から<キング・ザ・スロットン7>で<伝説の決闘者>を踏み倒し、<最終兵ッキー>でそれを離して踏み倒すを挟むことで動作は可能だ。
しかしこれは可能性の問題。
このためだけに<伝説の決闘者>を入れるというのは苦痛というもの。
枠の問題もあるというものだ。
しかし他にもループルートはある。
<ドンジャングルS7>と<パーリ騎士>だ。
大味のルートは<アイアン・マンハッタン><ポクチンちん>で山札を作りつつ、<パーリ騎士>で踏み倒したいcipクリーチャーを墓地からマナに置き<ドンジャングルS7>で踏み倒し、<最終兵ッキー>で離すというものだ。
これを用いると、P7000以下のクリーチャーという制限は付くものの、それでも多くのcipクリーチャーをループに組み込める。
……これ知って何になるんだって気もするが、ジョラゴンループの可能性を見出せたということでここはひとつ。


〇既存の環境デッキから得られたもの

さて与太話はここまでにして、本題に入っていこう。
LO型ジョラゴンループのメインデッキ必須パーツはなんだ。
<ジョット・ガン・ジョラゴン>4枚、<ガヨウ神>4枚、<ポクチンちん>4枚、<プラモデ~ル>3枚、<最終兵ッキー>1枚、合計16枚。
これだけだ。
残りの24枚は自由枠といっても過言ではない。
……気でも狂ったかと思われるかもしれないが、こっちは大真面目だ。
なぜこんな結論に至ったか。
それは、かのフェアプロの【1軍ジョーカーズ】に寄せてデッキを組んでいた時だった。
そもそも出発点はここだったのだが、回していた時は受けが弱いと感じていた。
しかしブースト力がある分、早さは足りている。
そして気づいたことがあった。
「これ、ドンジャングルコントロールに寄せてフィニッシュをジョラゴンループにしたら強くなるんじゃないか……?」
我ながら阿呆な発想である。
しかし今の環境がそれを後押しした。
今の環境は中速ビート環境である。
受けの厚い【チェンジザドンジャングル】や【黒緑デッドゾーン】に加え、緩急付けた動きのできる【赤青覇道】や早さに定評のある【赤白轟轟轟】【赤白ミッツァイル】、ビートダウンからループによる盤面制圧まで何でもござれな【ジョットガンジョーカーズ】まで、さまざまなデッキタイプが結果を残している。
そんな中でどんなデッキが多くのデッキに強く出られるのか。
僕はその中で【チェンジザドンジャングル】を参考にしていた。
何を言っているかわからない?
安心しろ、僕もわからない。
しかし序盤ブーストやリソースの稼ぎ方が【1軍ジョーカーズ】と【チェンジザドンジャングル】は似ていた。
そして先に述べた、「ループの必須パーツは16枚のみ」という言葉。
つまり残りの24枚をブーストと受けに振れるということ。
その枠をすべて【チェンジザドンジャングル】に寄せれば……?
そんな阿呆の所業を、下記に記そうと思う。


〇現在の構築

1番上に既に構築は晒しているが、念のためもう一度貼っておく。
これが現状採用しているカードたちだ。
偽装超次元から下半分だけ見ると【チェンジザドンジャングル】に見えなくもない構築をしていると思われる。
カードの採用理由に関しては、特筆すべき点のみを抽出して書いていこうと思う。

・<花美師ハナコ>
通称ジョーカーズの【コダマンマ】、現状ジョーカーズの中で唯一ある程度自由に盾に触れるカード。
ジョラゴンループ中に捨てることで、盾落ちしたループパーツを回収しながらループすることができる。
これまでは<燃えるデットソード>が盾落ちしてループできなかった、<アイアン・マンハッタン>が足りなくてループできなかったなどの懸念事項があったが、このカードを使えばそんな心配は無用である。
さらにこの山はループに入った瞬間ゲームエンドまで持っていける山である。
盾の枚数など関係なしにゲームを取ることができるので貴重な1枚だ。
ただ闇雲に枚数を増やしても意味がないので、1枚だけの採用となっている。

・<κβバライフ>
先日発売された100円パックでデビューした自然のオレガオーラ。
トリガー付きで呪文メタに引っかからないブースト枠であることを考慮に入れた1枚。
<メメント守神宮>下で出てきたときは1点耐えながら1マナ加速できる札と、さながら<佐助の超人>の代理カードして期待できるカードだ。
ただし<佐助の超人>と違い、盾から出てくるカードであるため、5マナ無くとも1マナ加速を期待できるカードだ。
また<ヤッタレロボ>を捲れば<ジョット・ガン・ジョラゴン>着地するためのコストを3マナ用意することができ、他のジョーカーズを捲っても2マナ加速となりうる。そこが<佐助の超人>との違いだろうか。
ただ<名犬機ワンコピー/101匹コピット大冒険>との枠の兼ね合いを加味して3枚採用とした。

・<神秘の宝箱>
3コスブースト枠として異彩を放つ1枚。
3ターン目に山札を見て盾落ち確認をしてゲームプランを決定でき、かつ<名犬機ワンコピー>の効果でコピーする<ジョット・ガン・ジョラゴン>を容易に用意できるカード(激ウマギャグ)。
ただしそんなに多くは必要なく、同質存在の<黒豆だんしゃく/白米男しゃく>に枠を譲ったため1枚。

・<怒流牙サイゾウミスト>
手札から突然出てきて盾追加して、<メメント守神宮>があればついでにブロックして去っていく汚い忍者。
相手が<ドンジャングルS7>同士の相打ちを狙ってきたときにブロックしつつ盾からの1マナ加速をする何かを間違った使い方もできる。
色マナを確保したいが、そんなに多くは必要ないと判断、加速系カードからのマナ落ちによるマナタップ事故を防ぐため1枚。

・<ドンジャングルS7>
なんでお前ジョーカーズって書いてあるの?と言われるカード。
本デッキを【チェンジザドンジャングル】に寄せる要因となった1枚。
しかし受けだけではなく、ジョラゴンループに組み込むことで、マナに埋めてしまった<ガヨウ神><プラモデ~ル><ポクチンちん><花美師ハナコ>を引き出し、<最終兵ッキー>で山札に戻すことでcipを使いつつループに組みことができる。ただし<最終兵ッキー>のみ、自身の効果で山札に戻すことができないので注意。
本当は3枚欲しいが、枠の都合2枚採用。

・<ドドド・ドーピードープ>
GP前に高騰し、現在絶賛下落中の現状GR最強と名高いカード。
しかしこいつは攻撃時に手札を捨てなければいけない。
しかし<ジョット・ガン・ジョラゴン>がいると最高のシナジーを発揮する。
マナと場に<ジョット・ガン・ジョラゴン>がある状態でこいつが攻撃、手札から<プラモデ~ル><ガヨウ神><名犬機ワンコピー>のうちどれか2枚を捨てることでループがスタートする。最悪<ガヨウ神>から持ってきてもいい。
<メメント守神宮>下においてはP7000のブロッカーとなるので、<κβバライフ>で捲っても強く、返しにループに入れる可能性もできるので2枚。

こんなところだろうか。
ちなみにプレイングに関しては、できる限り相手の盾に触らないことを念頭に置き、「チェンジザドンジャングルとトリーヴァシャコガイルの中間くらいのプレイングを要求される」ということだけ伝えておく。
どうしても知りたければ個人的に聞いてください。


〇終わりに

現在は少し形を変えているため、今後この形に戻すかはわからないが、一応経過報告という形で残しておこうと思う。
しかしまあ……なんとやら。
どうしてこんな形になったのだろうか。
作った当人が困惑している事態である。
しかし、多くのデッキにそれなりの勝率を取れるようになったのでこれはこれでありかなと思う。
偽装超次元と初手マナ置きで相手のプレミを合法的に誘えるし、受けは厚いので万々歳ではある。
……まあ、コピーして使いたいという奇特な方がいれば、ご自由に使ってくだされ。
結果残せなくて破産!とかなっても責任は取りませんので。

それではまた次の記事で
To Be Continued......?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?