浜松交響吹奏団 第49回定期演奏会

日時:2024年5月12日(日)アクトシティ浜松 大ホール
会場:12:45
開演:13:30
終演:15:50

演奏:浜松交響吹奏団
指揮:水科克夫
ユーフォニアム:安東京平*

【曲目】
<第1部>
・プロローグ・ワン(田村修平)
・歌劇「運命の力」序曲(G.ヴェルディ/水科克夫)
・行進曲「勇気の旗を掲げて」(渡口公康)
・ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール(松下倫士)

—休憩15分—

<第2部>
・シェリーに口づけ(M.ボルナレフ/天野正道)
・すべてをあなたに(M.マッサー&G.ゴフィン/森田一浩)
・スーパーマリオブラザーズ(近藤浩治/星出尚志)
・「ノートルダムの鐘」より(A.メンケン/森田一浩)

—休憩15分—

・ユーフォニアム協奏曲(J.ホロヴィッツ)*
 第1楽章「Moderato」
 第2楽章「Lento」
 第3楽章「Con moto」

~アンコール(ユーフォニアム四重奏)~

・ユーフォニアム・パフェより(伊東康英)
 第3楽章「チョコレート・ダモーレ」

~アンコール~

・Euph. for You(高橋宏樹)
・バーナムとベイリーのお気に入り(K.キング)

2013年より毎年足を運んでいる浜松交響吹奏楽団の定期演奏会。今回で9回目となります。昨年より、指揮者が水科克夫さんが就任されサウンドが変わりましたが、私は今の浜松交響吹奏楽団さんのサウンドがいいなと感じております。色々とあったと思いますが、楽団員は60名以上いらっしゃいます。

まずは、田村修平さんの作品で幕開け。チューニングしている途中で作品が始まります。同じ趣の吹奏楽作品だと、清水大輔さんの「夢のような庭」がありますね。華やかな金管ファンファーレが心地よかった。

続いて、運命の力。40代以上の方なら懐かしい作品と感じるのではないでしょうか。吹奏楽編曲を生演奏で鑑賞するのは今回が初です。編曲は水科さんが楽団に似合うように編曲して下さいました。(編曲初演だと考えられる)
第2部で水科さんがお話されていましたが、ガンガン鳴っているサウンドを求めてはおらず、豊かに響くサウンドを創られるように楽団員の皆様と活動されているそうです。この編曲作品がそれを一番体感できました。

松下さんの作品は、オルガンを想起するような重厚な響きに包まれました。これも、爆音で鳴らすのではなく、作品として適正な響きを求めた演奏だったかなと感じております。

第2部はポップスステージ。スーパーマリオブラザーズは映像を流しながら演奏。手作りのキャラクター達がマリオのフィールドに合わせて流れており、楽しかったです。スターの場面では、楽団員のお子様(?)がマリオとルイージの衣装でステージに登場されておりました。

最後に、安東さんの独奏でホロヴィッツの作品を。ホロヴィッツの作品はクラリネットの作品(「楽しき農夫」の主題によるダイヴァージョン、ソナチネ)しか拝聴したことがなく、吹奏楽作品が本作が初。蒼き波の上のバッカスくらい拝聴しとけよ・・。
2楽章は豊穣な世界が広がり恍惚となりました。

アンコールは、楽団員と安東で伊藤康英さんのユーフォニアム・パフェを抜粋で演奏。続いて、安東さんの独奏と浜松交響吹奏楽団さんの演奏で高橋宏樹さんの作品。最後に、恒例のバーナムとベイリーのお気に入りで幕を閉じました。
バーナムとベイリーのお気に入りも浅田亨さんの頃とは違う趣で演奏されていたのが印象に残りました。

来年で、定期演奏会は50回という節目を迎えます。これからも浜松交響吹奏楽団さんの定期演奏会に足を運べるようにしたいですね。


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