愛知室内オーケストラ 第69回定期演奏会

日時:2024年1月18日(木) 三井住友海上しらかわホール
会場:18:00
開演:18:45
終演:20:25

・演奏:愛知室内オーケストラ
・指揮:高関健
・ピアノ:田所光之マルセル*

【ロビーコンサート】
・1st Vn:大澤愛衣子
・2st Vn:松田みどり
・3st Vn:春日井恵
・4st Vn:亀谷希恵

・4つのヴァイオリンのための弦楽四重奏曲(I.ラハナー)
第1楽章「Allegro moderato」
第2楽章「Andante」
第3楽章「Allegro giocoso」
第4楽章「Finale.Allegro vivo,ma non troppo」

【曲目】
・ジークフリート牧歌(R.ワーグナー)

・ピアノ協奏曲第17番(W.A.モーツァルト)*
第1楽章「Allegro」
第2楽章「Andante」
第3楽章「Allegeretto」

~ソリストアンコール~
シャルル・トレネによる6つの歌曲の編曲(A.ワイセンベルク)
第3曲「パリの四月」

—休憩20分—

・交響曲第4番「悲劇的」(F.シューベルト)
第1楽章「Adagio molt - Allegro vivace」
第2楽章「Andante」
第3楽章「Menuetto. Allegro vivace」
第4楽章「Allegro」

来月末で閉館となってしまう、しらかわホール。可能な限り足を運びたいと思い、有休を使ってACOの定期演奏会へ。
ロビーコンサートではヴァイオリン四重奏ための作品。弦楽四重奏は古今東西様々な作品がありますが、ヴァイオリン四重奏の作品は珍しいですね。第4楽章は1&2stと3&4stの関係性が如実に分かれており、拝聴していて楽しかったです。

公演のオープニングを飾るのは、ワーグナーのジークフリート牧歌。美しく仕上げて下さったのだが、お客様が思いっきりくしゃみしたり、咳き込んだり、唸り声(指揮者の高関健さんではない)が凄かったりと、集中して拝聴できずorz
私の前に座っていたお客様も演奏中に携帯をいじっていたのが残念orz

気を取り直して、モーツァルトのコンチェルト。高関健さんのアイディアで、管楽器は弦楽器の間に配置した演奏でした。この効果が凄く、管楽器、弦楽器とソリストが分離せず、見事な一体感を醸し出しておりました。

アンコールは清らかな作品と演奏で心地よかったです。初めて出会った作曲家でした。

メインはシューベルト。モーツァルトを拝聴した時も感じましたが、往年の名作こそプロの生演奏を拝聴した方がいいと感じた演奏でした。感覚的に抒情性に訴える演奏ではなく、高関健さんの入念なスコアの研究とそれを表現するACOの皆様の結晶が本公演だと思います。普段は、現代曲や生演奏を鑑賞する機会が少ない作品目当てで公演に足を運ぶ機会が多いですが、CDやデジタル音源、youtubeでは味わえない感動が生演奏にあります。いつでも気軽に往年の名作に触れられるようになった時代ですが、生演奏には絶対に勝てません。

しらかわホールに入れるのも、残すところあと1回(の予定)になりました。最後までこのホールを堪能してお別れしたいと思います。


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