名古屋フィルハーモニー交響楽団 第522回定期演奏会<チェコ人の喜怒哀楽>

日時:2024年5月18日(土) 愛知県芸術劇場コンサートホール
会場:15:15
開演:16:00
終演:18:00

演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団
指揮:小林研一郎
プログラムノート:道下京子

【曲目】
・連作交響詩「我が祖国」(B.スメタナ)
 第1曲「ヴィシェフラド(高い城)」
 第2曲「モルダウ」
 第3曲「シャールカ」

—休憩20分—

 第4曲「ボヘミアの森と草原から」
 第5曲「ターボル」
 第6曲「ブラニーク」

~アンコール~

・歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(P.マスカーニ)

・連作交響詩「我が祖国」より第6曲「ブラニーク」※抜粋

 
 今年は、作曲家のスメタナが生誕200年を迎えるということで、名フィルのシーズン幕開けの定期演奏会は「我が祖国」全曲演奏で、指揮者は小林研一郎さん!チケットは完売御礼。滑り込みで何とか確保できました。
 私の中で小林研一郎さんと言ったら、チェコフィルと演奏された本作が第一印象に上がります。今回は全曲暗譜で指揮されるという凄さ。本作の思い入れの強さが伺えました。

 各、ソリストの皆様、素晴らしい演奏でした。第1曲のハープ2台の温もりのある音色に導かれて豊かな世界が広がります。第6曲のブラニークは倍管の金管から圧巻の演奏と音量(もちろん爆音ではない)。吹奏楽お好きな方なら、あの作品に引用されていることはご存じなのかな?(私は本公演を鑑賞して初めて気づいたw)

 アンコールは、マスカーニの作品を演奏し、最後に小林研一郎さんのトークを挟んでブラニークを一部抜粋で演奏し幕を閉じました。スタンディングオベーションと鳴り止まない拍手!

 言葉では表せないほどの興奮に包まれてホールを後にしました。これだけの高揚感は3月の同楽団の井上道義さんのラストコンサート以来ですね。肩書等で演奏の良し悪しを判断するのは好きではないですが、巨匠の風格を出した演奏だったと感じております。


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